珍説11・平和ボケした反戦サヨクはスイスの民間防衛に学べ | 誰かの妄想

珍説11・平和ボケした反戦サヨクはスイスの民間防衛に学べ

まあ、ウヨク軍オタがすきそうな話なのだが。

曰く、
”永世中立国スイスは、一家にひとつ核シェルターがあり、銃もあって国民皆兵で武装している。反戦サヨクはそれも知らずに平和ボケしている。”
とこんな感じかな。


【珍説】
 スイスの民間人の家に泊まったことがありますが この国は一家にひとつ核シェルターがあり銃も置いてあり成人の男性はすぐ戦える状態で
 平和ボケの日本人には新鮮に映りました


旅した人

http://d.hatena.ne.jp/uedaryo/20090405/1238948859
コメント欄
(考察上の必要性に鑑み,引用権の範囲内で引用しています)



【事実】
いかにもスイスは全国民が高い国防意識と緊張感を持っているかのようですが、実際にはそんなことはありません。政策として、核シェルターの設置や家庭での銃の保管を認めていますが、いろいろ弊害も多く、徐々に変わってきています。


例えば核シェルターですが、地方自治体によっては一家屋に一台のシェルターは不要としているところもあります。学校などにある市民用のシェルターの使用権を買えば家にはいらない、と言うような状況です。


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シェルター

スイスで一軒家を建てる時、まず地下室用の穴を掘る。義務であるシェルターを作るためだが、今はこの義務もその村や市によって、多少変わってきている。ブリッグ市でもシェルターを持つことは義務であるが、市が作った市民用のシェルターが学校の地下などに十分あり、その使用権利を買えば、自宅の地下にシェルターを持つ必要はないと変わっていた。この権利を買うのと、厚い壁と鉄のドアでシェルターを地下につくるのと費用は同じぐらいだった。なにしろ狭い家なので、私たちは権利を買い、地下室にシェルターは作らなかった。厚い壁とドアの分だけでも地下室が大きく使える。それにスイス人の多くが現実的にはシェルターがあっても、核戦争になると何の役にも立たないと思っているらしい。
http://web730.gamma.ibone.ch/toshimi/jyutakujijyo.htm
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銃についてはどうでしょうか?
民間防衛のために、家庭で銃と弾薬の保管が出来ますが、その銃を使った犯罪も多くなっており、銃規制の動きも出てきています。
2007年9月には連邦議会が弾薬は軍の保管庫に入れるように決定しています。銃そのものもジュネーブ州では2008年1月から州の保管庫に預けることができるようになってます。


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ジュネーブ州に住む兵役を義務付けられている兵士は、銃器を2008年1月1日から州の保管所に無料で預けられるようになった。
(略)
スイスでは20~30歳の青年男子は全員、まず銃を使った3カ月の訓練を兵学校で受け、その後1年に3~4週間、トータルで260日
間の兵役を行うことが義務付けられている。この期間、兵士は銃器を弾薬付きで家庭に保管してきた。しかし、近年相次ぐ銃器による殺人事件により、2007年9月、連邦議会は弾薬を兵役訓練終了後、軍の武器庫に保管することを決定した。だが、銃器の家庭外保管は見送られた。

(略)
http://www.swissinfo.ch/jpn/archive.html?siteSect=883&sid=8602816&ty=st
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時代は変わってきており、スイス社会もそれに対応しつつあるわけです。

こういう状況がわからず、いたずらに武装にあこがれる態度の方こそ平和ボケというべきですね。


scopedog