先日買いました、空飛ぶ広報室を読み終えて、始めはハードカバーでの出版でしたので、







テレビで放映された物を見て、最後は恋愛物で終わるのかと思ってました。





しかし、小説では空井とリカの恋心は出て来ますが、テレビと違い結婚までの話はありませんでした。

それよりも、出版予定の時に発生した東日本大震災の事を後日談として加筆されている部分に共鳴しました。

今年は、熊本、大分で大きな地震が有り、多くの方々がいまだにご苦労をされています。

この小説の中に、報道の人であるリカの言葉を借りて、作者の有川浩さんが被災した松島基地の事を書いています。

その中に災害派遣された自衛官達の思いを伝えてくれています。






なかでも、出動している自衛官も家族が被災した人がいると言うことです。

彼らも家族のもとに帰って、心の支えや復旧の行動を起こさなければならないのに、被災した人達の為に、何日も出動しているんですよね。

本当に有りがたい事です。

小説の中に、リカが空井に

「戦闘機は人を殺す道具ですよね」

との言葉に、空井は

「人を殺したいなんか考えた事はありません。もし、日本で戦闘になったら自分の大事な人を守るために戦う」

と、言っています。

これは、有川浩さんが自衛官の人達にインタビューとかして、聞いたことなんでしょう。

私も、そう思います。もし、戦争をしたいと思う人の集まりなら、災害派遣なんて、やってられない事だと思います。


今回も多くの自衛官の方々が熊本等で支援を頂きました。

彼等の信念は、戦う事ではなく、国を守る事だと思います。


自衛隊を無用だとか、無断だとか戦争をするために有ると言う方は、自分の家族を守るときどうするのでしょう。


この小説を読んで改めて、自衛隊の意義や自衛官の意志を再認識しました。

もし、本編に興味の無い方でも、よければ加筆されました

「その日の松島」だけでも読んでみては如何でしょうか。








                                                 by放浪者