秋祭りがもうじきだ
太鼓の音が連日鳴り響いていて
遠い昔の思い出がよみがえってくる
母も歩けていた頃は
毎年お祭りに出かけていた
85歳ころまでは、
お祭りに行くと言って
少し頼りない歩きにもかかわらず
夜の上り坂をてくてく歩いていた
そう、本当に子どもみたいにはしゃいでいた
イカ焼きが大好きで・・・他も大好きだったけど
立食いも大好きで・・・服がソースで汚れて大変だったけど
その愉しそうにしている姿が 私は大好きだった
夜店の灯り、
おいしそうな匂い、
楽しそうな周囲の空気
鳴り響く太鼓の音
厳かな空気に包まれた神社と木々
今年も祭りはあるけれど
母の記憶からは消えてしまったようで
もう数年、お祭りの話は出てこない
もし連れて行ったら、
いろいろな事を思い出してくれるのだろうか
車いすで連れて行ってあげたいけれど
雑踏の中、すごい混雑の中
やはり難しいだろう
人生は短いから
出来るときに、やりたいことをしておかないと
時間は戻ってくれないし
体力も気力もどんどん落ちていくだけ・・・記憶も
今振り返って
毎年、お祭りに一緒に行っておいてよかったなぁと思う
イカ焼きにかぶりついている母の写真
撮っておけばよかったなぁ・・・私の手もソースまみれだったかな
