以前は企業でルートセールスをしていた。

コンビニとかイメージすると分かりやすいが、各店を回って本部の方針なりを伝え一緒に販促していく役目。

その頃は商戦期や繁忙期には、お客さんも来てくれるのが当たり前で、少ないスタッフの店舗だったりすると「お客さんなんてもう来なかったらいいのに」という本音を現場のスタッフが漏らすのを何回も聞いたものだった。

少ない人数で深夜まで対応し、残業も多ければ確かにその本音も分からなくはない。

だけど、今会社という肩書きがなくなって痛切に感じるのは「人が足を運んでくれることは尊い」ということ。

イベントやセミナーはもちろん、仮にクレームであったとしてもその稼働をかけてもらえるということは意識がそこに向いているから。

いくら告知をしても、最初のうちは簡単に人は集まらないし、付き合いで来てくれる人自体がとても貴重。

自分が来れなくてもシェアしてくれたり、違う知人に声をかけてくれたり、その応援一つ一つが身に染みる。

人としての仁義を通し、軸がぶれず応援も苦言もまっすぐ伝えてくれる人というのは人数は少なくてもかけがえのないものだと思う。

目先の欲で動く人間関係はその時だけで浅く脆い。

今本来の自分に戻り活動する中で、足を運んでくれる人と応援してくれる友人への感謝を深く感じている。