イタイイタイ病
イタイイタイ病も発生か=湖南省のカドミウム汚染-中国紙 【北京11日時事】中国湖南省を流れる湘江が有害物質カドミウムに汚染された問題で、イタイイタイ病と酷似した症状の死者が流域住民から出ていることが明らかになった。中国紙・中国青年報(10日付)が報じた。中国では河川などの汚染事故発生は逐一伝えられるようになったが、汚染による健康被害まで踏み込んだ報道は異例。
(時事通信) - 1月11日19時1分更新
イタイイタイ病は、カドミウムの慢性中毒による腎機能障害から、骨軟化症を起こす病気である。最後には骨折が頻発し、少し体を動かしただけでも激痛が走るようになる。
カドミウムは、亜鉛鉱に含まれるので、亜鉛鉱山の下流域の地域でイタイイタイ病が発現することになる。
日本では、神岡鉱山の下流域である富山県で発生した。
鉱毒被害説は古くからあったが、カドミウム原因説は1961年に発表された。しかし、厚生省がこれを認めたのは1969年、おそらくは経済的な理由により鉱毒被害者を法的に救済するのが少なくとも8年(単に鉱毒としてならそれ以上)遅れることになった。
中国で同じことを繰り返してほしくはない。中国政府は汚染防止の対策を、日本は過去の経験を持って支援を行ってほしい。