カイリー・ミノーグ。
そう僕らの世代では
80年代のダンスヒットナンバー
「ラッキー・ラヴ」、「恋は急がず」、「ロコモーション」
とヒットを飛ばしたオーストラリア出身のシンガー、
という認識。
カバーも多かったので正式には「ラッキー・ラヴ」だけかな、
オリジナルヒットは、って感じで。
もうすでにレジェンドの域に達している彼女が
なんと
50歳目前でおよぞ3年ぶり出した
通算14枚目のスタジオ・アルバム『ゴールデン』が
全英チャートで初登場1位に輝いた。
しかも今話題の
映画「グレイテスト・ショーマン」のサウンドトラックに
1万3000ユニットの差をつけて。
実は結構1位は取っていて
彼女のアルバムがイギリスで1位に輝いたのはこれで6度目。
今回の作品『ゴールデン』は
カントリーとダンスポップを絶妙にミックスした
サウンドで支持を集めていて、
1枚目のシングル「ダンシング」は初登場38位、
2枚目の「ストップ・ミー・フロム・フォーリング」もチャートを上昇中。
かつてのダンス一辺倒のサウンドは
すでにに影を潜め、
バンジョーの演奏をバックに早口で歌詞を並べる
「ア・ライフタイム・トゥ・リペア」や「ワン・ラスト・キス」、
シェリル・クロウを意識したアコギ弾き語りのオーガニック・ソング
「レディオ・オン」、
手拍子でリズムを取る「ライヴ・ア・リトル」といったカントリー・ポップ。
ロンドン出身のフォーク・シンガー=ジャック・セイボレッティとの
デュエット曲「ミュージックス・トゥー・サッド・ウィズアウト・ユー」
まで入っていて
彼女の年齢の重ね方を彷彿させるほどの
バラエティ豊かさ。
もちろんお得意のフロア・トラックも入っていて、
先行シングル「ダンシング」や、王道ポップスの「ゴールデン」、
ポップ・アップ・ナンバー 「シェルビー・68」など、
1988年のデビュー・アルバム『ラッキー・ラヴ』に回帰したような
そんな曲も入っている。
プロデュースは、カントリー・デュオ=フロリダ・ジョージア・ラインや
ラスカル・フラッツなどを手掛けるジェシー・フレジャー、
彼女の「ラヴ・アット・ファースト・サイト」や
スパイス・ガールズの「ワナビー」、をヒットさせた
リチャード・"ビフ"・スタナード、
そしてレディー・ガガやブリトニー・スピアーズを手掛ける
マーク・テイラーが担当。
全員、
超一流。
ここ最近は、音楽の話題だけでなく
俳優ジョシュア・サスとの破局報道、
ボトックス中毒などゴシップも超一流。
5月28日に50歳を迎える彼女。
デビュー当時を振り返って
「当時はみんな私が一発屋で終わると思っていた。
私のその後の成功には運命的なものもあったが、
多くの努力も含まれていた」とコメント。
まさに生粋のプロフェッショナルアーティスト。
見習おう、
カイリーを。
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