皆さんいつもご視聴ありがとうございます。

窓際銀行員です。

 

12月28日、無事退院できました。

心配して頂いた皆様、そしてご迷惑をかけた職場の皆さんには本当に感謝です。

ありがとうございます。

 

今回の動画は私と同年代のリターンライダーへのメッセージでもあり、私自身への励ましでもあります。

55歳でオートバイにリターンして、大型免許を取って、オートバイを買って・・・

ところがすぐに病気になって・・・

今は満足にオートバイに乗ることすらできない。

ことの顛末を文字にすれば何とも馬鹿みたいなんですよ。

何やってるんだろうってバカバカしくなるんですよ。

オートバイだけじゃありません。

これからの人生を考え、もっと自分の能力を活かせる場所があると考え転職に向けて動いていましたが、病気で断念せざるを得なくなりました。

 

文字にすると、なんだかとても不幸なんですよ。

でも、決して自分は不幸じゃ無い。

いろんなことに挑戦できたし、これからだってまだまだ楽しみたい。

50代、役職定年を迎えた、窓際銀行員のリターンライダーってのはなかなかどうして良いものだぞって再確認するための動画でもあります。

世の中の50代60代のリターンライダーの皆さんと一緒に頑張れるような気持ちになれればと思い、動画にしてみました。

どうぞ、最後までご視聴ください。

 

なぜ入院したかということは詳しくお話していませんでしたので、その点についてもお話させていただきます。

今回の入院で、私は拡張型心筋症であると診断されました。

と、言われても多くの人にはなんの事かわからないと思います。

私も、拡張型心筋症と言われても、全くピンときませんでした。

「だからどうなんですか」みたいな感じでした。


 

①この病気がどんな病気か

心臓の筋肉の収縮する能力が低下し、左心室が拡張してしまう病気です。

 

②この病気の症状

自覚症状として動悸、息苦しさや疲れやすさがみられます。

病気の初期は無症状のこともあります。症状は、はじめ運動時に現れますが、進行すると安静時にも出現し、夜間の呼吸困難などを来します。

さらに、心臓の機能の低下が進むと、むくみや不整脈が現れてきます。

私の場合は浮腫は全くありませんでしたが、期外収縮が頻繁に発生していました。

また、心電図でも異常がありました。

何年も前から人間ドックで心電図の異常は指摘されていましたが、放置していました。

私の場合は息苦しさと疲れやすさは感じていましたが、加齢のせいだと思っていました。

実際に入院直前まで週に一度、ジムのプールで泳いでいたくらいです。

疲れやすい、息苦しさを克服するために鍛えなければいけないと思っていたほどでした。

 

③この病気はどんな経緯をたどるのか

この部分は目を背けたい所ではあります。

この病気は慢性進行性のことがあり、病状が進行した場合は心臓移植が必要となります。

日本における心臓移植適応例の60~70%が拡張型心筋症です。

そんなことから、この病気は国から指定難病されています。

 

⑤どんな治療法があるのか

治療法はまだありません。

心臓移植以外にこの病気を治す方法はありません。

重い不整脈を合併することがあり、不整脈に対する薬や、ペースメーカー、植込型除細動器の植え込み手術が必要となることがあります。不整脈に対して、カテーテル手術を行うことが有効である場合もあります。

私の場合、現状では薬で対応する方針です。

ただ、薬と言っても人によって効果が全く違うようなんです。

劇的に効く人と、そうで無い人がいるそうです。また、副作用もあるので、かなり慎重な対応が必要なようです。

副作用が無いかを見ながら、少しずつ薬の量が増えていきました。

そんなこともあり、入院期間が長くなりました。

 

そして、実際のところ、この病気でどんな最後を迎えるのかが気になります。

先生は専門医として数え切れない症例を診てこられたのですから、正直なところを教えてもらいました。

心不全による突然死だそうです。

 

拡張型心筋症をYouTubeで検索してみると、犬や猫の拡張型心筋症がたくさん出てくるんですが、人間のものがあまり無いんですよ。

検索にヒットしても、心臓移植のドキュメンタリーみたいなものばかりで、現実味が無いんですよね。

 

気のせいかもしれませんが、拡張型心筋症との診断出た後は看護師さんの私に対する接し方もやさしくなったような気がします。(笑)

