天体アクアリウム

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初めにchAngEの歌詞の内容についてですね。これは、ざっくり言うと、今までの自分にさよならして、新しい自分に変わりたい、流されずに自分の意思を持っていたい、っていう歌だと思ってます。まぁ、歌詞を見る限り大体そんな感じでは、と。

次に、この歌における「私」とはBLEACHでいう誰に当たるのかとい点。これは、アニメOPの冒頭で、歌詞と織姫の口の動きがリンクしていること、最後のあたり(あなたのもとにはもう帰れないわの部分)でももう一度織姫のカットに戻って来ていることなどから、織姫を一人称とするのが自然なのではと思います。

ここで、この歌の歌詞を振り返ると、あちこちに「あなた」というフレーズが出て来ます。歌詞の通りに解釈するならば、「私」にとって、この「あなた」という存在は、身近にいるとても大切な存在であり、「私」が新しい自分に変わるためには離れなければならない存在です。これは、『あなたのもとにはもう帰れないわ』『あなたのもとから離れてしまっても』といった歌詞から想像されるものです。離れてしまっても、というフレーズは、たとえどんなに離れ難いあなたと離れることになってしまっても、という意味合いを含むと私は解釈しています。少々深読みが過ぎるかもしれませんが、少なくともなんの思い入れも無い人に対して、離れてしまっても、というフレーズは普通使いませんよね。なんらかの思い入れのある相手であると考えるのが妥当だと思います。まぁ歌詞にもばんばん出て来ますしね、「あなた」。

※後々考えると、『引きとめないで恋しくたって私は進みたい』という歌詞があるので、思い入れどころか恋しいと思う相手であることが結構あっさり推測できますね…笑

で、ここで本考察で最も重要になってくる問題に直面します。「私」= 織姫とするなら、「あなた」は一体誰なのか、という問題です。考えうる可能性として、①黒崎一護②ウルキオラ③井上昊(織姫のお兄ちゃん)という可能性を考えました。まず、一番可能性の薄いであろう③から。織姫のお兄ちゃんは作品の冒頭と言っていい程の段階で虚になっています。一護が初めてまともに対峙した敵です。そのことを考えると、お兄ちゃんの一件はかなり前であろうことが想像できますし、成仏するタイミングで織姫とのすれ違いも解消しているので、織姫自身兄の死は過去として区切りが付いていると思われます。そのため、このOPの「あなた」が兄である可能性は「今は共にいるが離れなければならない存在」としては適切ではないと考えてまず除外します。

次に、①と②についてですが、結論から言うと私は②のウルキオラの事であると考えています。

①は、虚園に行くことを決めた時の織姫の心境であると考えれば、脅されていたとはいえ最終的には一護達を守るために織姫が自分で判断したことから考えて、「自分の意思で離れた」ことになるので筋が通ります。が、ここでポイントになるのは、このOPが使用された時点でのアニメの物語の進行です。このOPが初めて使用されたのは、266話「一護 vs ウルキオラ、再開」です。この回は、前回まで放送されていたいわゆる過去編から、虚園編に軸が戻ってきて最初の回となります。タイトルからもわかるとおり、一護とウルキオラの最終決戦です。以上の説明でわかった方もいらっしゃると思いますが、つまり、このタイミングでは「織姫は既に一護達に別れを告げて虚園に来ている」のです。と、なると、このタイミングで急に虚園に行くことを決めた織姫の心境を歌ったOPが始まるのは、ちょっと不自然なんじゃないかなと感じます。もうひとつ、①でないと考える要因として、この後の物語の展開もあります。この後、結局一護とウルキオラの戦いは一護が勝利し、ウルキオラは消滅しますよね。それで、織姫は紆余曲折の末に再び一護達の元に帰ることになります。これだと、この歌の最後の部分である『あなたの元にいつか帰りたいわ』という心境と本編の間にやや疑問を感じます。虚園に向かう際、織姫は「もうここ(一護のもと)には戻って来れない」と考え、それに基づいて行動していました。つまり、あなたの元にいつか帰りたい、と言ったような意思は持っていなかったと考えられます。そもそも、この歌詞を①を前提にした時間軸に当てはめようとすると「虚園に行って新しい自分に変わって一護のもとに帰る」という流れになるので、織姫が虚園で囚われの身になることを考えると、この流れが不自然になるのがわかると思います。

それでは、逆に②について考察していこうと思います。考察するポイントとしては、①であげた不自然な点が、この仮定の場合しっくりくるのかという検証です。まずこのOPが始まった時点での物語の進行は、一護とウルキオラの最終決戦であり、このOPが使用されたクール内で勝負は決着し、ウルキオラは消滅しています(ウルキオラ消滅回は、272話「一護 vs ウルキオラ、決着」であり、chAngEがOPとして使用されていた期間は266~291話であることから)。まぁこの説明をしなくても、アニメOPに消滅シーンのカットが含まれていたので推測可能な話なのですが。ウルキオラ消滅及び一護達の織姫奪還の成功による織姫とウルキオラの別れを離れることとするならば、この歌詞に当てはめると「虚園から元の世界に帰って新しい自分に変わっていつかウルキオラのもとに帰る」となるので時間軸にも違和感のない形にはなるんじゃないかと考えます。もうひとつの、この後の物語の展開との兼ね合いですが、これも違和感は無いのではないでしょうか。どうやってウルキオラのもとに戻るのか、そもそも織姫はそこまでウルキオラに執着しているのか、という疑問はありますが…あくまで織姫の心境なので具体的な手立ては追求しなくてもいいかなとも思います。ウルキオラに対する織姫の気持ちですが、俺が怖いか、という質問に対して、怖くないよ、と返事し、ウルキオラに向かって手を伸ばす描写があるので、少なくとも関心がないまたはただ憎いだけの相手ではなかったのではないかなと思っています。これは完全に個人の妄想ではありますが、織姫の言うウルキオラのもとにいつか帰る日というのは、自分が井上織姫という人生を自分の意思を持って生き終えた後、つまり死後に、もう一度あなたに逢いたい、みたいな意味合いなんじゃないかなと勝手に考えています……。

以上、私のかなり妄想過多な考察でしたが、その考察通りにいくと、chAngEのラスサビの、『二人で同じ景色が見れるならあなたのもとにいつか帰りたいわ』という歌詞がなんともウル織ファンには切な萌えるワードに変貌するわけですね…。私も生粋のウル織ファンなのでたまらないです。そんなわけで、いつかもう一度うっかりウルキオラが本編に登場してくれることを願いつつ!果てはちゃっかり織姫とくっついてくれちゃったりしないかなと願いつつ!(期待はしていません)この辺で締めたいと思います。ここまで読んでくださった方はありがとうございました。ではでは。