去る、2013年10月26日に行われたP&A(予防医学・代替医療振興協会)主催、第15回学術交流会での内容及び感想をお伝えしたいと思います。
主題は、『今、見直すべき日本の医療。』
現在の日本は、年間およそ38兆円にも上る医療費を抱えている状態です。
日本の医療のため、自分自身や大切な人の幸せのために、私たちは何が出来るのでしょうか?
今回は、ナチュラルクリニック代々木院長 精神科指定医 銀谷みどり先生による『神経伝達物質による精神障害回復のメカニズム』『医学的根拠のない“新型うつ”』という表題でのご講演についての内容と感想をお送りします。
銀谷先生は薬を一切使わない病院である、ナチュラルクリニック代々木にて主に精神病患者を担当なさっております。
先生が薬を一切使わなくなった背景として、向精神薬をしようしても一向に患者の改善が見られず、なぜ治らないのかを問い詰めたとき、精神科医として学んできた内容に問題点があったことをナチュラルクリニック代々木創始者である神津先生の本によって気が付かれました。
その後、ナチュラルクリニック代々木で多くの精神病患者が薬を減らしていくことで完治していく姿を見て、医学部での教育や病院経営の実態についての問題点にも気が付かれ、熱意と信念を持って立ち向かわれている数少ない先生です。
先生をこれほどまでに突き動かす原動力は、「私のような薬を使わない医師は、他の医師達からは本当に嫌われ者だった。しかし副作用の苦しさからラクになりたいと願う患者が多いのも事実。現在も正しいと思い込んで多種の薬を投与し続ける医師が沢山いる」という言葉の通り、素直で実直な性格が、困っている人を良くしたい、間違った方向を正したい、強い想いだと感じております。
先生は、効果のほとんどない薬を使用する背景にはいくつかの原因があり、要求する側として日本人は薬を飲むというのが特徴的であり、供給側である薬を病院に販売するMRという職業が、他国に比べて多いことが一つと仰っておりました。
供給側は、市場を生み出すことが経営において重要なことであり、市場を生み出すために日本以外の国では禁止されている、製薬会社主催の講演会が頻繁に行われていることや、その会で講演すると医師は60分話すと10万円費用をいただける。勿論この会で薬の良さを言うことで、次回の講演依頼に繋がると仰っておりました。
また、研修医や新人医師を招いて製薬会社主催の勉強会では、薬の必要性の学びを受け、沢山のお土産をいただけるそうです。
そして、市場拡大に理解のある医師と共に、新たな病名“新型うつ”を生み出しメディア効果を使って市場を生み出していることにもかなりの怒りをもってお話なされていました。元々病気ではないものを病気にしてしまい、薬を処方する状況を生み出す。その現実をご紹介くださった、熱のこもった銀谷先生のご講演でした。
現在の医療は経済主体型医療であり、本来ならば主とすべきは“患者”にも関わらず、製薬会社と病院からすると“お客”という状況になっています。
経営を考えるのであれば、いかに商品が売れるかを考える必要があります。
商品を売るためには、その商品が多くの人に求められる状況を見つける、あるいは生み出す必要がります。
現在の日本は、物を捨てても捨てても溢れている状況です。
だから、アイデアを絞って市場を生み出す必要がある。
けれど、人を傷つけたり悲しませることをしてまで
も、お金を追及することは、人間のする行動ではないと感じてしまいます。
経済主体型医療はシステム的にも崩壊をしています。
これから目指すべき医療は、善意主体型。
成健研究所は、善意主体型医療推進に命を懸けます。