英国女王エリザベス2世陛下の

ご夫君でいらっしゃる

エジンバラ公フィリップ王子殿下に

へんてこな日本人(私)が

もったいなくもお言葉をかけていただくの巻。

フィリップ殿下はモーニングを着ておられました

(あとから夫いわく

「僕のモーニングとは比べ物にならないくらい

上等な素材を使ったモーニングだったね!」)。

殿下の隣にいるお取次ぎ役が

「こちらは○○ご夫妻です」

と夫と私を紹介してくれます。

「やっ!グッドアフタヌーン」

殿下は私が想像していたよりもはるかに

・・・なんというか、気さくな方でした。

ひょいっという感じで右手を差し出され、

にこにこと握手。

「今日はどこから来たのかね?」

「お仕事は何だい?順調?」

「君たち、いつ結婚したの?」

「君は日本人だよね?

そうとも、見ればわかる。ハ!

で、どこで知り合ったんだい?」

・・・えーと・・・本当に気さくな方でした・・・

それにしても殿下がお尋ねになるままに

わが夫は丁寧に

「私どもは

6年間遠距離恋愛をしておりまして・・・

インターネットと電話回線の発展には

心より感謝しておる次第で・・・」

とか答えていたんですが、

殿下はあんな話を聞いて

ちょっとでも面白いとか感ぜられたのでしょうか・・・?

(絶対つまらなかったと思う)

さて、殿下が私に向かって

「ほほう、じゃあ君は東京から

スコットランドに移ってちょうど1年なんだね。

どうだね、こっちの天気は?」

とお尋ねになられたので、

「もう慣れましてございます。

それにわたくし、

雨は嫌いではございませぬし」

と恭しく答えましたらば、

殿下が

「嫌いじゃない?ハ!」

と皮肉にお笑いになって、これにて会話終了。

・・・私、回答を間違えましたかっ?

それにしても何と申しますか・・・

私の中のロイヤル・ファミリーのイメージが

わが日本国の皇室ご一家なので

何故か勝手に

「英国王室の方もきっと

ゆっくりお喋りになるに違いない」

と思い込んでいたのですが・・・

そんなことはございませんでした。

フィリップ殿下のお話、

もう少し続きます。