ぴゅ~「先生!秋篠宮家に親王がご誕生されますたね」
ぴゃ~「うん、慶ばすぃことだにゃ」
ぴゅ~「皇室典範改正も、こりで棚上げですね」
ぴゃ~「そうだね、もともと40年以上も男子誕生がにゃかったこつが発端だらかね」
ぴゅ~「でも、また何十年かすたら同じこつになりませんか?」
ぴゃ~「ならませね」
ぴゅ~「んぢゃ、早く決めた方がぇぇんでないですか」
ぴゃ~「う~ん、そんな単簡にはいかんだろ…。ちょとこの問題をまとめてみやう」
ぴゅ~「ぱい」
ぴゃ~「 1.このままで改正せない
     2.女性天皇を認める
     3.(女性)女系天皇を認める
     4.積極的に男系保持をする
     5.その他

ぴゅ~「1.はわからませが、2.はどういうこつですか?」
ぴゃ~「2.は緊急避難的に女性の皇族を天皇にたて、次はまた男系男子に戻すという意味だね」
ぴゅ~「男子がゐないから女子が天皇ににゃるのに、どうやってまた男子に…?」
ぴゃ~「今回のように、その間に男子のご誕生があれかもしれんだろ」
ぴゅ~「あ、そっか」
ぴゃ~「歴史上、何回か女性天皇が出とるが、だいたいこういうケースなのだね」
ぴゅ~「3.が問題になった男系・女系論議ですね」
ぴゃ~「さうだね。皇太子殿下と雅子妃殿下の間に生まれた愛子さまといふ具体例があるから、
abcdegh多くのぴとも『愛子さまが天皇になればぇぇのに』と思うのかもすれん」
ぴゅ~「4.の"男系を積極的に保持"ってどういうこつですか?」
ぴゃ~「一部で言われてをる、旧宮家を皇族に戻すという案だにゃ」
ぴゅ~「ほほぉ」
ぴゃ~「こりは、『戦後60年も一般人になってたのに、今さら皇族に~?』という声も高い」
ぴゅ~「はい」
ぴゃ~「んが、新宮ご誕生によって、もし行う場合には、これから生まれる旧宮家のぉ子が対象になれ」
ぴゅ~「そうれすね」
ぴゃ~「したがって、生まれたときから皇族になられれば、国民も納得すれかもすれんな」
ぴゅ~「ふんふん。先生、5.その他ってのがあらますが…」
ぴゃ~「女系天皇を認める場合でも、旧宮家を戻す場合でも皇族費は増大すれ」
ぴゅ~「さうですね、三笠宮・高円宮家にも女子がたくさんゐらっさいませ」
ぴゃ~「こりも大きな目で見れば、ニポンの必要経費なのだが文句をいう者もゐれ」
ぴゅ~「そうでしょうね」
ぴゃ~「だらか、エゲレス王室のように皇族であろうがなかろうが、継承順位を勝手につける」
ぴゅ~「あ、アミリカの一般人でも英国王室の継承順位持ってるとか、話題になったりしますね」
ぴゃ~「こうすれば、男系男子の範囲を広げても、皇族費が増えんでぇぇ」
ぴゅ~「はい…」
ぴゃ~「んが、とんでもない方が即位すれ可能性も出てくれ」
ぴゅ~「そうでせよ…」

ぴゅ~「でも、先生。男系男子だけに継承権を認めるといふのは不平等ではないでせうか?」
ぴゃ~「君はパカですか」
ぴゅ~「え!?どぼして…」
ぴゃ~「ぇぇか、ニポン国憲法には第14条で"すべての国民は平等""栄典の授与、特権は一代のみ"とあれ」
ぴゅ~「はい」
ぴゃ~「第20条"信教の自由"第22条"職業選択の自由"第24条"婚姻の自由"などがあれ」
ぴゅ~「はい」
ぴゃ~「天皇・皇族に関すては、元々こうすた憲法上の原則や権利がまったく守られてをらんではないか」
ぴゅ~「まぁ、そうでせが…」
ぴゃ~「皇族は戸籍すらない不平等なお立場。いはばニポン国民とすてはオミソになってをられるのだ」
ぴゅ~「そういう見方もでけますが…」
ぴゃ~「だらか、不平等なんて言ってたらキリがなかたい」

