人間、所詮はないものねだりの動物です。

諸行無常な書き出しですみません。

男性の「足が長い」というのは

日本では割と外見上の加算点的な扱いだと思います。

褒め言葉というか。

それが貴方、夫(英国人)いわく

「男に対するそんな褒め言葉は聞いたことがない」

「今度の彼、背が高いのよ!とかいう自慢は

周囲の女性の同僚や友人からよく聞くけど、

足が長いのよ!ってのは聞いたことがないなあ・・・

そもそも、足の長い男が格好いいって

発想自体が、少なくとも僕にはない」

どうなんでしょう、考えられる背景としては

1 欧米人にとって足は長いのが普通なので、

とりたてて大げさに賛美する対象とはならない

2 欧米基準から鑑みて夫の足が平均より短いため

周囲が気を遣ってこれまでその話題を避けてきた

「・・・それは『2』なのでは・・・?」

とおずおずと示唆してみたところ

「僕の同僚とか女友達の舌鋒の鋭さは知っているでしょ。

そんな気を遣ってくれる連中じゃないよ。

その前に、君って僕の足が短いと思っている?」

「いや、別に・・・・あ、でもここで、もし私が

貴方の足は短いって指摘したら、気を悪くする?」

「ううん、別に。

僕はそんなに大柄なほうじゃないから

足なんか多少短くても仕方ないんじゃない?」

そこまで割り切りますか!

むしろ、本人は誇りにかけて自ら口には出さないが

「僕の足は多少短めだが

そのぶん筋肉が強調されてベター・ルッキング」

くらいのことは思っている顔つきだ!

「あ、でも、女の人の足が長いのは高得点だと思うよ!

『彼女の足は長くてセクシー』

というのは、若い男の子がよく言う褒め言葉」

ですがそれも、

「長さ」それ自体ではなく「足全体のバランス」が

基本的な評価対象となるのだそうです。

なんか・・・もしかして・・・

本当にどうでもいいことなのかもしれんね、

足の長さなんて、この国では

(いや別に足の長さなんて実際的な面からすれば

確かにどうでもいい話ではあるのですが)。

そりゃあ現地民のほとんどが足長だもんね、

一山いくらな価値しかないことだよね。

やはり「美しさの基準」と「希少価値度」は

密接に関係しているのだなあ・・・

足の長さ以外で

「希少価値度が薄いからか、

どうでもいい扱いになっておるなあ」

と私がこの国で感じるのは

「目の周りをびっしりと縁取る濃いマツゲ」。

いやー老若男女問わず皆様

ビューラー・マスカラいらずのマツゲをお持ちですが

なんかもうどうでもいいみたい。

若い娘さんたちは頑張ってお化粧しているけど。

美の基準は地域により異なるというのは

真理なのですね。