ネトウヨブログ・ひどいなこれ
アメリカ下院の慰安婦非難決議で、しょんぼりしているかと思ってネトウヨブログを巡回すると、まあ、都合の悪いことは見えない人たちが肩を寄せ合い細々と過ごしている(要するに内輪の論理で、傷をなめあっている、と。)のを見て、もののあわれを感じてみたり・・・。
http://banmakoto.air-nifty.com/blues/2007/08/post_a428.html#comments
「もう、かなり前の話だが、船橋洋一氏が週刊朝日に興味深い話を書いていた。
米国の中国問題専門家であるピーター・グリーズ氏が、著書の中で次のように述べているというのだ。
中国人の深層心理の中には、「ナンキンはヒロシマより被害が大きかった」ことを確かめたいという心理が働き、それが20万人の死者を出したヒロシマより大きな犠牲ということで30万人の犠牲という数字をもたらしているのではないか。
船橋氏は、この中国人の心理の背景を次のように説明していた。
中国は、第二次大戦において、自らが大きな役割を果たしたと自負している。しかし、それが欧米諸国に評価されていないことを恨んでいる。
欧米諸国は、中国が被った甚大な被害にも同情していない。米国も世界も「ノー・モア・ヒロシマ」と言うのに、「ノー・モア・ナンキン」とは誰も言ってくれない。原爆ドームは、アウシュビッツのユダヤ人強制収用所とともに世界遺産(「負の遺産」)に指定されているのに、南京虐殺は知られてもいなければ関心も払われていない。
このことに中国は我慢ならないのである。(筆者要約)
この船橋氏の指摘は、まさにズバリである。
」
・・・まあ、出典も定かでなく調べようがないので(週刊朝日のバックナンバーを全部調べる気にはならんし)、本当に船橋氏がそう言っているのかどうか(グリーズ氏も)、そういう文脈なのかどうか、さっぱりわからんのだが。
引用部分だけ見ても、そりゃ自国の被害を軽視しないでくれ、という心理は当然ながらあるだろう(原爆は結果的に被害者を減らすのに役に立った、と米国に言われて日本人がいい気分にならないのと同様で)。だから何?と言う感じである。
ちなみにグリーズ氏の著書って多分これのこと。
http://www.amazon.com/Chinas-New-Nationalism-Diplomacy-Lilienthal/dp/0520232976
「中国の教科書には、「中国が日本を敗北させた」と書かれている。そして中共は、事あるごとに「中国共産党の指導のもとに抗日戦争に勝利した」と宣伝し、「その輝かしい共産党の指導に中国人民は従うべきだ」として中共による独裁を正当化している。」
ソースもなしに言われてもねえ。特に「中共による独裁を正当化している」件は、正確にはどう書いてあったのか知りたいところ。ブログ主によるフィルタ越しの要約だけ示されても・・・。
「が、日本は米国に負けたのであって、中国に負けたわけではない。」
まだ、こんな負け惜しみ言う人がいたんだあ・・・。
ちなみに主な戦場の戦没者はこんな感じ。
(千鳥ヶ渕戦没者墓苑奉仕会(軍人・軍属については旧厚生省) 調べに基づく犠牲者数via http://www.max.hi-ho.ne.jp/nvcc/TR7.HTM
)犠牲者10万人以上の地域を抜粋
日本本土:70万人(内軍人:10万人)
沖縄:19万人(内軍人:9万人)
中部太平洋:25万人(内軍人:20万人)
満洲:25万人(内軍人:5万人)
中国本土:47万人(内軍人:46万人)
フィリピン:52万人(内軍人:50万人)
東部ニューギニア:13万人(内軍人:13万人)
ソロモン:12万人(内軍人:12万人)
ビルマ・インド:17万人(内軍人:16万人)
軍人・軍属の戦没者総数210万人中50万人程度は中国軍による損害ですな。戦没者の4人に1人は中国軍にやられたことになります(ついでに南方では餓死が多いのでその辺も考慮する必要があるだろう)。
あと、インドで米軍の訓練・装備を受けた中国軍新編第一軍と戦った久留米第18師団の兵士は、かつての中国軍に比べて見違えるほど強くなっていたと証言してます(NHK「証言記録 兵士たちの戦争 第2回 北部ビルマ 最強部隊を苦しめた密林戦~福岡県・久留米第18師団」2007/8/13 23:00 BS-hi放映)。
戦後60年経っても「敵を知らず己を知らず」な人がいるんですねえ。
「ニューヨークタイムズも、中国は「中国が日本を敗北させた」という、事実とは異なる歴史教育を行っていると批判している。
これが、欧米の一般的認識なのである。」
ソースないね。NYTのいつのどういうタイトルの記事か、くらい書けんのかな?
