思い出は、

物にいっぱい詰まっている

場所にもあるし、匂いにもある

 

一周忌が過ぎた今も

父の使っていたものはすべてここに置いたままだ

 

そろそろと思いもするが、

 

同居人は捨てることが大嫌いで

もう手を付けられない程に暴力的で

勝手にさわるなと 大暴れとなった

 

関東にいる姉妹が片づけようとして 

 

隅々を雑巾がけしたり

私が手抜きしているところを掃除したり、

 

古くなったものを買い替えたり・・・私もそんなにお金は使わない

 

少しでも快適にと、休みを取って関西に来てくれて

なのに

とんでもない事件となってしまった

 

翌日、ホテルを取って出ていった、、、お母さんが可哀想

 

 

一周忌は、

無言で、会話もあまりなかった

 

お墓参りも、一緒に行く予定だったけれど

叶うはずもなく

いつもの3人で、いつものお墓参りだった

 

お母さんは一緒に行けると思っていたから、

何度もみんなはどこに行ったのって聞いてくる

 

お孫ちゃんたちも 姉妹といっしょだから、帰ってしまったのだ

 

もうこちらには来ないと言っていた

 

 

良かれと思ってやったことが、

暑い中で、家具を動かしたり、片づけたりした苦労も 

なにもかもが 否定されて怒りを買うだけとは・・・

 

綺麗にしてくれたこと

その努力や苦労に対して、何もない

 

ただ、

古くなった寝具を捨てるという、

この点のみに怒り爆発とは、情けない

 

 

思い出は人それぞれ

 

ゴミかどうかも人それぞれ

 

でもね、

お母さんが怒っているんじゃない

お母さんはどうしたらいいかわからないから

よろしく頼むと言っている

 

君は、なにかにつけて

お母さんに考えを聞いていないとかいう

 

お母さんは、

質問の仕方で意見が違ってくることを知っていますか

お母さんは、考えることがしんどくて

お任せしますとも言っていることを知っていますか

 

こんなこと言ったら、また暴れるかも・・・

 

そしていつものセリフ

俺が一番おかんのことをわかっているんや

 

お手上げです