日本の黒い霧〈上〉 (文春文庫)/松本 清張


いや、ダジャレとか語呂合わせとか

そういうのではなくてだね


色々あってスコットランドから

イングランドまで

車を運転することになったのですが、

奥さん!ここ数日間の

イングランドの霧はただごとではない!


ヒースロー空港も混乱 している模様。


ドライブの途中で

日が落ちてしまったのですが

左折しようと円形交差点

(ラウンドアバウト、Round About)に

入っても、肝心の左折路が

霞に隠れて視認できない、という。


ハンドルを握っていた夫(英国人)が

「困りましたね、これはもう

豆スープ(ピースープ、Pea Soup)ですね」


「・・・豆がどうしたって?」


「こういう本当に濃い霧のことを

『豆スープ』っていうんですよ、

豆のスープは濁っていて

透明度がないでしょう?」


なるほど、ありがとう

日常英会話レッスン、しかし今は

手持ちの英語の語彙を増やすことより

運転上の安全性確保に専念したいな。


と、そこで何故か車内に

微妙な悪臭が満ちてきまして。


「何だこの臭い、トランクに

生ゴミとか積んでいたか?」


「ああ、これは霧の匂いですよ」


そう、英国都市部の霧は臭い付き。


結局霧というのは

そこらへんのドブや下水の水なんかが

空気中の水滴になってしてしまうわけで、

しかも霧のたちこめる日というのは

基本的に風がないわけで

・・・某漫画『パタリロ!』に

「霧のロンドンエアポート」という

名作があるのですが、

そうか、バンコランとデミアンは

こんな臭いの中で

あんな死闘を繰り広げていたのか。


パタリロ! (第12巻) (花とゆめCOMICS)/魔夜 峰央


「日本にいたころは、霧というと

清々しい香りを連想したものなのだが。

湖や林の中に朝方たちこめる感じで」


「それは霧(Fog)ではなく

靄(もや、Mist)ですね。

『ミスト』にはきれいな印象があります、

でも『フォグ』は一歩間違えると

健康被害を引き起こすイメージ」


うーん、でも日本語では

『霧』という言葉にそんな悪い心象は

ないですよね、

まあ個人的な感覚の問題と

いわれたらそれまでですけど。


霧のせいで何度か道に迷ったものの

(またこんな日に限って

いたるところで

道路工事が行われていてだね)

目的地には無事到着いたしました。


ただ、しばらくの間

霧の日の運転は勘弁してください、

という気分でございます。



ところで東京ってそんなに

霧が出ないじゃないですか


夫にはそれが驚きだそうです


「あんなに海に近いのに!


うん、わが祖国の首都は

乾燥していることで有名なんだ

の1クリックを

人気ブログランキングへ



スコットランドひきこもり日記-お願いします