 

まだ、私は拡張型心筋症というものをどのように受け止めていいのかわかっていません。

先生からも、私の年齢を考慮すると、心臓移植も検討すべきだと言われました。国のガイドラインでも65歳までは心臓移植の対象となるようです。

が、それは私には考えられない世界です。

これまでの私の人生の中から、心臓移植という単語は導き出せないんです。

仮に心臓移植を望んだとしても、自分に順番が回ってくるとも思えません。

 

まだ決めてはいないのですが今後は、奈良県立医大でさらに精密な検査をやっていくことになりそうです。

一応話だけでも聞いておいた方が良いとの主治医の先生からのすすめもあり、移植についての話も聞くことになりそうです。

 

では、今の私の体調はどうかというと、

薬の効果か安静にしている限りは問題ありません。

ただ、何か行動を起こすと、ふらついたり、これまで以上に息苦しくなります。

とにかく、この状態になれることが今の目標です。


 

この病気であきらめてことがあります。

これまで、私はあきらめるという表現をあまり使ってきませんでした。

あきらめるのではなく、努力する。

あきらめるのではなく、他の方法を考える。

でも、あきらめなければならない年齢になったんだと痛感しました。

 

実は私は銀行員と言う仕事が大嫌いでした。

今でも嫌いです。

つまらないと思いながら過ごしてきました。証券会社か信託銀行に行けば良かったとずっと後悔してきました。

せめて、少しでも自分に合った仕事がしたいと思って宅建やFP1級を取って銀行らしくない部署で働くことで埋め合わせしてきました。

 

そして、その集大成として転職に向けて動いていました。

夏から密かに準備をしていました。

自分が輝ける仕事は何なんだろう。自分の知識や経験が活かせて、さらに人に喜んでもらえる仕事は何なんだろう。

私はこれまで銀行員として働いていましたので、”宅建”や”FP1級”の資格を持っています。

人に教えることは嫌いではないですから、ある資格予備校で宅建やFPの講師として働くことを考え、準備していました。

 

しかし、90分の講義を立ちっぱなしでやるだけの体力はもうありません。

何より、講師という仕事は単に作業をこなせば良いというものではありません。

自分自身が高いテンションを維持していなければ、人を惹き付けることはできません。

今の私にはそれは無理だと判断し、残念ですがお断りすることにしました。

 

肝心のオートバイになれるかどうかと言うことですが、

現状では自信がありません。

200キロ以上もある車体を支えられないし、コーナーでの体重移動もできそうに無いし、そもそも寒すぎてそういう気持ちになれないんですよ。

でも、春になったらオートバイに乗るという目標だけはあきらめてはいけないと思っています。

この目標をあきらめてしまうと、これから先の人生は”あきらめること”がベースになってしまうように思います。

 

あきらめるのではなく、努力する。

あきらめるのではなく、他の方法を考える。


 

でも、リターンライダーの世代って努力が報われる世代じゃ無いんですよね。

私には努力する時間はもう残されていません。

 

今まで自分が努力してきたことをどうアウトプットするかが問われる世代なんですよ。

そもそもバイクにリターンするという行為そのものが、アウトプットのひとつの形だと思います。

そういう意味でも、リターンライダーの世代ってのはこれまでとは考え方を変えなければいけないのかも知れません。

生き方を変えなければいけないのかも知れません。

 

寺山修司は”書を捨てよ 町へ出よう”という言葉を使いました。

知識や理論に囚われすぎず、実際の社会や人間関係の中で経験し学ぶことの重要性を強調したものです。

私はこの言葉を改めてリターンライダーの皆さんに送りたいのです。

我々の世代はこれまで学んできたこと、考えてきたことをアウトプットしなければ生きる価値が無いよ。

インプットだけの人生なんてつまらないじゃないですか。

昔憧れていた大型バイクに乗ることだってアウトプットだし、

旅を楽しむのもアウトプットだし、

 

決してネガティブな意味では無く、

何かを諦めなければいけない世代なんですよ。

そう考えると、書を捨てよ、町へ出ようって言葉はとても魅力的です。

 

リターンライダーの皆さん、もうあなたに残された時間は多くはありません。

やりたかったこと、憧れていたことを楽しみましょう。