ホントかな
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オリコンの年間シングル(売上)ランキングが発表になり、嵐の曲が1・2位を独占した。

 

1.truth/風の向こうへ 嵐
2.One Love 嵐
3.I AM YOUR SINGER サザンオールスターズ
4.キセキ GReeeeN
5.羞恥心 羞恥心
6.HANABI Mr.Chirdren
7.そばにいるね 青山テルマ
8.DON'T U EVER STOP KAT-TUN
9.LIPS KAT-TUN
10.Beautiful days 嵐

 

嵐の「truth/風の向こうへ」の売上枚数は618,229枚、「One Love」が524,269枚だという。最近は100万枚を超えるメガヒットがなかなか出ないということなので、50万枚以上売れているならヒットに間違いない。
しかし、このランキングは凄~く違和感がある。だって嵐の曲って聞けばわかるのだろうが、こうして字面でみてもまったくメロディ~が浮かんでこない。

 

1年でもっともヒットした曲がわからんほどにボキはお爺さんになっちゃったのだろうか。と思っていると、こういうランキングもあることがわかった。国内17社のレコード会社の共同出資によるレーベルゲートの年間ダウンロードランキングでは、

 

1.そばにいるね 青山テルマ
2.キセキ GReeeeN
3.虹 Aqua Timez
4.帰りたくなったよ いきものがかり
5.ブルーバード いきものがかり
6.崖の上のポニョ 藤岡藤巻と大橋のぞみ
7.花は桜、君は美し いきものがかり
8.ORION 中島美嘉
9.君のすべてに Spontania, JUJU
10.愛唄 GReeeeN

 

また、世界最大の音楽配信サービスiTunes Storeのランキングは、

 

1.そばにいるね 青山テルマ
2.キセキ GReeeeN
3.Prisoner Of Love 宇多田ヒカル
4.君のすべてに Spontania, JUJU
5.銀河鉄道999 EXILE
6.崖の上のポニョ 藤岡藤巻と大橋のぞみ
7.何度も 青山テルマ
8.愛唄 GReeeeN
9.愛を込めて花束を Superfly
10.LIFE キマグレン

 

となっている。こっちの方が感覚的には納得できる。特に青山テルマの「そばにいるね」は上半期だけで200万ダウンロード以上されており、ギネスブックにも「日本でもっとも売れたダウンロードシングル」として載っているという。つまり2008年日本で一番売れた曲は「truth/風の向こうへ」ではなく「そばにいるね」だということだ。

 

たぶんこれはCD売上げ枚数だけではなく、ダウンロード、着うたフル、レンタル等「音源入手方法」が多様化しているため、ひとつの指標だけではホントに売れた曲あるいは人気のある曲がつかみにくいということだろう。

 

しかし、オリコンのランキングを発表した記事にはこういうことが書かれていない。色々と情報を加えると記事が煩雑になるからかもしれないが、多くのひとは「嵐が一番売れてんのか」と思うに違いない。インターネット情報だけでなく、マスコミ情報も自分で精査しなくてはいけない時代になったということか。


 

作詞家にも国民栄誉賞を
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遠藤実氏に国民栄誉賞を受与する方向だという。もともと国民栄誉賞は王選手の業績を称えるために創設されたようなもので、選考基準が政治寄り、つまり時の内閣の人気取りに使われる傾向があるのはしかたがない。

 

また、芸能・スポーツ・大衆文化という分野に「国の権威」で栄誉を与えることはホントはそぐわないのかもしれない。だから、受賞理由に業績を直接称えるだけでなく「国民に」「社会に」と波及効果が言及されることが多いのだろう。

 

しかし、最近は勲章と同様に「あのひとが貰ってるのだからあのひとにも」的な受賞が、とくに作曲家に目立つような気がする。遠藤氏の前にも古賀政男、服部良一、吉田正氏らが受賞している。受賞した作曲家の方々の業績を貶めようという気はまったくないが、作詞家の受賞がないのはなぜだろう。例えば、阿久悠氏などは当然もらってしかるべきではないか。

 

また、亡くなってからの受賞も目立つ。イチローは「まだ早過ぎる」と辞退したようだが、なかにし礼、宮崎駿、長嶋茂雄、大鵬、大橋のぞみには生きているうちに差し上げるべきだし、手塚治虫、阿久悠には追贈すべきだと思うのだが。

 

王貞治(プロ野球選手=77年)ホームラン756号の新記録を達成
古賀政男(作曲家=78年)「古賀メロディー」作曲による業績
長谷川一夫(俳優=84年)卓越した演技と映画演劇界へ貢献
植村直己(冒険家=84年)世界5大陸最高峰登頂など
山下泰裕(柔道選手=84年)柔道ロス五輪金メダル、203連勝
衣笠祥雄(プロ野球選手=87年)野球で2215試合連続出場
美空ひばり(歌手=89年)歌謡曲を通じて国民に夢と希望
千代の富士(大相撲横綱=89年)真摯な精神で相撲界に貢献
藤山一郎(歌手・作曲家=92年)歌謡曲通じ国民に希望と励まし
長谷川町子(漫画家=92年)家庭漫画通じ社会に潤いと安らぎ
服部良一(作曲家=93年)数多くの歌謡曲作り希望と潤い
渥美清(俳優=96年)人情味豊かな演技で国民に潤い
吉田正(作曲家=98年)「吉田メロディー」作曲で夢と希望
黒沢明(映画監督=98年)不朽の名作によって感動与える
高橋尚子(マラソン選手=00年)シドニー五輪金メダル