どうも、すこっちです。!(^^)!
めっきりと、寒くなってまいりましたねぇ~。
こんな夜は居酒屋でサラッと一杯と、洒落込みたいものです。
さて、フツーに仲間内でも会社でも飲み会を開催すると言いますと、「コース料理+飲み放題」
のセットというのが一般的です。
この方が、お酒に関してはいくら飲んでも追加料金が取られない。誰もが気兼ねなくお酒が
飲める画期的なシステムであり、何より懐が傷まない。
えっ?このシステムに何か問題でも?
いえいえ、私もお酒を嗜む(!?)者の端くれとしてこのシステム自体に正面から
異論を唱えるつもりは無いのです。
ただ、この「飲み放題」には大きなカラクリがあるのもまた、事実。
いろいろと調べてみると、「飲み放題」の相場って、1,500円~2,000円ぐらい。
お店が出す1杯お酒の原価を調べてみると、こんな感じらしいです。
①ビール 200円
②カクテル 100円
③日本酒 150円
④ワイン 60円
ウィスキーや焼酎は基本的に割って飲むので、お店によって違いがあるから②ぐらい
なんでしょうかね。
お客が飲む杯数は平均4.5杯なのだそうで、仮にこれが全部ビールだとして、
2,000円-(@200×4.5)=1,100円 実に半分が粗利益になるというわけ。
逆に言うと、「せっかく飲むんだから元を取らないと!」と小市民的な発想になる人も
多いと思うのですが、ビールでも最低10杯は飲まなきゃない!わけです。
しかも、こうした飲み放題で提供されるお酒と言うのは、あんまし高いお酒と言う分けでは
ない。つまり、私たちはお酒の味もイマイチな「安酒」を飲んで、イイ気分になってしまって
いるというのが現実なのです。
まあ、そりゃあそうだよね、余程良心的なお店でもない限り、お店も商売なんだから。
確かにショットが1杯500円~1000円だとすると、飲み放題の方がお客にはお得。
だけど、ここで飲み会におけるお酒の立ち位置というものを考えて見て欲しい。
あれ(酒)って、そもそも会話を盛り上げるためのある意味潤滑油のようなもの。
自分のエンジンの回転数を上げるために、杯数がかさむ人はいるけれどね。
ここからは私の個人的な意見なんだけれど、
そもそもお酒というのは、自分の定量を分かっていて、その適量の範囲内で飲んで
会話などの楽しいひと時を過ごせれば、それでお酒としてのお役目は十分。
いわば、横綱の土俵入りの太刀持ちと露払いみたいなものでは?
もちろん、「横綱」は「食事」や「会話」である。
なのに、こういう発想や考え方の人が多いように思うのです。
・せっかくの飲み会、しかも飲み放題だからたくさん飲もう!
・元を取らなのと損だから、いっぱい飲もう!
・「俺の酒が飲めないのか?」的なあおり
・競い合うような、一気飲み
・飲んだら返杯
後で具合が悪くなったり、挙句の果ては急性アルコール中毒!そうならないまでも
依存症だとか、やれ肝機能障害だとかって自分の身体をもうちょっといたわりましょうよ。
私も「すこっち」を名乗っている手前、お酒愛好家なのだけれど、そういうお酒のうんちくに
興味を持ち出してから、何も考えずにがばがばとお酒を飲むようなことは無くなった。
むしろ、「このお酒はどんなときめきを与えてくれるんだろう?」という思考の方が先に立ち
一杯、一杯を大事に味わって飲むようになった気がする。
最近、ワインの本を読み始めてからワインに興味を持ちだしたんだけど、ネットでワインについて調べていたら、こんな言葉に巡り合った。
「ワインとは、酔うために飲むものでは無い。」
「ワインとはちびちび飲むものである。」
「ワインとは舌でじっくりと味わって飲むものである。」
ある意味、ウィスキーも同じ部類かもしれないです。!(^^)!
私の結論としては、お酒は美味しい料理と楽しい会話を演出するための「隠し味」みたいな
ものであり、量を飲んで、テンションハイな状態を維持するための「麻薬」ではない。
作り手が精魂込めて作った美味しい「お酒」をじっくりと味わって飲みながら
そのお酒の背景も味わう、そして話に花を咲かせるというのが、「お酒」の正しい立ち位置
なのではないでしょうか。
実際にそんなに高価でなくとも、本当に美味しいお酒と言うものを味わってみると、
もったいなくってがばがばなんて飲めないです。
きっと、お酒に対する考え方というものも変わってくると、思うんですけどねえ。
みなさんがどう感じるか、今後どういう飲み方をするのかは皆さんにお任せしますが、
①「質より量じゃん、ガンガン行こうぜ!」
②「量より質でしょ、じっくり味わって行こうぜ!」
さて、あなたは①派?それとも②派?
こんど、一献どうですか?