どうも、すこっちです。(^_^)
今日も今日とて、コロナ禍の休日。
万が一の感染を考えると、どこそこへと気軽には外出するのも気が引けてしまうもの。
時間を有効に使うため、見聞を深めるためには「読書」は欠かせません。
さて、「愚者は経験に学び 賢者は歴史に学ぶ」。この言葉はかの有名なドイツの宰相ビスマルクの言葉なんですが、こういうコロナ禍といういたってレアな状況だからこそ、テレビのワイドショーネタだけに振り回されること無く、人類の歴史から何かを学び取りたいものですね。
そんな中、アタシが最近読み終えたのがアルベール・カミュの小説「ペスト」。
実を言うと、前から気になって読みたいな~って思っていたんですが、なかなか時間と入手するタイミングが無かった。そしたらね、コンビニに置いてあったんです、漫画バージョンのやつが。迷わず即買いました。(小説で無くてすみません)
1947年に出版された小説なんですが、全然古さを感じさせません。
今のコロナ禍と重ね合わせると、何から何まで見事にかぶりまくりなんでありますなー。(>_<)
一人の医師がペストという伝染病を疑うんですが、町のお偉いさん達は例によって例のごとく、真剣味を持たない。パニックになるのを恐れなんとなーく、当たり障りの無い落としどころを決めているうちに、時間はどんどん経過する。日増しに感染者が増える中、医師は疲れ、市民は疲弊し、金の亡者は私腹を肥やす。
かくして、膠着状態の中、神父は市民にこう説く。
「悔い改めなさい 古来、疫病は神に背く者への罰として下されました。心にやましい者がある人たちよ
恐れ、そして省みなさい。神は慈悲深い 必ずや赦してくださいます。」
神頼みかよ、、、。(-_-;)
ペストの流行が勢いを保ち続けると、今度は封鎖生活のストレスから民衆の自暴自棄的な感情が伝染し始める。そうなんです、心が感染し始めるのね。
やがて、神父が言うことが変わってくる。
「世界には神について、解釈できることと出来ないことがある。ペストがもたらした出来事を解釈しようとしてはいけない。ただ、そこから学ぼうとするべきである。全てを信じて受け止めるしかありません。」
その後、血清による回復例が相次ぎ、死亡者数が下り坂となっていき、猛威を振るったペストの嵐は去った。しかし、この世からペストが撲滅されたわけでは無い。人間に不幸と教訓をもたらすために、またいつの日か目覚める時を待っているだけなのである。
こんな感じで物語はTHE ENDとなる分けですが、ある意味TO BE CONTINUEDでもあったりする。
この作品の中で、アタシが一番印象に残っているシーンがある。
ペストが流行し多くの人が死んでいく中、医師のリウー先生はこう言う。
「私たちは英雄になりたいわけじゃないよ 私たちが貫きたいのは「誠実さ」なんだ。
ペストと闘う唯一の武器、それが「誠実さ」だからね。」
そうなんです、コロナ禍と戦う唯一の武器も「誠実さ」なんですよね。
コロナウィルスにやられたら、やられっ放しなんて悔しいじゃないですか!
私たち人類に出来ること、それは地味だけど、愚直に自分が出来ることをやり、それをやり続けること。
それこそが、我々に残されたリーサルウェポン(最終兵器)の「誠実さ」なのですから。
まだまだリーサルウェポンの効果は先のようですが、日曜夜9時からの例の番組でも観て、せめて気分だけでも、爽快感を味わいましょう⤴!(^o^)
興味を持たれた方は、「ペスト」。是非一度読んでみて頂きたいです。