が、中国(中共)の主張は違う。
一昨年の5月、対独戦勝60周年記念式典出席のため訪露した胡錦濤主席はプーチン大統領と会談し、その中で次のように先の大戦での中国の役割を強調した。
中国でも今年、反日闘争終結から60年たつ。反日闘争で、中国人民は8年もの長期間、日本の占領軍と極めて苦しい戦いを遂行し、我が人民は甚大な損害を被ったが、中国人民はファシズムに対する勝利に大きな貢献をした。
いや、事実だよね。
つまり、第2次大戦の連合国側の勝利に「中国が大いなる貢献をした」と言いたいのだ。
貢献してるよね。200万からの日本陸軍は、中国・満洲に引き付けられていて、米軍との戦闘には使えなかったんだから。
なぜ、ここまで中国(中共)の勝利にこだわるのか。
それは、反ファシズムと抗日戦争に勝利した中共と中国の偉大な歴史を強調することによって、中国人民の愛国心を鼓舞し、併せて中共に対する忠誠心を高めたいからだ。
そっくりそのまま靖国にこだわる勢力に返せそうな内容だな。
(参照:花岡記者の記事「政論探求】安倍首相は靖国参拝をしてはどうか」http://www.sankei.co.jp/seiji/shusho/070808/shs070808001.htm
)
日中戦争(第2次大戦を含む)当時の中国は、軍閥が群雄割拠し、国の体をなしていなかった。当時の“中国”である“中華民国=国府軍”も、南方軍閥の一つにすぎず、南京から重慶にかけてを支配していたにすぎなかった。
酒井隆・支那駐屯軍参謀長は、漢口報の中で「支那は一つの社会ではあるが国家ではない。あるいはむしろ支那は匪賊(ひぞく)の社会であるといった方が適評」と書いている。
中国の歴史をもう少し勉強した方がいいと思うぞ。
1930年代後半の時点で、「軍閥が群雄割拠」なんて言ったら笑われるぞ。
形式的には1927年の北伐が完了した時点で、中国は国民政府主権のもと統一されたものと国際的に認識されている。1928年には満洲を支配する張学良が国民政府に帰属して、外蒙古を除いた旧清国領は統一されている。これ以降も、中原大戦や各地方軍閥の反乱はあるもののいずれも短期間で鎮圧されており、国民政府の国家主権を揺るがすものではない。中原大戦後、蒋介石に次ぐ勢力を持った張学良は満州事変で根拠地を追われるし。
唯一の例外が中国共産党で、日本の圧力が高まる中、民衆の支持を獲得し1930年代後半からは勢力を拡大し始めている。
日本の横暴な対中圧力とそれに対する蒋介石の妥協が、共産党の支持を拡大させているわけで、見方によっては日本が共産党に手を貸しているようにも見える。そりゃ、後に毛沢東が日本に感謝したくなる気持ちもわからんではない(エピソードとしてはよく聞くが実際どうだったんだろうね?この話)。とは言え、1930年代の共産党は長征を強いられるなど、決して国民政府と正面切って戦えるほどの勢力ではない。
国民政府は度重なる掃共作戦で共産党をかなり追い込んでおり、1930年代後半の国民政府は中国内部では抜きん出た勢力を誇っている。「南方軍閥の一つにすぎず」なんて、どこの架空世界の話?
内戦中なのは事実だけど、チェチェン紛争時のロシアを群雄割拠なんて言うバカがいないのと同様にこの時期の中国を「軍閥が群雄割拠」なんていうのは無知をさらけ出しているようなものですな。
酒井隆が支那駐屯軍参謀長だったのは、1934年8月~1935年11月の期間、この時期の日本軍は華北を蒋介石の国民政府から分離して日本勢力下に置くための工作・華北分離工作を行っている(河北省から国民政府の軍隊撤退を強要する梅津何応欽協定はこの時期1935年6月)。工作の中心は支那駐屯軍(梅津は支那駐屯軍司令官)。
その分離工作を行っている支那駐屯軍の参謀長の自己弁護的発言にどれほどの重みがあるというのだろうか。
そんな“中国”が「ファシズムに対する勝利に大きな貢献をした」はずがない。
中共=人民解放軍(八露軍)にいたっては、匪賊と同レベルだったらしいから、「中国共産党の指導のもとに抗日戦争に勝利した」などと言うのは完全なるプロパガンダにすぎない。
時期によっては差はあるが、一般に中国共産党軍の軍規は厳正で農村では受けは良かったと言われてますな。と言うか、農民の支持なくして日本軍占領地下でのゲリラ戦は出来ません。
敵地でのゲリラ戦というのは例外はあるものの基本的に、武器・弾薬は敵軍に、情報提供や食糧や負傷者の治療は住民に依存することになる。もし、共産党が匪賊と同レベルと認識されていたら、ゲリラ戦など続けられない。
戦後、主要都市を確保した国民政府に対して、農村部を支配した共産党が勝ったのも、共産党が匪賊とは異なっていたことの証拠ですな。
が、それを認めることは、中国の偉大な歴史、中共の輝ける功績を自ら否定することになる。だから学校教育でも、ウソを教えざるを得ないのだ。
そのまんま、自爆史観主義者に返ってくる言葉だね。
「それ(日本軍の戦争犯罪)を認めることは、大日本帝国の偉大な歴史、日本軍の輝ける功績を自ら否定することになる。だから学校教育でも、ウソを教えざるを得ないのだ。」やれやれ。
「ナンキン」も同じだ。
「アウシュビッツ」や「ヒロシマ」に劣らぬ犠牲を強いられながら、中国(中共)はファシズムに勝利した―そう世界にアッピールしたいのだ。
まあ、事実だし。
------------------------------------------------------------------
誰しも、自らの醜い過去には蓋をしたい。そして輝かしいところだけを、ウソをちりばめてでも宣伝したい。
★告白?
