震災のあと、いろいろな方からお見舞いの言葉をいただきました。あらためてここで御礼申し上げます。

買占めの心理と論理
余震や停電のため、いろいろと商品がなくなった。1973年の石油ショックの際、トイレットペーパーが払底
し「売り惜しみ」だといわれたが、結局消費者が余分に買ったためだと判明した。今回も電池や懐中電灯
や特定の食料品が入手困難になった。

乾電池や懐中電灯、浄水場の汚染以降の水はわかるのだが、豆腐や納豆やヨーグルトがなくなったの
には閉口した。個人の単位では正当な理由があるのだろうが、総合すると大きな迷惑、とくに被災地向
けに必要な品も個人宅で死蔵されてしまうのは問題だろう。

ただ、主婦の論理としては「自分はともかく、子供に不自由な思いはさせられない」というわけで、自分が
買えたら知り合いに「○×スーパーに△■が入った」とメールして情報を発信。もらった方は折角もらった
情報を無視できずひとつ余計に買い、品物は払底する。



外国人の心理と論理
震災のあと外国人の脱出がみられた。近くは京都や大阪、遠くは本国まで逃げた。まあ、外国の人は日本
人と結婚しているなどというひとを除けば仕事の都合で来ているひとが多いのだろうから、逃げるのも当然
かもしれない。私も外国にいて大災害が起きたら日本に帰りたいと思うだろう。

フィンランド大使館などは機能自体すでに大阪に移しているし、外資系企業の多くも東京にこれ以上の影響
が及ぶ場合は、大阪や香港・シンガポールに拠点を移す準備をしているようだ。

ただ、外国人が脱出する理由として、原発がチェルノブイリのような大惨事に発展するというシナリオを日本
人より数倍高い確率で予測するものがあったようだ。海外のマスコミは日本政府が原発をコントロールできて
いないという見方をしているようだ。確かに現状ではコントロールできているとはいえないのだが、それ以上
の混沌とみているのではないか。

日本にいる外国人と話をしたら、「原発が爆発したら広島・長崎の数百倍の影響がある」といっていた。確か
にそんな予想をしているなら逃げて当然かもしれない。同じ日本にいても見方は違うものだ。



病人の心理と論理
つい最近まで病気で病院に行ったことがなかった。20歳過ぎてからケガか皮膚の湿疹以外、つまり風邪や
その他内臓の疾患などで医者にかかったことがない。もちろん健康診断もしていなかった。

去年の9月に学生時代以来はじめて健康診断を受けたら、「糖尿病と高血圧だ」といわれた。血糖値は180、
血圧は180の120。「疑いがある」のではなく、病人である。糖尿病も高血圧も自覚症状が出ない。出たとき
にはすでに相当危ないのだという。

専門医にかからなければいけないというので、仕方なく今年になってから病院に行くと相当脅される。とりあえ
ず食事節制をしろといわれる。カロリー計算は面倒なので、昼は原則として外食をやめ炭水化物でないものを
買って食べることにする。ほかにやったのは揚げ物を食べない、少し酒量を抑える、これ位。

こういう適当な食事療法をはじめると、体重が3~4kg減った。それから2回医者に行ったが、数値は改善され
ているという(血糖値130)。医者に「どうやったんですか?」と聞かれたので、「先生が節制しろというのでしま
した」と答えると「たいがいのひとができないんですよ」と言われた。じつは両親とも糖尿なので(彼らが私の糖
尿の原因でもあるのだが。。。)、電話して数値が改善し、薬も飲んでいないというと吃驚していた。

多くの皆さんは医者に行っても言うことは聞かないようだ。言うこと聞きたくないなら最初から医者に行かねば
よいと思うのだが、行っていること自体で安心してるのかもしれない。

いまのところ誰かと外食するときは規制せずに食べているのだが、ひとりのときは揚げ物やカロリーの高いもの
(例:カツカレー、チャーシューメン)あるいはご飯もの(例:漬物やいくらで白いご飯、あるいは○×丼とか)とか
はもう原則として死ぬまで食えないわけだ。人間は白髪を見つけたり、老眼になったり、こういうことがあったりで
自分の死が近づいていることを自覚するのだろう。
※血圧は降下剤飲んで下げています。