『栄光なき凱旋』読み終わりました。 | 鎌倉から…

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神奈川県鎌倉市に住む大学生のブログです。

ついさっき、やっと『栄光なき凱旋』を読み終わりました。

この本では、第二次世界大戦中のアメリカに住んでいた日系人たちを描いています。サンフランシスコのリトルトーキョーと呼ばれる地域に住んでいたジローとヘンリー、ハワイに住んでいたマットが主人公です。
日本軍の真珠湾攻撃後、ジローとマットは語学兵に転身します。日本人の顔を持ち、日本語を自在に操るアメリカ人は米軍にとっては貴重な存在だったのです。一方、ヘンリーは日系人が強制収容されていた収容所から日系人だけで構成される米軍部隊に入隊したあと、ナチスドイツと戦うためにイタリアに送られます。そして様々な任務を経て、アメリカに凱旋した彼等にはさらに過酷な運命が待ち受けていました。

この本では大戦中の日系人の悲劇だけを描くだけの作品ではなく、彼らの友情や恋愛などの要素も折り混ぜて、青春群像小説として読むことも出来ます。ラストシーンは本当に切なく、それでいて衝撃的な展開です。読みどころは戦争が終わって彼らに変化があったかどうか、という所でしょうか。

皆さんも是非読んで見てください。真保裕一の作品の中でもかなりの傑作です。