中国が日本に“勝利”したのは、日本が米国に敗北した結果である。中共が国民党に勝利したのは、ソ連の支援と“敵の自滅”のおかげである。
ちっとも輝かしくないし、誇れるものでもない。
中国と米国は、当時同盟国ですけど。
そういう言い方なら日露戦争で日本が勝ったのはイギリスの支援と”敵の自滅”のおかげとも言えるね。日露戦争の勝利は「ちっとも輝かしくないし、誇れるものでもない」らしい。私はそうは思わんが。
中国が、第二次大戦において、自らが大きな役割を果たしたと自負しても、それが欧米諸国に評価されていないのは当たり前のことなのだ。
夢でも見てるのかな?ソースもないし。
米国も世界も「ノー・モア・ヒロシマ」と言うのに、「ノー・モア・ナンキン」とは誰も言ってくれないのも同様だ。
知名度の差だろうね。原水爆禁止運動は戦後すぐからやっているし、日本としても反核運動を長年やってきたから、世界的にも知名度は高いけど、南京事件はバカな右翼が「でっちあげ」とか言い出すまで中国政府は特に言及してこなかったわけで、その分世界的には知名度が低い。
それでも「誰も言ってくれない」わけではなく、映画も作られるようになってきた。
日本の右翼による南京事件否定に対するカウンターとして、検証も進み世界の注目を集めるようになってきている。まさに右翼の自爆であるが、歴史研究を行う者にとっては結果的には良かったかもしれないね。
にもかかわらず、わが国には未だにこの中共のお先棒を担ぐ連中がいる。
今回の米下院における“慰安婦”対日非難決議を推進したのはカリフォルニア州の華人系団体だった。この団体は、一昨年4月の北京や上海で行われた「反日デモ」の仕掛け人でもあった。
日本の閣僚や議員による否定発言が、火に油を注ぐ結果になっていることがどうしても理解できないらしい。
ところで「「反日デモ」の仕掛け人」のソースはなんだろう?デモに賛同と言うのはありえると思うのだが、賛同と仕掛け人は違うしね。
当時、彼らが何と主張していたか。
日本が歴史に真摯に直面し、南京虐殺、731部隊、慰安婦問題などを含む罪行を認めない限り、日本を常任理事国にさせてはならない。
日本政府は歴史を尊重し、その過去の行いを反省しないばかりか中国を侵略した歴史もねつ造しつつある。また、中国の海洋国土(東シナ海)をかすめ取ろうと企んでいる。このような国が常任理事国になる権利はない。
おおむね事実じゃん。
東シナ海が微妙なところだけど、現時点での開発は日本の主張する中間線のさらに中国側なのだから、中国から見れば、日本の共同開発などの主張は「中国の海洋国土(東シナ海)をかすめ取ろうと企んでいる」という風に見えるだろうよ。
こんな団体のやることに同調する勢力が、わが国内にいることに、怒りというより悲しみを覚える。
それが社民党ならまだしも、野党第一党の民主党の中にもいるのだから情けない限りである。
私には、こんなでたらめな歴史観に基づいて近隣外交を悪化させているバカが国内にいること自体が情けないよ。
バカが調子に乗って、胡散臭さ抜群の郵政選挙で中身無小泉を応援した結果、統一協会安倍みたいなボンボンが総理にまでなっちゃった(安倍に投票したのは国民じゃなく40万の自民党員なので国民のせいじゃない)し。
歴史をねつ造しているのは中国(中共)ではないか!!!
いや、それはあなたです。
私たちは、反省すべきは率直に反省しなければならないが、プロパガンダに踊らされて“反日のピエロ”になってはならない。
してねーじゃん、反省。
なってるじゃん、”嫌中のピエロ”に。
2007/08/13 政治(国内) | 固定リンク
まあ、コメントも笑える。いずれ劣らぬ「嫌中のピエロ」揃い。
中国は妄想族ですね(笑 何か怒りより呆れますね。はっきり言って北朝鮮より質が悪いのでは……。てか南京事件なんてそもそもないのに。
それ、昨夜見た夢?
