1.SNAKE EYES
2.WHEELS OF FIRE
3.NIGHT AFTER NIGHT
4.ROARING VORTEX
5.BLOOD BROTHERS
6.IMMORTAL BIND
7.HEADSTRONG
8.VENOM STRIKE
9.BOUND TO BREAK
10.WILD ANTHEM(with 本間大嗣)
LOUDNESS&ANTHEM SESSION
( vo.二井原、森川 g.高崎、清水 b.山下、柴田 dr.本間)
1.BURN
2.HIGHWAY STAR
北海道の老舗プロモーターであるmusic funの創業20周年記念として開催されることになった「HARD ROCK NIGHT2024」。
日本HR/HM界の雌雄、LOUDNESSとANTHEMの競演ということで前方指定席は落選者続出の争奪戦となるほどで、さらに両バンドとも北海道とも縁の深い本間さんがゲストということでさらに盛り上がるライブとなりました。
BGMが大きくなりお馴染みのSE「HEAVEN&HELL~THE ROCK」に切り替わると、ANTHEMファンはもちろんLOUDNESSファンからも歓声が上がってぞくっとするくらいの雰囲気!
バックに大きなANTHEMのバックドロップが吊るされていて、田丸さん、清水さん、森川さん、そして柴田さんと次々に登場。柴田さん、森川さん、田丸さんの衣装はブラック&シルバースタッズで統一、清水さんが真っ赤な蛇柄のシャツでアクセントになっていて、衣装のバランスまで計算されていて流石ANTHEM!
森川さんの「HARD ROCK NIGHT2024!ANTHEM!いくぞぉ!」という鬨の声とを合図に始まったのは『SNAKE EYES』!田丸さんと柴田さんが繰り出す重く疾走感溢れるリズムにエッジィな清水さんのギターサウンド、そして森川さんの太くアツい声で紡ぎだされる伸びやかなメロディと攻撃的なシャウトは、最新で最鋼なANTHEMを見せつけるのにバッチリだったでしょう!つづく『WHEELS OF FIRE』もタイトルコールからのギター&ベースの轟音に田丸さんが繰り出す高速ツーバスのフィルで重装甲車が猛スピードで走り回るようなイントロ、そしてオーディエンスを煽る森川さんの声が乗って滅茶苦茶カッコいい!いつも通りなのかもしれないけれど、今日はすべてがガチっとハマったような完璧さを感じました!緻密なギターソロもいつも以上にアツいし、アウトロのロングトーンシャウトもバッチリきまって、オーディエンスにどうだ!と叩きつけた感じ
「懐かしいヤツ用意したんで一緒に歌ってくれ!」と始まった『NIGHT AFTER NIGHT』では単独ライブや前方にファンの集まるスタンディングのライブと違ってLOUDNESSのファンが混ざっている状況にも関わらず客席からシンガロングがしっかり聞こえてきて、ANTHEMファンの心意気を見せました!曲中、ふと上手袖をみたらLOUDNESSのアンパンさんがエアドラムしてましたね(^-^)
大歓声の中、柴田さんがマイクを取り「みなさん、こんばんは!」と挨拶すると物凄い歓声。「長い間お世話になっているmusic funの金子さんからお話をいただいて、金子さんのお誘いなら何でもやりますと引き受けたんですが、それがLOUDNESSとANTHEMって最高だと思いませんか?どこでも見られるカップリングではないし、札幌だっていうのが最高ですよね!ANTHEMにもLOUDNESSにも札幌にも縁のある”あの人”がゲストでというのもありますし、最後まで全部出し切りますのでついてきてください!」と煽り、森川さんが「暑い夏も過ぎて涼しい秋がやってきてメタルのライブを楽しむには最高の季節だろ!みんな最後まで楽しんでいってくれ!!!」と煽り、会場のヴォルテージも早くも最高潮!
続いてはANTHEMのHEAVYでDARKな『ROARING VORTEX』。嵐の訪れのようなSEに柴田さんがピックスクラッチで古くて重いドアが軋んで開くような不穏な音を乗せて始まったイントロからHEAVYな曲調の上で響く森川さんのナチュラルで伸びやかな声は漆黒の暗闇に差し込む光を感じさせて、1枚の絵画を見ているような気分でした。
「ここからまたガンガン行こうか!いつでもいけるのかい?いけないのかい?どっちなんだい!」ときんに君MCから、いこうぜ~!とディストーションのきいたギターのリフに田丸さんの踏みっぱなしのツーバス、柴田さんのメロディアスなベースが加わって始まったのはANTHEMきってのヘドバン チューン『BLOOD BROTHERS』!清水さんの切れ味鋭い速弾きのギターソロ、森川さんの切り裂くようなシャウトが重なってANTHEMの超絶さをこれでもかと叩きつけられた1曲でした!
ここで森川さんからANTHEMの今後の活動について、来月北見でのライブの後LIVE CIRCUSで全国を回るとの告知があり、そして来年に”何らかの形で”札幌に来られると思うと半分宣言のような告知に会場が沸き立ちました!私も今から来年の札幌が楽しみです!
