脱★ひっきー | 半熟ひよこ

脱★ひっきー

嫌いなタイプの人間は
目が一重で無愛想で何考えてるかわからない奴です。

こないだ電車に乗ってて思いました。


うちに帰って鏡を見たら
まさにその条件にどんぴしゃな野郎がいて
ギョっとしました。



そんな小話は置いといて、

レーシック(眼にレーザー照射するやつ)やってきましたよ。


治療後3日目なんだけど
乾きやすいことと光が滲むこと意外はかなり良好。

というかやばい。

なまら見える。





右目 0.06 → 1.5
左目 0.05 → 1.5

そら見えるわな。

今まで矯正視力でも1.0くらいだったし。


レーザーまじでありがとう。


ホント
世の中こんなにクリアだったんだ、って。

どうやら淀んでいたのは俺の心ではなく
この両目だったらしい。


ことあるごとに毒を吐く
この悪い口にもあのレーザーを照射してもらいたい。



なにが感動かって、
体験者みんなが言ってるけど、
朝目が覚めた瞬間からよく見えるってこと。


ここ10年ほど味わっていなかった感覚。

これまでのくせで
これもみんなが言ってるけど、
見えているにも関わらず眼鏡を探してしまいました。


もう眼鏡を外しても

   3 3
    O
    3

こんな顔にはならないんだな。


折角なので体験談なんかを。



当日も1時間ほど検査をして
前の検査と変わりがないかを確かめ
会計を先に済ませてそれから手術フロアへ。

手術前にいくつかの薬を飲まされ
一旦安らぎの間(仮)に案内されそこで目薬を点眼

この段階ですでに眼鏡をつけていないので
半分夢見心地。

少ししていよいよ手術室へ。

それっぽい機械と何人かの術者がいるのわわかったけど
いかんせん目が悪くてよくわからない

言われるがままに台の上に寝かされ
麻酔薬を点眼され光を見せられ

この辺から別な世界に行きかけてました。


まずフラップを作るとかで
目に何かを当てられているらしいが
麻酔が効いているため痛いという事はない。

が、

たしかに目に何かが、
それも大胆に触れている感覚はある。

そんな奇妙な感覚も束の間、
突然

キュオオオオ…(←音ではなく感覚)

ん?おおお!?

キュオオオオオオオオオ…

おおお!め、目がぁぁ

キュオオオオオオオオオオオオ…

目が吸われる!うおおおおおおおおおお


おそらく本当に目が吸われてたものと思われる。

リアルに
「うおおおおおおお」
って声を上げそうになった。


うおおおおおおおおお
※あくまでイメージです。



そして光も見えなくなり吸引(?)も終了。

同様に左目も
キュオオオオオオオオオオオオオオ
        で
うおおおおおおおおおおおおおおお!


なんもかも持ってかれるかと思いました。

シロッコにやられたカミーユの気持ちが少しわかった気がしたよ。


フラップ作成が終わり
目を開けると一層ボヤけた感じ。

周りにいるのが人間かどうかも確認できない。


宇宙人にさらわれて人体実験されたときの気持ちに似てるかも。

知らないけど。


女性らしき存在に手を引かれ
今度はレーザー照射室へ。

ここで担当してくれた先生
やったらと滑舌が悪く、さらにマスクをしていたので
何を言ってるかほとんど聞き取れない。


ますます宇宙人に人体実験されてる感覚。

自慢の鋭い感覚で
「緑の光を見てろ」
と言ってるであろうことを感じ取り、凝視。

凝視するも赤い光が邪魔をしてなんかよく見えない。

しかもこの赤いの(3倍の速さで)動くもんだから。

コイツめ!


…ん? なんか臭う。

タンパク質が焼けるような臭い。

これはレーザーで俺の目が焼かれてる臭いなのか!?



などと考えているうちに終了。



どういうわけか
左目をやっているとき
前の「うおおおおおおおおおおお」
を思い出してにやけてしまった。


変な人

と思われただろうな。



両目合わせても数分程度で終了。


また女性らしき存在に手を引かれ
さっきとは別の安らぎの間(仮)へ。


20分間寝ずに目を閉じてろ、というので
寝ないように頭をぐりんぐりん動かしながら
先の「うおおおおおおおおおお」を頭の中で反芻。にやり。


20分後、
目を開けると世界は一変!


というのを想像していたのだが
ほとんど目を開けていられない。

痛いというか、目に砂が入った時のような感覚。
頑張って開けてると今度は涙が止まらない。

まわりの人は平然としてるのに。

自慢の鋭い感覚が仇になったのか?


最後に先生に診てもらい目薬を受け取ってお疲れ様。


果たしてこんな状態で帰れるのだろうか?

有楽町から東京と神奈川の県境まで
おれは無事にたどり着けるのか?


そこはやむを得ず
自慢の鋭い感覚を第7まで解放することで
事なきを得ました。


でも
保護用のサングラスをかけた状態で
眉間に精一杯しわを寄せて鼻水をすすりながら号泣している自分は
電車内では相当怪しかったろうな。

まあそんな苦労も
次の日になればどこ吹く風。

ホントに素晴らしいですよ。

夜になってもコンタクトの違和感はないし
旅行などでもレンズケア一式と眼鏡を用意する必要がない!

何より、
晴れた日に外に出たいと思えるようになったことが一番の驚き。

脱★引きこもりですよ。



ちなみに
光を見るとぼやっとするんだけど
これでイルミネーションを見ると結構奇麗。




あ、

今日多摩センターのイルミネーション見に行こうと思ってたのに忘れてた。


つーか
クリスマスイヴまでもう一週間切ったな。


結局今年も独りか…


なんて同じことを毎年繰り返し思いながら
30歳、40歳、50歳…そしておじいちゃんに、
やがて仙人になってしまうんだろうな。


悲しい。



とりあえず
今は早く鍋の絵を描かなきゃヒヨコあせる