南京事件否定サイトの妄言 | 誰かの妄想

南京事件否定サイトの妄言

Apemanさんところのブログ経由で知ったのだが、このサイト、妄言だけでなく脅迫・殺人予告を行っているわけだが・・・
日本の恥なので、ホントやめてほしい。

http://dogma.at.webry.info/200611/article_27.html

(脅迫部分)
~鬼畜企業家デッド・レオンシスに告ぐ~

南京攻略戦の捏造に加担することは、1億日本人への宣戦布告であり、我が国と我が民族を侮蔑する行為である。それが何人であろうと許さない。更に日本人が抱く米国への信頼を踏みにじる行為である。
勝手ながら極刑を宣告する。成田に降り立ったら最後、無事で日本を離れられると思うな。獣め。
       ~糾弾:終わり~

(ここまで)

南京事件を否定している人は、産経に踊らされているネトウヨくらいのもので、1億どころか1万人もいるかどうか・・・
ネット上では、声の大きさ=多数派という誤解をしがちだからねぇ。ノイジーマイノリティでも多数派であるような錯覚に陥るんでしょうね。

それにしても「鬼畜」だの「極刑を宣告」だの「獣」だの、リアル世界では街宣右翼くらいしか使わないような文言がイカス。

「日本人が抱く米国への信頼を踏みにじる行為」
このせりふは、輸入再開した米国産牛肉にこれ見よがしに骨が入っていた時に言った方が適切な気がします。


(否定の根拠らしい・・・)
ある御高齢の方から伺った話だ。

その方の知人は当時、陸軍の密命を帯びて日本兵としてではなく、支那人に偽装し、南京城壁に入った。陥落の翌日だ。その日の印象としてひと言…

「全然、気が付かなかったなあ。大勢、人が殺されていたら、匂いとかで判るんだけど」

あっさりと言い放ったそうだ。

特に支那人に偽装していた点が重要だと思われる。若くて立派な体型の男性が歩いていても身に危険を感じなかったようなのだ。
(ここまで)

虐殺のほとんどは南京城外であった、というのは南京事件を多少でも調べた者にとっては常識だと思うんだが・・・
なので、陥落の翌日1937/12/14に南京城内に虐殺を見かけなかった、と言うのが事実だとしても何の根拠にもならない。
シャドーボクシング?
で、中国人に偽装しても身の危険を感じなかった、っていうのだけど、それって国際安全区の中?外?
中ならまあ安全だよね。外なら話自体おかしくなる。なぜって、否定論者の主張では安全区の外は無人なのだから。あるいは便意兵しかいないことになっている。もし便意兵の集団に混じっていたのに(日本兵の攻撃の)危険を感じなかったとしたら、単にその人が異常なのだろう。だって、否定論者の主張では、便意兵を殺害するのは当然なのだから。
ひょっとしたら、この挿話自体、この人の創作かもしれない。突っ込みどころがありすぎだし。


(これも否定の根拠らしい・・・)
また櫻井よしこ氏が紹介している国民党軍の元士官が残した日記なども好きだ。

陥落後も南京市内で過ごしていたその元士官の日記には「友人の家に行って碁を打った」「平々凡々と過ごしていた」といった記述があるという。

“殺戮の嵐が吹き荒れていた”最中に支那軍の士官は碁を打って無為に過ごしていたのだ。果たして、こんなエピソードを軍人が捏造するだろうか、と櫻井さんは問い掛けている。
(ここまで)

だから、安全区の中か外か、陥落後どのくらい経っているのか、元士官って日記記述当時何歳の人か(例えば北伐前に退役した士官であったのなら南京陥落時には50歳、60歳くらいであってもおかしくないだろう)、とか問題なのだが。
あと、勝手に「元士官」を「士官」にすり替えるのはやめたほうが良いかと。


(なんでもかんでも中共の陰謀)
「イーストウッド監督、メリル・ストリープ出演のハリウッド作品『南京クリスマス1937』が来年12月の70周年に合わせて世界同時公開される」

この記事は1月18日の上海紙『文匯報』に掲載され、翌日に読売新聞が報じたことで大騒ぎになった。保守系の論壇誌でも識者の懸念が取り上げられるなど深刻な問題として語られた。それが中共の思惑だったようだ。

『文匯報』の報道から1ヵ月以上たった2月24日。

産經新聞ワシントン支局の解説委員・古森義久さんがイーストウッドの事務所に電話で進捗状況を確認したところ「そんなの嘘っぱちだ」との回答を得て、悪質なデマだったことが判明した。
(ここまで)


上海『文匯報』の誤報は問題だと思うが、他紙が報道した内容を確認もせず報道した読売・産経も問題でしょうね。デマだと暴いたのが産経であるとして誇っているかのような文章だが、1ヶ月以上も裏をとらなかった怠慢の方が問題でしょう。アメリカに支局員がいるのに。取材能力無いのかよ、と。

でさあ、この人まさか中国共産党の関係者ではないだろうと思うから言うんだけど、なんで中共の思惑がわかるのかね?”演繹的”な思い込みか?


(南京映画は日本の脅威?)
共産党のプロパガンダ映画が、海賊版DVDとなって世界各国の家庭に流れ込めば、それは我が国にとって深刻な脅威となるだろう。

悪質な政治宣伝は国境を越えた瞬間、我が民族を深く傷つける砲弾に変わる。

英霊の名誉の為にも、未来を生きる我が民族の栄誉の為にも、汚染拡大する赤色プロパガンダを迎え撃たねばならない。
(ここまで)


60年も前に崩壊した大日本帝国に対する批判が、なぜに現在の日本国への脅威になるのかねぇ。
反ナチスの映画は現在のドイツにとって脅威なのか?
十字軍がイスラム教徒に対して行った非道な行為を映画にしたら、ヨーロッパにとっての脅威なのか?
北条時宗の大河ドラマは現在のモンゴルにとって脅威か?
同じ時代でも、ベトナム戦争映画はアメリカにとって脅威なのか(ネオコンとかには脅威かも)?


「悪質な政治宣伝は国境を越えた瞬間、我が民族を深く傷つける砲弾に変わる。」
拉致映画とかは?
ネトウヨの特徴として、すぐ近くにある北朝鮮という鏡に自分達の姿が映っているのに気づかずそれに向かって吠え立てる、てのが挙げられる。サルかよ。