告知で一息つけたところで、再結成後の強力なヤツで攻めていくぜ!とコールされた『IMMORTAL BIND』はこの夏のフェスでは必ずセットに入っていた飛びきりスラッシィなナンバー。一息ついたとはいえライブ中盤に寸分の狂いもなく叩きつけてくるANTHEMの底力よ!森川さんのシャウトも天井を突き破るような鋭さで響き渡りました!
「次の曲で”HEADSTRONG FES”延長戦といきましょうか」と始まったのはもちろん『HEADSTRONG 』。(一瞬、HEADSTRONG FESって言い間違えた?とギョッとしました)
イントロから♪HEAD!STRONG!HEADSTRONG!と声を合わせ、サビで叫びながら拳を挙げ、ギターソロで拳を左右に振り。オーディエンス参加型の物凄い一体感で楽しい!
「早くも後半戦、さらに加速していたいと思います!みんなの身体がアツくうずうずしちゃう毒を打つぜ~!」とくればもちろん『VENOM STRIKE』!森川さんのタイトルコールと同時にドラムのカウントからギターとベースが轟音を響かせて始まったイントロは雷が直撃したような激しさ!ギターソロとドラム、ベースのアンサンブルはまさに鉄壁、森川さんの絶唱もHSFを上回る絶好調ぶり!オーディエンスもギターソロに合わせて声と拳をあげ、サビのコーラスをシンガロングして大盛り上がり!
アウトロからそのまま歪ませたギターの残響音が轟き、森川さんの「爆発しようぜ!BOUND!TO!」のCALLに「BREAK!!!」とRESPONSEして始まった『BOUND TO BREAK』!柴田さんも清水さんもステージを所狭しと動き回ってオーディエンスを煽りながらも正確無比なアンサンブルは崩れないし、清水さんのギターソロもいつも以上に熱く激しいし、サビではオーディエンスも拳を突き上げながらジャンプして「HEY!HEY!」と大合唱!アウトロの森川さんのシャウトも超絶で強烈でした!
「みんなどうもありがとう!最高です!」という柴田さんの声が物凄く嬉しそう!その声を聴いて更にオーディエンスの大歓声が上がります。「ここで田丸が下がってゲストを迎えたいと思います」と大歓声で田丸さんを見送り、「それでは…」と呼び込もうとしたところで客席から「本間さーん!」とフライングな声が上がってしまい「…先に言うなよ」と柴田さんが苦笑する場面も(苦笑)。「彼とはLOUDNESSでもANTHEMでも長いことリズム隊を組んで、僕の最もす…いやっ、え~…田丸の次に好きなドラマーで」と珍しく失言しかけながら「強烈な拍手で迎えてください!本間大嗣!」と大歓声と強烈な拍手、森川さん音頭の本間コールで本間さんを迎え入れました!「スーパー強力なドラマー本間君を迎えてANTHEMラストの曲をお届けします!思いっきり弾けてくれよ!WILD!」「ANTHEM!」のCALL&RESPONSEから『WILD ANTHEM』はオーディエンスがイントロに合わせてHEY!HEY!と拳を挙げ、全編シンガロング、ギターソロに合わせてコーラスを歌って、飛んで跳ねて歌って…とANTHEMの演奏をバックにみんなで作り上げるまさにANTHEMのアンセム。ギターソロの後ろでドラムのおかずが入っていたりリズムパターンが違ったりしたし、よりお祭り騒ぎ色が強かったのが印象的でした。
本間さんを加えた5人でのカーテンコールをして、恒例の記念撮影、メンバーがステージを降りるまで大盛り上がり、大歓声が止みませんでした。
この後、LOUDNESSが流石の貫禄と余裕のステージを魅せ、アンコールで柴田さん、森川さん、清水さんを呼び込み、二井原さん、高崎さん、山下さん、ドラムは本間さんの7人でのセッション大会となりました。
ジャーンと一斉に楽器が轟音を立て、ギターの超有名なリフで始められたのは『BURN』!
ANTHEMのフロント3人とLOUDNESSのフロント3人が所狭しと動き回って、時に向かい合ったり背中合わせになったり、横に並んだりと、どこを見ても名シーン、名マッチが繰り広げられていて、どこを見ていいやら目移りしてしまう贅沢な状況!ステージの7人も滅茶苦茶楽しそう!
1曲で終わりかと思いきや、また超有名なドラムのリズムが始まってイントロに繋がったのは『HIGHWAY STAR』。日本を代表する超一流のミュージシャンが本気で楽しんでカヴァーして遊んでいる様子を同じ空間で目の前で体感することが出来て、こんな機会はもうそうそう無いでしょう!一緒に盛り上がるというよりもこの奇跡のようなステージを一生懸命目に焼き付けました!
アンコールでは控えていたアンパンさん、田丸さんもステージに呼び込み、総勢9名がステージに揃うと大盛り上がりでカーテンコール、そして記念撮影が行われて、music fun20周年を盛大に祝うLOUDNESS & ANTHEMのステージに幕が下りました。