大西くんから、「にゃぁちゃんは、読みたい本をどうやって探してはるんかなぁと毎度思います」といはれた。そこで、完全無代にて本との出会い方を教えてあげゆ。
まず、一般的に印刷物からだと、
1.新聞 |
*書評

まず大事なのは、新聞の広告。讀賣新聞が部数日本一を誇っても、朝日の方が広告単価は高いらしい。特に本の広告は朝日の方が有効だという。新聞広告読んでたら、だいたい日本のメジャーどころの本と雑誌の動向が掴める。
だいたい新聞は、自分の求める情報以外もヤでも目に入る。これが意外と重要。ネットから情報を得てばかりだと、自分の求める情報がピンポイントで入るので一般的な情報が欠けるキライがある。
あとはフツ~に書評欄とか。だいたいの新聞は日曜版に載ってるし、感度のいい書店なら「書評コーナー」とかもある。ふだんは毎日新聞読まんけど、書評欄は面白い。
こりは外国でも一緒。とくにアメリカなんかは、日曜版にBook Review
Entertainment Review、tv欄、レストラン情報、などなど載ってるので日曜版だけ買うひとも多い。
2.雑誌 |
*PR誌
一般誌の書評欄も役に立つ。月刊文藝春秋や中央公論とか、あと週刊文春の書評欄は、執筆者も多彩で面白い。

書店のPR誌も捨てたもんでない。何しろ安い、一冊50円とか100円とか。書店でタダでくれるトコも多い。日本の雑誌には珍しく、定期購読すると半額とかにもなる。内容は、もろちん自社の出版物の宣伝が多いが著者自身が書いてたり他の専門家が書いてたりするので、単なる宣伝文ではない。

書店のPR誌も捨てたもんでない。何しろ安い、一冊50円とか100円とか。書店でタダでくれるトコも多い。日本の雑誌には珍しく、定期購読すると半額とかにもなる。内容は、もろちん自社の出版物の宣伝が多いが著者自身が書いてたり他の専門家が書いてたりするので、単なる宣伝文ではない。
また、宣伝と関係ない連載もある。自分の興味範囲以外のことでもつい読んでしまうようなモノもあり、裨益されることも多い。この分野では、岩波の図書が有名(かつ面白い)。新潮社の波も昔から。あとは、文藝春秋の本の話など。自分がよく買う本の出版社のPR誌をチェックしてみるのもぇぇかもしれん。
あとは、やぱり本屋さんだよね~
*新刊書店
*チェック書店
*古本屋
*Book Off
3.書店 |
*チェック書店
*古本屋
*Book Off
やぱり本は本屋に売ってるので、本屋さんへも行く。週に何回かは、お昼休みとか帰りに近くの本屋をチョロっと覗く。もう誠志堂はないので、ABC六本木店とあおい書店六本木店に行く。ABCには文庫コーナーに名物店員がいて、よくテーマごとに文庫特集もやってる。

んでもって何ヶ月かに一度、神田神保町にある東京堂書店の新刊コーナーをチェックする。この東京堂というのは有名で、立花隆をはじめとする多くの文筆業者のチェック書店でもある。すぐそばに三省堂本店という日本有数の巨大書店があるのだが、ここの方が新刊を効率的にチェックできるからだ。一般書と人文科学書の新刊があって、ここに来ると「ぉ!こんな本が出てたのね…」と思うこともよくある。

んでもって何ヶ月かに一度、神田神保町にある東京堂書店の新刊コーナーをチェックする。この東京堂というのは有名で、立花隆をはじめとする多くの文筆業者のチェック書店でもある。すぐそばに三省堂本店という日本有数の巨大書店があるのだが、ここの方が新刊を効率的にチェックできるからだ。一般書と人文科学書の新刊があって、ここに来ると「ぉ!こんな本が出てたのね…」と思うこともよくある。
んが、有名といっても所詮は本屋なのでまつたく混んでない。若いおねえちゃんも店員以外いない。コうるさそうな爺ぃとかなら、何人かいるけど…

神田に来るときは、古書店もチェックする。ネット普及以降、「探求書」などというのはほとんど無くなったので古本屋チェックもそんなにしないが、やはり実物を見るのとは違うしね~。余談だけど、書店ばかりでなく、古書店もどんどんなくなっている。神田も「アキバ系」のビジュアル本や雑誌中心の古書店が増えてきて人文系は廃業するケースが多い。神田はまあぇぇとしても、早稲田と三軒茶屋の古書(街と呼べるのは早稲田だけ…)店もどんどん減ってるし、六本木はもう1ヶもない。

