2023.10.09 ANTHEM Re-ATTACK TOUR@仙台MACANA | TPN MANIACS

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THE POWERNUDEを中心に、ANTHEM、歌魂、GOLDBRICKなどなどのLive Report、Newsを綴ってます。
Since1997

1.BLOOD BROTHERS
2.WHEELS OF FIRE
3.MASTER OF DISASTER
4.GOLD & DIAMONDS
5.THE DICE OF NO MERCY
6.FASTER
7.ROARING VORTEX
8.LOVE IN VAIN
9.VOID ARK
10.BURN DOWN THE WALL
11.MYSTIC ECHOES
12.HOWLING DAYS
13.SNAKE EYES
14.THE ARTERY SONG
15.ENGRAVED

en-1-1.    GYPSY WAYS
en-1-2.    VENOM STRIKE
en-2-1.    WILD ANTHEM


「CRIMSON & JET BLACK」TOURでの手ごたえを元に更にANTHEMの進化が実感できる「Re-ATTACK TOUR」第2ラウンド東北シリーズの2戦目は仙台MACANA。5月のアルバム発売ツアーは別の会場だったのでMACANAは2年ぶり。前回のMACANAはまだ座席指定だったから、この2年でようやく通常に戻ったのを実感できますね。

BGMが止まって「HEAVEN&HELL~THE ROCK」が始まると大歓声があがり、曲に合わせての手拍子が鳴り響き、メンバーが一人一人ステージに登場するとメンバーの名前を叫ぶ声が上がって最初っから会場のテンションは最高潮です!
メンバーのスタンバイが整うや一斉に轟音を響かせて「ANTHEM!Re-ATTACK TOURにようこそ!仙台!アツくきめていこうぜ!」と森川さんの咆哮を合図に刻み付けるようなイントロから『BLOOD BROTHERS』でライブスタート!こういう始まり方は珍しいけれど、勢いがある新曲だからバッチリハマりますね!そのまま「WHEELS OF FIRE~!!!」とコールしてザクザクとしたイントロが始まり『WHEELS OF FIRE』へ。縦横無尽に戦車が走り回っているようなド迫力でオーディエンスを圧倒していて、新譜の中でも勢いのある2曲でロケットスタートを切りました!
「このままの勢いで新曲をもう1曲!」とコールされたのは『MASTER OF DISASTER』!オーディエンスもイントロに合わせてHEY!HEY!HEY!と拳を挙げて曲を盛り上げます!5月のツアーから5カ月でオーディエンスにもしっかり浸透してる証拠で、進化してるのはファンも同じなようです。それにしてもこの曲はPUREなPOWER METALで男臭い曲調が現行ANTHEMならではだし、森川さんの声に本当に似合う曲で大好きです!

「第2ラウンド、仙台に来れるのを楽しみにしてました。仙台は不思議なエネルギーがある街なので、仙台のために用意した曲もあります。盛岡と仙台で1日空いてるからと出し惜しみしなかったら昨日は大変なことになってたんだけど、HEAVY METALだからね、今日も出し惜しみしないのでしっかりついてきてください!」という柴田さんの言葉に大盛り上がり!

「早速仙台のために用意した曲、行こうか」と始められたのは『GOLD & DIAMONDS』。「DOMESTIC BOOTY」の曲がセットに入ること自体珍しいけれど、ヘヴィながら雰囲気のある曲が更にヘヴィになってるのはやはり「CRIMSON&JETBLACK」効果なんでしょうか。そのままこれまた「DOMESTIC~」から『THE DICE OF NO MERCY』。エキゾチックなメロディラインを森川さんと柴田さんのコーラスがなぞるのがエロティック。アウトロのギターリフをガッと腰を落として首を振りながら刻む清水さんもカッコいい!

「さっき仙台駅で大変な事件が起こったみたいなんだけど、みんなよく集まってくれました」と森川さんも触れていたけれど、お昼ごろに東北新幹線の車内で薬品が漏れて駅が一時封鎖されるという事件が起こったのです。
当然東北新幹線も大幅に遅延したわけで、当日仙台入りしようとしていた人たちはドキドキだったでしょう。
ここ仙台には5月のツアーでも訪れてるからもう新曲もバッチリだよな!と念を押して「歌える奴はサビだけでも歌ってくれ!」と始まったのは『FASTER』!柴田さんと清水さんが並んでピックスクラッチをするアクションが滅茶苦茶カッコいい!静かに始まり、どんどんとテンションが上がっていく曲調と切れ味の鋭いギターフレーズ、流れるようなメロディラインがドラマチックで引き込まれますね!
嵐の訪れのようなSEが流れて始まったのが『ROARING VORTEX』。ひたすらHEAVYでベクトルが下に下に向かっていて重たいハンマーで地面に杭を打ち付けているようなHEAVYNESSさで、これぞ森川さんの声の太さがないと成り立たない曲でしょう!現メンバーだからこそできた曲ですね!

「かなり冷房入れてもらってるんだけど、こんなに暑いの俺だけかなぁ?」って森川さんが言ってたけど、会場内はかなりの熱気でみんな汗だく。そんな熱気あふれるオーディエンスに「声を出せない時期もあったからみんなの声が聴きたいぜ!思いっきり歌ってくれ!」とオーディエンスを煽って始められたのは『LOVE IN VAIN』!メロディアスでオーディエンスも大合唱!これぞANTHEMのライブ!という形にやっと戻ってこられたんですね!

