ここは年齢で追われる「姥捨ての国」ニッポン! | 仙台城 謎の覆面ガイド「すこっち」のブログ

仙台城 謎の覆面ガイド「すこっち」のブログ

平日はフツーの会社員、しかし週末は伊達政宗の居城「仙台城」にてボランティアガイドを務める謎の男、「すこっち」。
ウィスキー好きで名付けたハンドルネームで、ジャンルを問わず、縦横無尽にブログで語り尽くします。

あなたも「すこっち」に酔いしれてみませんか?

どうもすこっちです。(^o^)

 

我が楽天イーグルスが10月4日、衝撃的な発表を行った。

 

プロ17年目の藤田一也内野手(39)に戦力外通告。

 

通算1407試合に出場し、3804打数、1019安打(・268)、24本塁打、322打点、37盗塁。

2013、14年にベストナイン、2013、14、16年にはゴールデングラブ賞を受賞している。

 

2013年の球団初のリーグ優勝と日本一の立役者として、そして何度もピンチを救ってくれたセカンドの守備。それに酔いしれたファンは数に限りが無い。

 

そんな藤田選手のプレーする姿がもう見られない。

 

今季は1軍の出場こそないものの、イースタン・リーグでは55試合に出場して打率・292だった。

 

っていうか、ほぼ3割打ってるじゃん!役に立たない外国人助っ人なんかよりよっぽど打ってるじゃん。

なんだったら大した代打がいないんだし、代打の切り札&守備固め要員でもいいじゃん。

その方がよっぽどファンも喜ぶし、グッズも売れる。

 

2軍とはいえ、若手よりも申し分の無い成績を上げていても、切られる。

 

厳しいプロの世界という現実を直視する前に、私たちはこの国が捨てきることが出来ない永遠の呪縛を見つめ直さなければならない。

 

そう、ここは年齢で追われる国。

 

たしか子供の頃、昔話で聞いた「姥捨て山」というお話。

 

うろ覚えですが、最後にはその山に捨てに行った母親に助けられるという結末だったような。

 

日本では必ず新聞や雑誌にネット記事でも名前の後ろに(49)とかって年齢が表記される。

 

例えば電車内で痴漢して逮捕されたという記事が載ったとする。その男性が(72)だっとする。

 

「おいおい、いい年をしてなにやってんのよ、色ボケじじいが!」

 

恐らく庶民の捉え方はこんな感じであろう。

 

そうかと思うと、例えば社長として一躍有名になった方が(25)だったとする。

 

「凄いねー、25歳で社長だってよ、若い頃からお金持ちでうらやましいな~」

 

という捉え方になるんでしょう。

 

う~ん、この日本の常識、果たしてグローバルスタンダードなのかい?

 

2021年のノーベル物理学賞に日本出身で米国籍の研究者・真鍋淑郎さんが決まった。

この方、実に(90)である。27歳の時にアメリカに移住し、43歳の時には永住権を取得。

たまたまだったのか?アメリカの水が合って、研究がしやすい環境だったのか?

さっさと日本を捨てて自由の国に活路を求めたのは、先見性があったということ?

 

いずれにしろ、アメリカでは年齢で軽蔑されない、ご隠居扱いされない、「姥捨て山行き」扱いをされないってことなんでしょうな。やっぱ、自由の国は懐が深いよ。

 

1972年~1977年まで週刊少年マガジンに連載された水島新司の「野球狂の唄」という漫画がある。

アタシも原作は読んだことはないのですが、夏休みにアニメが放映されておりまして、女性投手水原勇気のドリームボールや「北の狼、南の虎」など奇抜な発想の野球物語が面白い作品だった。

 

その「野球狂の唄」に50歳を超える現役投手「岩田鉄五郎」というキャラクターが存在する。

コミカルなキャラクターでハエの止まるような超スローボールを投げたり、滅多打ちを喰らったりするのだが、時にはピッチングコーチ、作戦コーチとして五利監督の良き参謀役としての一面も披露する。

別な作品ながら80歳にして監督兼投手として登場している。

 

まあ、これは漫画の世界、フィクションではある。球団のオーナーが契約にGOサインを出してくれなければ、他の選手との兼ね合いも考えたら、おいそれと再契約とは行かないだろう。

 

リアル「岩田鉄五郎」と言えば、横浜FCのカズこと三浦知良選手(54)でしょうな。彼はレジェンドという金看板を持ち合わせていますから、「腐ってもカズ」じゃあないけど、試合に出られなくても商品価値はあるし、チームとしてもプラス材料は多い。

 

以前、ラジオで聞いたことがあるのだが、ニュージーランドでは就活の際、履歴書での書類選考なんてものは存在しないそうなんです。もちろん、自己PRの書類はありますよ。だけど、採用するかどうかはあくまでその人物重視、年齢、性別、学歴なんかは関係ない。最後は雇用主(オーナー)がその人と一緒に仕事をしたいと感じるかどうか。決め手はただ、それだけなんだそうです。

 

いつまで「姥捨ての国」を続けるつもりなんだろう。と思ったら、「生涯現役」とかなんとかいうキャンペーンを国が始めたらしいじゃないですか。もう、なんだかよく分からない。

 

結局ね、意欲が衰えないで自分の意思で働ける人は働けば良いし、体とか能力の限界を感じてリタイア生活を送りたいという方は無理をせずに余生を過ごすという選択をすれば良いというだけの話。

 

ただし、これだけは言えるとアタシは思っている。

 

「アタシは年だから○○~」みたいな年齢を言い訳にするようになったら、あんたはおしまいだ。

 

年齢は自覚しつつも、それを決して口に出して、都合良く言い訳として使ってはいけない。

そんなことをやり続けたら、人としての尊厳をおとしめるだけだ!

 

年を取っても、衰えてもそれなりの生き方というのはあるはず。

 

姿は老けても、気持ちは決して老けてはいけない。

 

詩人のサミュエル・ウルマンの有名な「青春の詩」は、ウルマンが70代で書いた詩なんですが、

"Youth is not a time of life; it is a state of mind"

(青春とは人生のある期間を指すのでなく、心の持ち方を指すものである)

 

と書いている、要はそういうことなのよねー。!(^^)!