大手を辞めて個人だと言うと、たまに「フリーとしてやっていくには、どうしたらいいのか教えてください」と質問攻めにあうことがある。
一応失礼にならない程度にやんわりお伝えはしているが「1から10までやり方を教えてください」という時点でその人にはフリーランスは向いていない。
なぜフリーになりたいのか、今の職場に課題があるなら、人のやり方ばかり氣にかけるのでなく、もっと自問自答し整理していく必要があることをお伝えする。
フリーがいいとか、勤め人が悪いとか言っているのでなく、これこそ「自己理解」だと思う。
「全員個人事業主」とか、「主婦でもプチ起業」とか、トレンドや宣伝文句にのせられて惑わされないことが肝要。
起業を目的に「何からやればいいのか分からない」人がゾロリと並んで起業塾に通ったり、1人で成り立たない人同士が寄り集まって与えられた商品をSNSで相互宣伝したり。
本末転倒。
プチだろうが、ほんとの起業だろうが、本来自分の頭でいろいろ考えて試行錯誤するからおもしろいわけで、そこを放棄する人はフリーは向かない。
リスクなく誰かに教えてもらって失敗したくないなら、会社に勤めた方がいいと思う。
体のいい言葉でオママゴトのように起業しても、こんなはずじゃなかったと人のせいにするのがオチではないのか。
起業するからすごいわけではない、主婦で家事一本だからダメなわけじゃない。
自分は本当にそのタイプなのか?自己理解が乏しいと軸がなく周囲の意見に振り回され、人と比較して悩むことになる。
「周りと同じように波風立たせず生活していきたい」という横並び意識が高い人にもフリーや起業は勧めない。
役割として、例え一人になっても幹として立つのが向いている人もいるし、枝葉として広げていくのが向いている人もいる。
「自己理解」と簡単に言うけれど、この言葉に始まりこの言葉に尽きる。
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