森川さんが次の曲へと進める時に「続けて、3人の漢たちが奏でる……ん”んっ!鋼鉄の~」と謎の相槌というか間というかが入って大爆笑!柴田さんや清水さんのびっくりした顔も面白くて(笑)。その後何とか通常の流れに戻ってカッコよく紹介して『VOID ARK』が演奏されたんだけど、カッコよくすればするほど、さっきの場面とのギャップが可笑しくて(笑涙)。それでも3人のアツくて緻密で正確な演奏を聴いているとすっかり没頭できました。

「ガンガン新曲をやっていこうと思います!ノリがいいヤツなんで思いっきり楽しんでくれ!」と始まったのは『BURN DOWN THE WALL』!シャッフルビートでノリが良くて楽しい曲なんだけど、今日はテンポがかなり速かったんじゃないかしら。それでも対応してしまうメンバーは凄すぎる!
そんなノリのいい曲の後は森川さんもこの曲の妖しげな雰囲気が好きだという『MYSTIC ECHOES』。石造りの古城が似合うような雰囲気のある曲だけれど、今日はより力強さを感じたのはやや下手寄りの位置にいてベースやドラムが強く聞こえたからかな。

「ライブも後半戦、ここからRe-ATTACK tourの真骨頂な部分に、あ”ぁぁ~…突入していくんで、しっかりと着いてきてください!」とまた謎の間を入れつつ煽って(笑)『HOWLING DAYS』へ!直前までどんなに笑いが起こっていようと曲に入ってしまえばガラッと雰囲気が変わって滅茶苦茶カッコいい!そのまま続けて『SNAKE EYES』はもともとかなりのスピードチューンなのに更にテンポが速くなっていて、オーディエンスの拳もかなりのスピードで振り上げられてました!「残りももう少ないから、このままハジマク……あぁぁ~弾けまくってくれ!」と大噛みしつつ、久しぶりに演奏される『THE ARTERY SONG』へ。昨年の「DESTROY THE BOREDOM」以来のセット入りなのですっごく久しぶりにライブで聴いたけれど、明るくポジティブさに磨きがかかっているように感じてすっごく楽しかった!
「今夜のアツい想いをこの曲とともに胸に刻んでくれ!」と本編ラストは『ENGRAVED』!タテノリのリズムがぐいぐいと前に引っ張っていってくれるようで、拳を挙げてジャンプして大盛り上がり!

4人が前に出てカーテンコールをしている間も大歓声が止まなくて、メンバーがステージを降りた瞬間からANTHEMコールが巻き起こりました。大きな波のようなANTHEMコールが続くこと数分、ステージが再び明るくなってツアーTシャツに着替えたメンバーがステージに戻ってきました!

「アンコールどうもありがとう!」と話し始めた森川さんはまだ肩で息をしていて、本編終わってステージを降りた後、息を整える間もなく、みんなのアンコールに応えて出てきてくれたというのがわかります。
そんな森川さんが「この先もANTHEMの終わる……(苦笑)終わらぬ旅にみんなに付き合ってもらうぜ」と真逆の意味になっちゃう噛みを披露しながらコールしたのは『GYPSY WAYS』!森川さんは客席にマイクを向けてガンガン歌わせて煽るし、柴田さんも清水さんもモニターに足をかけてオーディエンスを挑発するように弾きまくるし、それに応えてオーディエンスも拳を挙げシンガロング!森川さんのデビューアルバムのタイトルトラックなだけあって、やっぱり森川さんが歌ってこその1曲を思いっきり盛り上がりました!
「このままヤバいやついくぞ!キツい毒打つぜ!」とそのままの勢いで『VENOM STRIKE』!イントロから会場中の拳が挙げられHEY!HEY!と声を上げてオーディエンスがメンバーを煽り、ステージからも今まで以上に鋭く過激な音が降り注いで更にオーディエンスを燃え上がらせるという凄い状況!2時間近いステージの終盤でここまで攻撃的なライブが出来るANTHEMとそれに応えるANTHEMファンは本当にすごすぎる!

メンバーの名前を叫ぶ声や拍手が鳴りやまない中、4人はそれに応えながらステージを後にしたけれど、これだけオーディエンスを熱狂させておいてここで終われるわけがありません!すぐにさっきよりも大きなANTHEMコールが会場に響いてメンバーを再度ステージに呼び戻しました!
柴田さんが「仙台というところには凄く思い入れがあって、セットリストを考えた時に、レアな曲を期待させてツアーを回るのはやめてその土地に想いを馳せたものにしよう、ということで、アンコールも仙台に想いを込めた選曲にしました」というMCをした背景には、ツアーが始まってからSNSにレア曲が聴きたい、レア曲をやってほしい、という書き込みが目立っていて、そこばかり注目されたくない、という想いがあったからかなぁ、と。
「今夜もいい夜を過ごすことが出来て最高です!最後にみんなの今夜イチアツい声を聴かせてもらおうか!WILD!」「ANTHEM!」のアツいアツいCALL&RESPONSEから始まったのはもちろん『WILD ANTHEM』!オーディエンスはもちろん終始大合唱!拳を挙げ、声を上げ、ジャンプして、メンバーとオーディエンスがまさに一体となってこのライブのラストをアツくアツく盛り上げ、アウトロの森川さんのシャウトがとどめを刺して、熱狂のライブを締めくくりました!

4人が前に出てきてのカーテンコールも会場中で声を合わせて大盛り上がり。恒例の集合写真を撮ってステージを降りたメンバーに更にANTHEMコールが巻き起こったけれど、終演のアナウンスが流れて、アツいライブを魅せてくれたメンバーへの感謝の拍手と「ANTHEM最高!」「ANTHEMありがとう!」の声が上がり、ライブの幕を閉じました。