経営戦略を問いなおす | 大学院読書記録

経営戦略を問いなおす

戦略という言葉はよく使いがちだが、その具体的な定義には自信がない。この本ではそんな人たちのために戦略についての具体的なイメージを与えてくれる。

「経営は10年にして成らず」

日本的インスティテューションのうち、終身雇用や年功賃金は日本人の不確実性を回避する文化的特性とマッチしてきた。そのうち年功賃金の成果主義への切り替えには、短期的な成果に目がいきすぎるといった異議が唱えられてきた。しかし実際に日本の企業体制は、数多くある中間管理職の存在により短期的な目標に目がいき、長期的な本当の意味での戦略は立てられてないようである。
これからの日本の労働効率を上げるうえで、成果主義の導入以前の人事問題も大きな壁として立ちはだかっていると感じた。

「戦略は人に宿る」
戦略とは、本質的に不確定な未来に立ち向かうための方策である。能動的戦略観→受動的戦略観

学生のうちは一般教養を。

愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ。

経営戦略を問いなおす (ちくま新書)/三品 和広
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