フランス料理
どんなぉ店?
Blue Note東京に隣接するダイニングバー&レストラン。1階と2階では雰囲気も違いメニューも
若干の相違がある。深夜12時までという比較的遅めの営業時間は、Blue Noteのセカンドショー
終了に合わせてあるのだろうか。もちろん、ファーストショー終了後やセカンドショー開演前には
便利に使える。(さしんは外観、一番左をクリックすると、2階)
1階のダイニングバーは、カジュアルな雰囲気。賑わってもいるので、ジーンズなどの軽装でも
違和感はないと思う。HP等には「予約は2階のみ」とあるが、実際には1階も可能。2階席はもう
少しフォーマルだが、天井も高く、けして窮屈な感じはない。客層も若い女性が多く(女性同志の
客もよく見られる)、店の活気に寄与している。
各種ガイド本やウェブでは、「フランス料理」となっている。しかし、いわゆる正統的なフレンチとい
うより、アメリカのホテルのメインダイニングで出てくるような、「アングロフランコ」といわれるカテゴ
リーの方がより近いかもしれない。
メニューの構成は、魚・牛・鶏・ジビエ、そして多くのバラエティがある「群馬産もち豚」など。どちらか
というと品数は多い方だろう。冷製や温製の前菜も選択の幅があり、選ぶのに迷う向きもあるかもしれ
ない。選ぶのが面倒なら、プリフィクス(5000円~)もあるし、スタッフに任せてもよい。
接客スタッフのサービスにはバラつきがある。スタッフの多くは若く、熟練というにはほど遠いが
目配りがまったく利かないわけでもない。価格を考えれば合格点だろうか。
実食
前菜に寒ブリ、メインには"群馬産もち豚の盛り合わせ"、それにシーザーズサラダを頼む。寒ブリ
は"カルパッチョ風"の仕立て。充分に脂が乗っているとは言えないが、それなりに美味しい。そして、
こういう時には「醤油で食べたらどうだろう」などと、考えてはいけない。
(さしん左二番目から、寒ブリ・白子・もち豚盛り合せ)
一同には蟹の前菜を頼んだ者がいて、味見をさせて貰ったが結構旨い。一番美味しかったのは、
これも味見をさせてもらった白子の前菜。少し炙ってある部分と中身のトロ味とのバランスがよく、
炙ることで魚の香味を出していた。
シーザーズサラダもまぁまぁ。ここ10年で日本のシーザーズサラダの質はどんどん向上している感が
ある。以前は、ロメインレタスも使わず、パルミジャーノもクラフト的なものもあった。※1.
もち豚は、ロースト、内臓のソーセージともう一品(チャーシュー的なもの)をザワークラウト(酢漬けキャ
ベツ)の上に載せたもの。期待していたローストが、脂もそこそこでさほどの出来でなかったのだが、ソー
セージとチャーシュー(という名前ではなかったような)はまずまず。メインに羊を頼んでいた者は「美味し
い」と絶賛していた。
デザートには、生チョコレートのケーキとダブルエスプレッソ。エスプレッソがダブルとシングルで100円し
か変わらないのは好感が持てる。生チョコレートのケーキは充分濃い。私は鼻血が出そうな濃いチョコレ
ート菓子が好きなのだ。※2.(さしん左から5番目がドルチェ)
評価
料理もサービスもすべて完璧、というわけではないがだいたいが合格点。料理だけで、一人5,000~
8,000円程度だろうか(酒を飲む人でも10,000円前後のはず)。この位の価格で納得できる味と、デート
あるいはちょっとした集まりに使える店というのが、一番使い勝手がよいのではなかろうか。1階と2階
で雰囲気を変えてあるのもよい。難を言えば、席と席との間隔が近い場合があることか。
※1.シーザーズサラダのおススメは、新宿パークハイアットのNYグリルと、現在休業中のキャピトル
東急ホテルのけやきグリル。
※2.そういう点でいうと、Chianti飯倉本店のチョコレートムースは逸品。普通の人にはクドいかも…。
味abcdefg★★★
雰囲気ab★★★
価格abcd★★★
豸苗abcd♡
adding:blue(あでぃんぐ・ぶるー)
東京都港区南青山6-3-16ライカビル1F
03-5485-2266
営業時間 17:30~24:00(LO23:00)
定休 日曜日
※Blue Note東京-ジャズを中心とするライブハウス☞ http://www.bluenote.co.jp/