キャリア相談で「私にはどのような仕事が向いているのでしょうか」という悩みは多い。
もちろん、包括的なキャリアカウンセリング手法に則って、興味・能力・価値観を丁寧に聴いていくことはベースである。
ただし、限られた時間の中できっかけを掴もうとしているクライエントを前に、丸腰で聴くだけであればカフェでの茶飲みと変わらない。
恣意的であってはならないが、わざわざ相談に来ている以上、クライエントの人生のヒントとなるものがゼロであれば、二度とその相談員の元をクライエントがたずねることはないだろう。
キャリアコンサルタントとして様々な適性テストに触れるが、占いの範疇を侮ってはならないというのは経験上感じている。
国家資格の更新講習で教えてはくれないが、ジョブカード等で誕生日が分かるのであれば、それだけで趣味趣向、行動パターン、価値観の目安となりうる情報は得られる。
プロであればそれを知っておくことは、有用以外の何ものでもない。