何だか久々のくせに堅苦しいタイトルですが。

駐在中に書いておきたいと思っていたことの一つ。


バイリンガルっちゅーのは、一体何なんだろう。


坊やが少しずつ大きくなってきて、

どんどん色んなことを覚えていくのを見ると、

そんなことを考えます。



今の環境は、家で日本語、

お友達も殆ど日本人なんで、日本語が主。

StorytimeやStrollerfit、お買い物やその他の日常生活はまあ英語。


日本に一時帰国したとき、幼児の英語教育の熱さにはちょっとびっくりしました。

広告や宣伝を見てると、確かに今の私の環境は、

子どもに英語を身に付けさせたいお母さんにとっては、

もってこいと言えるのかもしれません。


うちの坊やも、最初の言葉は「bless you」だった(と思う)し、

イヤイヤってよりは最近「non non」って言っております。

外で英語で話しかけられてもわかってる感じがする。


このままここにいれば、あっという間に遥かに私より早く英語が上達するのは事実。



ですが。



上手には言えないのですが、手放しで喜べない、

ある種の危機感?みたいなものも感じます。オーバーかな。



もちろん、英語は身につけて欲しい。

自分自身が未だにあがいているので、その苦労が少なければいいなあとも思う。

キレイな発音、リスニング能力、あれば、それは多分将来武器になる。



でも、それより、今は大事なことがあるんじゃないかと。



日本語。母国語。



このままだとどっちも中途半端になってしまいそうという危惧が。



私も来た当初は、

「こっちでベビちゃんを授かったら、その子はバイリンガルね」

なーんて思っていましたが、

それがいかに浅はかだったのかを感じるこの頃。



自分の意思を自分の言葉ではっきり伝える。

自分の言葉で物事を考えて、その上で判断をする。



そのことの大切さが今は身に沁みます。



自分自身は、20歳を越えるまで海外経験もなく、

完全日本語、英語は授業やオケイコレベル。

母国語は100%日本語。



早くからこっちに来てる人や、帰国子女の人は、

それこそ大変な経験や努力をして、

語学や文化を身につけて、生活しているわけで、

そんなに周囲が思うほど、簡単なものでもない。


坊やには、色んな情報がある昨今だけど、

さまざまな角度から、物事を考えられる人間になってくれればなあと思っています。

ある人にはいいことが、ある人には良くないことなのかもしれない。

このことはこう報道されているけど、実はこういう風に考えられるかもしれない。

一面だけみて物事を判断せず、色々考えた上で、自分の意見が述べられるようになってくれればと。



英語はもちろん、とっても大事なツールに違いないのですが、

あくまでも手段であって、中身が伴ってこそ更に生きるものではないだろうか。


英語が拙いことで、今まで恥ずかしい思いも悔しい思いも沢山してきたけれど、

それ以上に、例え言葉がパーフェクトではなくても、

伝わるものがあるのだなあということも感じてきて。


今の自分の周りが、とても優しくて親切な人に囲まれていることも大きいのですが。



自分を大事に思うこと。

周りの人に感謝すること。


そっちを先に伝えて、教えてあげたいなあ。



まあ、ぶっちゃけ、英語は話せたらいいなあと思った時に

(もしくは必要になったときに)、

自分で努力して身に着けてもらったらいい訳で、

今は元気に大きくなってくれたらいいんすよ。

楽しくお友達と遊んでケンカして、最後は笑ってくれてたらいいのよ。


髪の色や目の色が違っていても、

初めて会ったお友達でも、

全然関係なく、すぐに仲良くなっている坊やたちを見ていると。



今はそんな風に思うわけです。



何だかよくわからん文章になったなあ・・・・。