神田に来るときは、古書店もチェックする。ネット普及以降、「探求書」などというのはほとんど無くなったので古本屋チェックもそんなにしないが、やはり実物を見るのとは違うしね~。余談だけど、書店ばかりでなく、古書店もどんどんなくなっている。神田も「アキバ系」のビジュアル本や雑誌中心の古書店が増えてきて人文系は廃業するケースが多い。神田はまあぇぇとしても、早稲田と三軒茶屋の古書(街と呼べるのは早稲田だけ…)店もどんどん減ってるし、六本木はもう1ヶもない。
ちなみに神田の古書街は、世界最大の古書街だそうな。たしかにLAには「古書街」と呼べるのはない。だいたいLAにはまともな古書店が数えるほどしかない、サンタモニカの3rdにあるのは、ビジュアルが主だし、ハリウッドにあるのもエンタメ系が中心。ふつ~の古書店は2、3ヶしかない。NYにはストランドという有名な古書店(行ったことないけど)をはじめとして、各種あるらし~ので、ここでも「LAに文化ナシ」といわれる所以があるのかしらん…

あと最近はBook Offの105円コーナーとかも行く。Book Offの値づけは定価の半額、売れないならまた半分、そして最後は105円コーナーになっとるらしいので、ふつうの古書店とはぜんぜん違う。105円コーナーには、「え!? これを105円でぇぇの?」という場合も多いので、チェックしてみる。特に地方は読書人口も少ないようで、小さい掘りだしモノの確率も高い。

あと最近はBook Offの105円コーナーとかも行く。Book Offの値づけは定価の半額、売れないならまた半分、そして最後は105円コーナーになっとるらしいので、ふつうの古書店とはぜんぜん違う。105円コーナーには、「え!? これを105円でぇぇの?」という場合も多いので、チェックしてみる。特に地方は読書人口も少ないようで、小さい掘りだしモノの確率も高い。

例えば、これは東北地方のBook Offで105円で仕入れたもの。まだ全部読んでいないが、「インドで牛が神聖なのは、ミルクを出して農作業をするのに必要だから」「イスラムで豚食を禁じるのは、乾燥地帯で豚飼育は効率が悪いから」などという、ウソか本当かわらかんけど、刺激的な仮説が読める(著者のハリスは異端的文化人類学者と見なされてるらし~)。
たべん定価の1200円なら(今は岩波現代文庫だが、元々は岩波同時代ライブラリーから出ててそのときは、1200円)買わなかっただろうけど、「105円ならいっか~」と買って得した一例であつた。東京のBook Offだとさすがに、同時代ライブラリー、平凡社ライブラリー、ちくま文庫、講談社学術文庫、講談社文芸文庫、岩波現代文庫などのめぼしいところは、すぐ売れてしまうようだ。
ネット
*Amazon
*Alibris
ここ10年くらいの探書事情でもっとも変わったのは、ネット書店の普及であろう。それ以前は新刊以外の本を探すのには結構高級テクニックを要したものだが、今ではPCとGoogleがあれば誰でも単簡に欲しい本が手に入る。
*Amazon
*Alibris
ここ10年くらいの探書事情でもっとも変わったのは、ネット書店の普及であろう。それ以前は新刊以外の本を探すのには結構高級テクニックを要したものだが、今ではPCとGoogleがあれば誰でも単簡に欲しい本が手に入る。
5~6年前まではブログもしとらんかったし、Amazonにレビューを書くと結構商品券が貰えたので、レビューを書いて一時はBEST500レビュワーにもなった(最近はぜんぜん書いてないので、1100位くらい)。
東京に住んでると、それほど新刊のネット書店にお世話になる機会もないが、地方だとまた事情も違って来よう。んが、古書に関しては住むところを問わずネットにより世界は一変した。特に洋古書の場合は日本に存在してないのかもしれんし、研究書や文芸に関係ない本だとまったくお手上げだった。

例えばこのThe connoisseur's book of the cigarという本は、今でも世界各地にあるDavidoffといふ煙草商が書いた葉巻のバイブルである。私は確か高校生のときにBRUTUSといふ雑誌で見てからズ~っと探してたのだが、まつたく見つからなかった。んが、今ではネット古書店で検索すりば、1ヶ所で3冊くらい出て来る。こうしたネット古書検索、ニポンではまずスーパー源氏を挙げねばならん。
英語の本なら色々あるだらうが、私はAlibrisといふトコを使っている。

例えばこのThe connoisseur's book of the cigarという本は、今でも世界各地にあるDavidoffといふ煙草商が書いた葉巻のバイブルである。私は確か高校生のときにBRUTUSといふ雑誌で見てからズ~っと探してたのだが、まつたく見つからなかった。んが、今ではネット古書店で検索すりば、1ヶ所で3冊くらい出て来る。こうしたネット古書検索、ニポンではまずスーパー源氏を挙げねばならん。
英語の本なら色々あるだらうが、私はAlibrisといふトコを使っている。