日本は野蛮国なのか |

少し前、Herald Tribuneを読んでたら、「Japan executes 4」という記事が載っていた。
http://www.iht.com/articles/2009/01/29/asia/japan.1-418341.php
要するに鳩山前法相以降、死刑の執行が続いているということなのだが、「先進諸国の中で死刑制度を維持するわずか数ヶ国のひとつ」だと書いてある。アムネスティに言わせると「日本は死刑に頼らない刑事司法制度をつくんなさいよ」ということらしい。
んが、記事には死刑の次は実質7~20年で出て来られる無期という名の有期刑しかないつ~ことは言及されてない。何だか片手落ちだわね。んが、海外のニュースや新聞で経済以外の日本の記事が目立つことは少ないので、日本人の印象よりも死刑制度はムズングどもの関心が高いというのは知っておいていいかもしらん。
※この記事を書いてから「中川財務相ヘロヘロ会見」の記事が世界中のメディアに載った。もっとも海外のひとは日本語がわからんんので、「ヘロヘロ」より「酔って寝た」というニュアンスだった。
小切手使ったことある? |

LA在住の弟から「口座から金盗まれたから、口座番号変える」と連絡があった。詳しく聞いてみると、何者かが弟のかいさの小切手を偽造して金を下ろしたというのだ。偽造といってもボールペンで書いた素人くさいもので、Bank of Americaも非を認め弁償してくれたので被害はなかった。ただ、「これ以
被害を受けないためには口座番号変えるしかない」と言われたそうな。
アメリカ生活が日本とおおいに違うのは、この小切手制度ではあるまいか。アメリカで口座を開くといえばふつうは日本で言う当座であるChecking(普通口座はSaving)になる。日本では自動口座振替が多い公共料金も、アメリカでは小切手払いが主流である(請求書をみて小切手を書き返信用封筒に入れて送り返す)。
スーパーなど小売店でも小切手が利くし、中には大きめの金額を書いて釣りをもらう者もいる。こうすればわざわざATMで金を下ろさなくてもよいし、口座に残高がなくても現金を手にすることができる(金曜の夜にこれをやれば、月曜日までに金策をすればよいというわけ)
また同様に先付け小切手を使って、いわば約束手形を振り出すことも可能である。街中にも"CheckCashed"などという看板の質屋兼金融屋店小切手を「割る」ことができる。
私はだいたいクレジットカードか現金で払っていたが、一度洋服屋で「小切手でもいいか?」と聞いたら、「もちろん」というので$700ばかり切ってみた。一応身分証を確認するのだが、単なる紙切れに数字を入れただけで通用するのは奇妙な感覚だった。
読書とは何か |

大西のとこ(大西と言ってわからなければブログ名出してもわからんだろ)に「読書日記」的な記事がある。この記事について圧倒的に多いコメントは「忙しいのにこんなに本読んですごい(偉い)」というのである。
こういうコメントを書くひとは、
*本読まないひと、
*本読むのが「いいこと」だと思っているひと、
だと思う。
*本読まないひと、
*本読むのが「いいこと」だと思っているひと、
だと思う。
じつは「本を読む」という行為は、TV観たり、鼻くそほじくったりする行為と同様の「暇つぶし」だと考えて間違いない。他の暇つぶし行為と同様に、高尚でもなければ偉くもない。(ただ、勉強や資料漁りに繋がる面があるので読書に慣れると「得」なケースはあるが、一義的なものではない)
だいたい「本を読む」という行為は受動的であり、いわば「他人の考えたことをなぞる」ことだ。つまり、「TVを観たり」「ひとの話を聞く」と同じ地平にある。その意味でいえば「鼻くそをほじる」方が能動的で鼻もキレイになるから、時々鼻血が出てしまうがこちらの方が「役に立つ」度合いは高い。(ただ、TVや君の周りのひとから得るより、本に出てくる情報の方が「役に立つ」というより「マトモ」だということはままある。あとは映像と画像がないので想像力がいるのと、すこしばかり論理的思考力が養われるかもしれない)
本を読んで「他人の考え」をなぞるのが上手になれば、自分で考えたりすることが上手になるかといえばそうとも限らない。しかし確実にいえるのは「眼高手低」、つまり「他人の考え」についての批評眼は養われる。
私が君たちの記事の粗を見つけたり、君たちの趣旨通りに記事を読まず、「難癖をつける」ように見えるのも、このように「本」が悪いのであって私の性格が悪いわけではない。だから大西の読者コメントについてのイチャモンも、あちらに書かずわざわざここに書く性格のよさであった♪