はじめまして,4年(#85 WR/DB)の森嶋 駿と申します。今現在,SCORPIONSは来る秋シーズンに備えて1歩ずつ準備を進めております。早6月ということで,春シーズンも残りわずかとなってきましたが,部員一同,精進して参ります。

 

個人的な話をさせていただくと,4月からM2に進級し,臨床科目の系統講義をひたすら受けています。2週間に2つのペースで試験があるというのは東大のM2名物なのでしょうが,その洗練を浴びています。大変ではありますが,興味のある分野ばかりで充実した毎日を送っています。

 

さて,ここ最近日本では珍しくアメフトが世間を騒がせています。日本ではマイナースポーツであるアメフトがあまり予期せぬ形で認知度を上げていて,なんとも複雑な気持ちになりますが,その騒動について意見を述べるためにこの記事を書いているわけではありません。ではなぜその話題に触れたかというと,その騒動の中で,関学の現役ディレクターの小野氏についてのweb記事を読んで非常に共感したことがあったからです。以下,アメフトをやる上での「闘志」についての部分の引用(https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180528-00000013-jct-soci)です。

 

「闘志は勝つことへの意欲だと思いますし、それは外から言われて大きくなるものではないと思っています。自分たちの心の中から内発的に出てくるものが一番大事ですし、それが選手の成長を育てるものです。その一番根源にあるのは、『フットボールが面白い、楽しい』と思える気持ちです」

 

(以下中略)

 

「『やらされている』ような状態では、成長はおぼつかない。しかし、人間はなかなか努力が長続きしないものである。ましてや、米国のようにスポーツ奨学金がもらえるわけでもなく、プロへの可能性もない日本の大学フットボールにおいて、選手の高いモチベーションが維持される基礎条件は大きくない。では、そうした受身の姿勢に陥らず、自分から夢中になって厳しい課題にも取り組むことができるようになるためには、どうしたらいいか。いろいろな答えがあると思うが、そのうちの一つは、やはりフットボール自体を『面白くて仕方がない』と感じられるようになることだ。好き、になることこそが近道だと思う」

 

自分が2年生のときは,アメフトを純粋に楽しむことができませんでした。楽しいと思える瞬間も正直全くありませんでした。同じことを何度もミスしてしまい,それを意識すると,以前できていたようなこともミスをして,そういったミスを恐れて今度は思い切りプレーができない。そんな悪循環に陥ったり,自分は何のための部活に入ってアメフトをやっているんだろう。東大には医学を学びに来ているのであって,アメフトをしに来ているわけでは決してないな,何を自分はしているのだろう,そんなことを毎日のように考えていました。

 

時が流れること2年,現在は自分なりに納得ができるようになりました。以前よりもフィジカルがついたので,プレーが安定するようになりました。自分に自信が出るので,ヒットも自分からいけるようになります。ただ,それよりも何よりも大事なことは,純粋にアメフトを楽しめるようになったことです。楽しさを感じられるようになったからこそ,こういうプレーができるようになりたい,そのためにはこうしたらいいな,などと現状の改善策を考えることができ,好循環が生まれます。自然と上達も早くなります。

 

おそらく「部活に存在する意義」というのは誰しも直面する悩みなのでしょうが,結局は『面白くて仕方がない』(上記事から引用)から,となるのでしょう。他のどんな表面上の理由を並べてもこれに勝るものはありません。僕自身,「楽しいから」以外の理由はいくらでもありますが,それらをここで述べることに意味は無いでしょう。

 

チームは新歓も終わり,1年生も徐々に練習に参加するようになります。彼らには,部員が積極的にアメフトの面白さ・奥深さを教えていくことが大切なのだとも思う次第であります。

 

最後に:以前後輩たちとボウリングに行った時の写真(#29高橋)です。部員全員が仲良く良い雰囲気なのがこの部活の長所だと思います。

 

 

 

 

今後ともscorpionsへのご支援・熱いご声援をよろしくお願い致します。