今年もあと1週間をきりました。ファン登録してくれているひとでブログを継続している割合も去年に比べれば激減しました。私自身もアップ率は大幅に減りました。外国に行ったまま音信不通になる方もあり、またまたの海外赴任で現地情報をアップしてくださる方あり、とブログ事情もさまざまですが、皆様良いお年をお迎えください。今年最後の記事(たぶん)は、最近思ったことをいくつか短く。

 

海老蔵
海老蔵の事件は「酔っ払いの喧嘩」であって、それ以上でもそれ以下でもない。ワイドショーは視聴率目当てに「大事件」にしたいのだろうが、もともと芸人や芸能人は芸がよければそれでいいのであって人格優秀だから売れているわけではない。ただ、ここまで悪し様にいわれる海老蔵というのは人徳がないんだな、と思うが、それでも役者としてよければ観に行けばよいだけの話である。

 

小沢一郎
小沢一郎の政治倫理審査会あるいは証人喚問で民主党が騒動中だ。見方はいろいろあるだろうが、私が不思議なのは小沢氏がよく記者会見で、「検察が調べて不起訴ということで潔白が証明された」というフレーズだ。日本では起訴されると有罪率99%という異常な数値があるのだが、もちろん検察が起訴=有罪でもなければ不起訴=潔白でもない。「疑わしきは罰せず」という原則がある以上、不起訴=疑わしいとい
うことも十分あり得る。しかも、刑事罰と政治家の倫理的責任は同じではない。小沢氏のこのような言い分がなぜまかり通るのか不思議でしょうがない。

 

AKB48
たとえばSMAPなら木村・中居・香取・草彅・稲垣の5人がそろってSMAPだ(森はどうした、とか言わないよ~に)。誰かひとり欠けたら「今日は草彅くんは酔って暴れたので謹慎中です」と不在理由を明かすのが普通である。モーニング娘!のようにメンバーが一定していない場合でも誰かが抜けて誰かが入り固定した状態というものがある。TV出演の場合、"現状のメンバー"がそろうのが通常だ。しかし、AKB48はTV出演の場合メンバーが一定ではない。48人という大人数がいっせいに出演するわけにはいかないから入れ替わりというのはわかるが、大島、前田、篠田といった人気メンバーを抜かして出る場合もある。これは普通の「タレントグループ」ではないが、前例はある。宝塚やSKD(今はない)がTVに出る場合がそうだった。なるほどAKBは舞台から派生している集団であって、舞台グループの方法を踏襲しているのかと思った。

 

ティーパーティー
アメリカでは3割保守、3割リベラル、あとはいろいろと考えるとよい。オバマが当選したとき、たしかアメリカでは支持率7割で日本は9割(なんで日本でオバマを支持するか、はおいといて)だったが、7割の支持というのは日本でいう8割9割なのである。最近よく紹介されるティーパーティー運動だが、アメリカでは伝統的に「小さな政府」支持者が多い。ゆえに貧困層への政府からの支給を支持しない割合も高い。しかし、アメリカの場合は教会など宗教組織のネットワークやフードバンクなど民間の活動もある。私の知人もバリバリの共和党で、生活保護のような支給には反対だが、自分でフードバンクを作り、賞味期限切れが近かったり、パッケージが潰れたりして売り物にならない商品を提供させて困っているひとに提供している。しかし、無代ではなく幾らでもよいから対価を出してもらうのだという。つまり100%与えるのではなく自助努力を求めるのだ。単に「小さな政府」「生活保護反対」を唱えるのみではなく、自分の思想信条に添った協力をするというのがアメリカ人らしいところかもしれない。こういう事情を知っていると日本の報道のティーパーティー運動の紹介は底が浅い気がする。

 

女子高生
「オヤジは女子高生好き」というのが定評であるが、私はそれほど興味がなかった。しかし、最近電車で女子高生と遭遇する機会が多く、観察しているうちにわかったことがある。彼女たちは*制服を着用し、*化粧はせず(制限され)、*髪の毛に手を加えていない、ということだ。つまり、自分たちのセンスを出すことができないことが逆に功を奏しているのだ。

 

*制服-セーラー服はもともと水夫の服から派生したものであり、ブレザーもまた割と普遍的な上着だといえる。そして、色がほとんど3色以内に抑えられている。同時に3系統以上の色を着られるのはかなりセンスがないと困難だ。しかし、世の中の多くは3系統以上の色を着たり、革製品も平気で黒と茶を合わせるひとが多い。

 

*化粧-化粧ほど時代や国の流行や特徴を現すものはない。逆にもっとも標準的で普遍的なのはできるだけ化粧を抑えるということにつきる。

 

*髪-染髪というのは白髪隠しと美容院の金儲けでしかない。染髪をしなければ超高級美容室でも1万円以上とるのは不可能だからだ。家庭でできる染髪もビゲンヘアカラーの陰謀である(?)。

 

というように「16~18歳の女性」ではなく「女子高生」がもてはやされるのは、彼女たちが「制約されているがゆえによく見える」のであるという結論に達した。

 

余談であるが、女性に「走るのが遅い」「絵が下手」「文章表現が下手」といっても許されるが、「ファッションセンスがない」「味がわからない」というと人格攻撃だととられる。「走るのが早い」と同様に、ファッションセンスも才能だということがわからないのかもしれない。大体、ファッションセンス以前に汚い靴を平気で履いているひとが多いのは残念だ。靴ほど手入れが必要で、ファッションの基本となるアイテムはないのに、と思う。