頭の悪い嫌韓の主張
少数の憲兵や警察官だけで、本当に武断統治が可能か?
http://toron.chu.jp/20cf/heigou/kenpei.html
この説の肝は以下の部分である。
>韓国併合時の憲兵の数は、すべてで僅か2019名であった。
>しかも、そのうち憲兵補助員の1012名は朝鮮人であった。
>すなわち、日本人の憲兵数は1007名しかいなかった(水田直昌「統監府時代の財政」友邦協会)。
>
>これが22万平方キロメートルの朝鮮全土に散らばって配置されたのである。
>文民警察官は5693名いたが、その半分以上の3428名は朝鮮人であった。
>このような数字を見ると、韓国の歴史教科書が小説じみていることが解るだろう。
つまり、日本人憲兵は1000人しかいなかったのは、日本の韓国支配が善政だったから、と言いたいわけだ。
まあ、韓国駐箚軍の存在を完全に無視している段階で問題外なのだが・・・(併合当時、歩兵6個連隊、騎兵4個中隊が、韓国内義兵討伐の為に作戦行動中;平時の歩兵一個連隊を約2000人と仮定しても一万人以上の兵力が韓国内に展開していることになる)。
>日本の「憲兵警察」は、当時の朝鮮人全体に受容され、強く支持されていた。
>そうだから、このような僅かな数の憲兵が朝鮮全土にミニ小部隊ごとに別れて展開しても安全であった。
だ、そうである。
占領地を支配するに際し、支配組織の末端に現地住民を用いることは、支配手法の王道だと思うのだが(欧米列強の植民地ではまさにそのような方法をとっている)、嫌韓電波に毒されるとそれが理解できなくなるらしい。
そもそも、宗主国の人間が植民地に来る場合、一般的には支配者層として来るわけで、そういう者らが末端業務をやらないのは何の不思議もない(ただし、後の話になるが、日本の支配の場合、日本本国の工業化が進んでおらず、本国で吸収できなかった余剰労働力(つまりは失業者)が植民地に来る例が、欧米に比べて多かった)。
比較的友好的な者達を重用して、支配者の手足として使えばいいのである。
警察組織内の下級職員に朝鮮人が多く雇われていることは、まさにそういった状況を示している。
ま、この程度のことすらわからないから嫌韓やってるんだろうけど。