朝、起き抜けに
パリのテロのニュースを聞き、
自分でも驚くほど
気持ちが落ち込んでしまった私です。

テロという手段を選ばざるを得ないまでに
追い込まれてしまった側にも言い分はある、
という主張も世の中には
あるのかもしれないのですが、
無防備な一般市民を対象とする
暴力行為には私はやはり賛同できない。

銃乱射が起きたコンサートには
その日が初めてのデートだった
若い男女がいたかもしれないし、
爆発が起きた付近には
愛犬と一緒に散歩をしていた
身寄りのない
お年寄りがいたかもしれない。

そういう市井の人の日常を突然、
予告なく、一方的に破壊できる権利を
いったい誰が持っているのか。

考えていたらどんどん
落ち込みの度合いがひどくなってきたので
こういう時は肉体労働に限る、と
私は本日『雨どい掃除』を敢行しました。

所用時間約2時間の単純作業。

いい具合に全身が疲労したところで
ものはついで、と昨日途中で火が消えた
落ち葉の山に再び着火。

雨どいから掻き出したぬれ落ち葉や
庭の隅に推定半年間放置されていた
花の枝や蔓(つる)も火に投じたところ
「今日の君の焚火は、はっきり言うと、
ものすごく嫌な臭いがしますねえ」
とわが夫(英国人)が断言するほどの
非常にユニークな結果が生じまして
(凝縮された下水臭のする
温かい湯気をご想像ください)、
ああ、今日この焚火で
焼き芋を作ろうとしなくてよかった。

夜の焚火もいいものだ


ところで芝生の上にここ数週間
積っていた落ち葉(ええ、悪天候を口実に
このところ掃除をさぼっていたのです)を
掃き集めましたら、その下の緑の芝の上に
茶色いキノコがにょっきり生えており
「・・・これはもう少し早いうちに
落ち葉の除去を行うべきだったのかな」

反省する私に夫は笑顔で
「えっ、今がキノコの季節なだけですよ!
自然現象です、気にする必要はありません!」

サッカーの競技場やゴルフコースの
芝生を管理している人が聞いたら
怒りのあまり耳から沸騰水が出るような
会話をしている夫婦ですみません。

問題のキノコ写真は
撮る余裕がなかったのですが
(雨が降り出さないうちに葉っぱを集めて
焚火に投げ込みたかったので
カメラを取りに戻る時間が惜しかったのです)
当ブログをご覧の方々の中には
きのこマニアが多いことは私も存じております。

そんなお好きな貴方のために
先日夫の実家の庭に生えた
パフボール(Puffball)きのこの写真をどうぞ。

牛の放牧地によく生える


和名は『オニフスベ』でいいんでしょうか。

大きさはサッカーボールくらいある
白くてすべすべしたもち肌系菌類。

きのこのこ


わが義父が断言するところによれば
「バターソテーにするととても美味しい」
これはキノコなのだそうですが、
私は毎回ご相伴を遠慮しております。

それよりも見て楽しむ方が愉快というか、
このキノコは一夜にして緑地に生じるところが
その特徴といえば特徴なのですが、
「宇宙からの飛来物、といわれたら
素直に信じてしまう見た目ですよね」
とはわが夫の弁。

食欲をそそるかというとそうでもなし


確かに。

我が家の庭にはまだ
パフボールは出現しておりません。

夫は残念がっておりますが
私は別にきのこ庭は欲しくないので
現状維持で問題ない所存です。


当ブログをご覧になっている
パリ住まいの方もいらっしゃるかと思います

外出禁止令など出ているようですが
どうか安全第一でお過ごしください

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