珍説9・酸化りんは乾燥剤に使われるようなありふれた物だから危険じゃない | 誰かの妄想

珍説9・酸化りんは乾燥剤に使われるようなありふれた物だから危険じゃない

【珍説】

当方、三流高校の化学科ではあったが燐の燃焼実験くらいはやった事がある。
で、聞きたいんですけどこれはどこの異次元にある白燐ですか?
燃えてる燐を消す場合、水か砂を使用します。
燃焼中の燐に水をかけても強い毒性ガスなど発生しません。

燐の燃焼中に出る五酸化二燐は脱水剤、乾燥剤に使われる代物ですし、五酸化二燐と水で反応させて出来る燐酸は肥料、洗剤なんかに使われる代物ですが。

毒性は火事で出る煙と同レベル。

問題は白燐弾が科学上ありえない化学変化を起こす超兵器だというデマを飛ばす事ではなく、無関係の住民に向けて撃った事だろと。


なた5963
(軍事学的考察上の必要性に鑑み,引用権の範囲内で引用しています)
http://plaza.rakuten.co.jp/seihuusouti/diary/200901240000/



【事実】
まず、白燐火災で水をかけることは危険なので推奨されていない。三流高校ではその程度のことも学ばないのか?と言うより、実験室レベルの極微量の黄燐燃焼実験での話を実際の白燐火災にあてはめて何の問題も感じていないところが三流なのだろう。


ちなみに、開けた平地で白燐弾を爆発させた場合でも毒ガスであるホスフィンが微妙ながら発生する(ほとんどは酸化りんやリン酸の類だが)。市街地、放水などの条件下で白煙に含まれるホスフィンの割合がどの程度増減するのかについては、実験データがないので断言できないが、白燐からの化学反応の結果として生成される物質としてホスフィンもあるというのは科学的な事実。
実際に現地の体験・証言に基づいた報告を、三流高校卒の知識で「ありえない化学変化」と決め付けること自体恥ずかしい。


で、本題。

「五酸化二燐は脱水剤、乾燥剤に使われる代物ですし、五酸化二燐と水で反応させて出来る燐酸は肥料、洗剤なんかに使われる代物」
だから何?安全だとか、大して危険ではない、とでも言いたいのかな?


海苔などの食品の袋によく入っている乾燥剤としてよく知られる生石灰(酸化カルシウム)は、危険なものとしても知られています。

「脱水剤、乾燥剤に使われる代物」なんて何の免罪符にもなりませんよ。


--------------------
http://shippai.jst.go.jp/fkd/Detail?fn=0&id=CC0000056
1.生石灰が雨水等と反応して、発熱、火災になる例は時々起こっている。生石灰は、1988年以前は消防法危険物であったが、現在は、非危険物である。しかし、火災危険性が減ったわけではないので、取扱い上の注意は同じでなければならない。
2.貯蔵にあっては、床への直置きは水に触れやすく避ける。
--------------------


他にはこんな事例もありますね。
http://www.city.yokohama.jp/me/anzen/jirei/fire/300f.html


--------------------
「市民のための中毒の知識2」より
http://www.j-poison-ic.or.jp/homepage.nsf/7bf3955830f37ccf49256502001b614f/62e63d477a4bf66e492567e700306ee7?OpenDocument

生石灰

 生石灰(せいせっかい)は吸湿力が強いため、湿気をおびやすい煎餅やのりなどの食品の乾燥剤として広く用いられています。
 また、水分に触れると発熱する性質を利用して日本酒や弁当の簡易の加温用としても用いられます。

■毒性
 触れると熱が発生するので口の中やのどや食道など触れた部分にやけどを起こす恐れがあります。新しい生石灰ほど危険です。

■症状
 食べると口の中、のどがただれて、物を飲み込めなくなることがあります。また胃の灼熱感、ただれ、出血などを起こすこともあります。
 眼に入ると痛みやただれを引き起こし、失明することもあります。

■その時の処置
 少量でも食べた場合、口の中をよく洗い、うがいをさせます。牛乳または卵白水(卵の白身1個をコップ1杯位の水で溶いたもの)を飲ませ、受診します。吐かせてはいけません。
なめた程度なら、同様にしてから様子をみます。口の中がただれたり、痛そうにすれば受診します。
 眼に入った時はすぐに15分以上流水で洗眼した後、受診します。
 皮膚に付いたら、粉をすぐにはらいおとして、流水でよく洗い、痛みや赤みがあれば受診します。

□参考
 1.包装材料には必ず「生石灰」または「酸化カルシウム」の表示がありますので、確かめましょう。
 2.乳幼児の場合生石灰が付着した皮膚をよだれなどでぬれたままにしておくと、やけどをする心配がありますので注意しましょう。
 3.新しい生石灰の保管場所に水がもれ、火事を起こした珍しい例も報告されています。
 4.商品名:シケナイ強カ乾燥剤、スーパードライ、パリットファイン、ライムなど。
--------------------


三流高校出の彼には、生石灰の入った乾燥剤を渡さない方がよさそうだ。

思わぬ事故を起こすかもしれないからねぇ。


scopedog