そりゃ南京事件は、中島今朝吾師団などによる捕虜虐殺、松井石根大将が認め嘆いた日本兵の民間人女性強姦・略奪、ならびに日本軍の残敵掃討における民間人誤殺によって構成され、アウシュビッツのように人種抹殺目当てで
行われたものでもなければ、ヒロシマのように第三国(=ソ連)を威圧しよう、都市住民を放射能のモルモットにしようなどという意図も南京事件を起こした側にはなく悪くいっても、中華民国政府軍側から始めた第二次上海事変に対する「復仇」かまたは捕虜虐殺の「戦争犯罪」か陸軍刑法上の犯罪(強姦・略奪)ですから。
これは、南京事件自体の存在は認めている意見ですね。以後のコメントで無視されてるようですが。
しかしまあ、南京事件を「復仇」とは呼べんでしょうな。
「中華民国政府軍側から始めた第二次上海事変」これも疑問符がつく。最初の一発のことか?しかし、仮に中国が最初に撃ったとしても、民間人含めた捕虜大量虐殺の根拠にならんよな。大山事件に乗じて上海に軍艦を集めて威嚇した日本側に何の責任もないとは言えんし。
「捕虜虐殺の「戦争犯罪」か陸軍刑法上の犯罪(強姦・略奪)」まあその通り、それに加えて上層部が取り締まりに有効な努力を怠った、と。まさにそういう理由で戦後の裁判では有罪になってますな。
”反日のピエロ” で回りを苦笑失笑させながら(?)和ませてくれるのなら良いのですが…
”ハーメルンの笛吹き” あらため、”ハメルんのホラ吹き”で、善良で無知な人々を扇動しないで欲しいですね。踊らせる方も悪いかも知れませんが、踊らされて民主党に一票を投じた人も、「どんだけ~(愚かやねん!)」 です。
ピエロにも子どもにもなりたくない。さらには、愚かな親にもなりたくない。
色々な情報を取り入れて、バランス感覚を養いたいものです!
「善良で無知な」このコメンタは、既にバランス狂ってます。誰だよ、煽動したのは?
民主党の一票が適切かどうかはさておき、じゃあ自民党かというと、そんな自殺行為はしたくありませんな。
「反日のピエロ」ですか?(笑
代表格はNHKですかねぇ。今夏も「戦後61年」とか無意味なお題目で怪電波番組を垂れ流しておりました。
NHKによると日本軍が催涙ガスを使った事をアメリカが免責した為、世界に毒ガス兵器が蔓延したのだそうでございます・・・アホ過ぎて涙がチョチョ切れました。
催涙ガスが「恐るべき毒ガス作戦」だそうですから、警視庁もパリ市警もワシントン市警も、自国民に対して恐ろしい事をしたものですね(爆
まあ、日本軍が使ったのは催涙ガスだけ、と言いたいらしい。
ちなみに言及している番組は多分これ「裁かれなかった毒ガス戦―アメリカはなぜ免責したのか―」(2007/8/10 BShi 午後8:00~9:50)
でね、この番組では、「東北部(満州)や華北でのびらん性ガス(きい)の実験、華北、華中でのきいの使用についてもとりあげていた」(http://d.hatena.ne.jp/Apeman/20070812
)そうです(私は見損ねた・・・)。
びらん性ガス(きい(黄))とは、言うまでもなく致死性の毒ガスで、マスタードガスが有名。
さて、アホなのはどちらでしょう?
日華事変に従軍した帝国陸軍兵士が前線で恐怖を味わった>中華民国軍兵士は精強であった、という組立の番組も繰り返し再放送されていますが、これも?ですね。
上海を包囲した30万以上の大軍があっさりと突破され、70万を越す「蒋介石ご自慢の大陸軍」が切り刻まれて敗退した事実は、NHKにとっては存在しない事なのでしょう。
ほう、この人の主観では、1937/8/13の戦闘開始から1937/11/11の中国軍撤退までの3ヶ月の期間がかかり、なおかつ投入された20万人の日本軍のうち、4万人が死傷(死者9000人)する被害を受けたにも関わらず「あっさりと突破」ということになるんですね~。
「70万を越す「蒋介石ご自慢の大陸軍」」70万人中、蒋介石直系の精鋭は一部ですけど・・・。
ここまで尻尾を振る心理の原因とはいったい何でしょうか?
私としては、ここまで事実を無視する心理について知りたいところ。
とまあ、ブログ主もコメンタも離れてみてる限りは愉快な方のようで。
とりあえず、世間の片隅で他の人の邪魔にならないようにひっそりと余生を過ごしてもらいたいものです。