かつて細野晴臣と大瀧詠一に愛された金延幸子というシンガーがいた。。。 | SCONEオフィシャルブログ「転がる石には苔は生えない」


夜は蒸し暑い。

こういう夜は涼しくなりたいので
澄み切った歌声が聴きたくなる。

空のように爽やかで澄み切った歌声、
というと
かつて
URCレコードという
フォーク系のアンダーグラウンドなレーベルに
金延幸子というシンガーがいたっけ。
1972年に、伝説的アルバム『み空』で
その繊細なる感性は、
当時のURCレコードの関西フォーク的な気質から
美しく逸脱していた。

かつては五つの赤い風船を抜けた中川イサト、
のちに編曲者として大活躍する瀬尾一三、
ハーモニカの名手である松田幸一らに誘われ、
「愚」と名付けられたグループに参加し
金延幸子はミステリアスな歌声で、
日本のアシッド・フォークの開祖と呼ばれた。
時折ジョニ・ミッチェルを思わせるような歌声も、
ソロルバムでの
細野晴臣がプロデュースし、
鈴木茂、林立夫らが参加したバッキング・ワークも、
大瀧詠一がプロデュースしたその後のシングルも
今では伝説。
この当時に、
細野晴臣と大瀧詠一の両プロデュースに愛されたという彼女の
傑作『み空』を今、聞いている。

今日は金延幸子の誕生日。
当時24歳。
すさまじい才能だった。

外国の方と結婚されて
渡米されたようだが
今は日本にいらっしゃるようだ。
1994年に復帰されているが
現在はあまり活動の状況は聞かれない。

今でもいろいろな人の
彼女の曲のカバーが
YouTubeにいっぱいアップされているが
やっぱり本人のが
一番いい。