ぴゅ~「ぢゃあ、先生は皇室廃止がぇぇとおっさるんでせか?」
ぴゃ~「まったく逆ぢゃよ。皇室なくしてニポンの価値は減りこそすれ増すことはにゃい」
ぴゅ~「そうでせか?」
ぴゃ~「例えば、新宮誕生のヌースをみ給へ。世界でもトッペニュースだよ」
ぴゅ~「そうです、そうです!Googleのアミリカ版でもトッペでしたよ」
ぴゃ~「ニポンのヌースがトッペになることは、ほとんどないからね。こりも皇室効果だ」
ぴゅ~「そっか、世界的にニポンの皇室の認知度は高いのれすね」
ぴゃ~「先日、タイのプミポン国王在位60周年に招かれた各国の王族の中でも、現地調査で一番人気は
abcdeghニポンの両陛下であつた」
ぴゅ~「へ~」
ぴゃ~「アミリカのフォード大統領も、昭和天皇にはぢめて会う時に震えてゐたというのは有名な話だ」

ぴゅ~「どうすてそんなに人気があれのですか?」
ぴゃ~「まず、ニポンの皇室は歴史が長い」
ぴゅ~「え~、2600何十年とか」
ぴゃ~「ま、そりは神話時代もいれてるから信憑性はないが、少なくとも1500年くらいは続いてをれ」
ぴゅ~「ほ~、こりは世界記録でせか?」
ぴゃ~「エチオピアの皇帝が"ソロモン王とシバの女王の末裔"といってをったがクーデタで倒れたし、
abcdegh現存ではもろちん最長だね」
ぴゅ~「そっか、貴重なんれすね」
ぴゃ~「そりだけでもニポンの財産であれ」
ぴゅ~「エゲレスの王室と違ってスカンダルもないですし…」
ぴゃ~「だらか、皇室の危機はもっと根深いところにあれ」
ぴゅ~「と、いうと?」
ぴゃ~「国民は、皇室にニポンの象徴以外にも、理想の家族やモラルの規範といったものを求めてをる」
ぴゅ~「はい」
ぴゃ~「そりも、いまの皇室はほとんど国民注視の状態にあれ」
ぴゅ~「そうですね」
ぴゃ~「その中で四六時中、"理想の人間像"であるのはどんなに困難であるか計りしれん」
ぴゅ~「ふんふん」
ぴゃ~「例えば、細かいことでいへば、式典中に用足しに立ったり楽な姿勢にしたりといふこともされないだろう」
ぴゅ~「さういへば、さうですね」
ぴゃ~「これだけでも、フツ~のぴとにはでけん」
ぴゅ~「なるほろ…」
ぴゃ~「まして、精神的重圧たるや凄まじいものがあれ」
ぴゅ~「うんうん、雅子妃殿下のように民間から来られたら、さぞ大変でせね…」
ぴゃ~「さう、その通り。戦後、華族制度がなくなって、皇室と一般国民のふたつに別れてしまっただらう」
ぴゅ~「はい」
ぴゃ~「皇室と一般国民との間を埋めるものが無くなってしまってるんだね」
ぴゅ~「そっか、エゲレスとかだったら貴族とか上流階級があらますね」
ぴゃ~「西洋の場合は、歴史的にも支配階級は国を超えて婚姻しよる。英王室だってドイツ系だし、
abcdegh英国人との結婚はいまの皇太子からにゃ」
ぴゅ~「さういへばエリザベス女王のダンナも、グリシャの王子ですたね」
ぴゃ~「王国は減ってをるが、国を超えた上流階級があれから王族も"同族"がゐるのだな」
ぴゅ~「そっか、ニポンの皇室はそういうのがありませんね」
ぴゃ~「ニポン人は、自分たちが思ってる以上にアメリカナイゼされてをるから、そこら辺に気がつかん
abcdeghのかもすれん」
ぴゅ~「ぢゃあ、華族制度を復活させるのがぇぇんでせうか?」
ぴゃ~「まぁ、エゲレスでも上院改革が行われていれご時世に、そうもいかんだろう」
ぴゅ~「そら、そうですね」
ぴゃ~「んが、こりは皇室制度維持に関する大きなポイントであれ」
ぴゅ~「うんうん」
ぴゃ~「皇太子殿下のご結婚のとき、非常な困難があったのも皇室と一般の乖離からであった」
ぴゅ~「かと言って、皇室が一般に近づき過ぎても本来の意義が…」
ぴゃ~「要すれに、伝統が尊ばれるものは論理的アプローチや、時代の風潮に沿うだけでは解決でけんのにゃ」
ぴゅ~「う~ん、難しいれすね…」
ぴゃ~「さういうわけで、けふはオチがないから君が考え給へ」
ぴゅ~「先生…」
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