
ぇ~、「茹ででもわかる」シリーズとすて、SCJでぉ馴染みのこのシリーズ。「にゃ~ちゃん文化賞」「ノーベル
啓蒙賞」など数々の栄誉にも輝いておりませ。この度茹で(aka:ゆゲ、金玉、道鏡)さんがYahoo!ブロギを
お休みするこつになり、本シリーズも「ハゲでもわかる」に題名が変わりますた。
さて、ニポン中が盛りあがって来た感のあるWBC(World Baseball Classic)。オバチャンの中にも、「野球は
興味ないけど、何となく」観ている方もいらっさいませう。そこで、WBCについてにゃ~ちゃんが無代にてぉ
教えしてしまうというお得な企画でせ。
興味ないけど、何となく」観ている方もいらっさいませう。そこで、WBCについてにゃ~ちゃんが無代にてぉ
教えしてしまうというお得な企画でせ。
と、いってもまず「野球がよくわからん」という方もいらっさいませので、簡単に野球をご説明しWBC本体
に迫りませ。(ですから野球通のぉ方は、読む必要なからん、まからん、子泣くらん)
に迫りませ。(ですから野球通のぉ方は、読む必要なからん、まからん、子泣くらん)
さて、皆さんは野球が9人で攻守交代して行われる競技等、基本的なこつは何となくおわかりでせね。
野球が他のスポーツと違うのは、
野球が他のスポーツと違うのは、
守備側が先手を取る |
というこつです。野球はつねにピッチャーが投げなくては、試合がはじまりません。そすて、
攻撃は失敗する確率の方が大きい |
ということも特徴です。
守備側が先手を取る |
できます。要するにイニシアティブを持つのは、つねにピッチャーということです。だから、野球の上手な
子供はピッチャーをやりたがります。王、張本、清原、イチロー、金村、中村紀、秋山、なども野球生活の
途中までピッチャーですた。(王、金村は甲子園優勝投手)
現代の野球では、先発-中継ぎ-抑え、という分業システムが出来あがっていますが、先発ピッチャー
の調子が一番重要なこつに変わりはありません。どのように重要なのか、みてみませう。
の調子が一番重要なこつに変わりはありません。どのように重要なのか、みてみませう。
野球には色々なデータがあるのですが、そのぴとつに防御率というものがありませ。防御率とは、ピッチャー
の9回あたりの自責点※1を表すものですが、簡単にいうと「あるピッチャーが、9回まで投げたら何点取ら
れるか」という指標でせ。
の9回あたりの自責点※1を表すものですが、簡単にいうと「あるピッチャーが、9回まで投げたら何点取ら
れるか」という指標でせ。
さて、防御率の記録はどのくらいでしょう。防御率のニポン記録(生涯通算)は次のようになってませ、
1.藤本英雄 1.90
2.野口二郎 1.96
3.稲尾和久 1.98
2.野口二郎 1.96
3.稲尾和久 1.98
これは、通算投球回2000以上(つまり単純に試合数でいうと220試合以上投げてゆ)。上位3名は、生涯
成績でも9回投げて、2点以下しか取られないということでせ。
ではシーズン記録はというと、1位から10位までが0.73から0.98の間。1点取れるか取れないかということ
になりませ。ただ、ここ20年くらい年間最優秀防御率は2点台で推移しています。こりは、バッティングマシン
などにより打撃技術が大きく向上すたことなどが理由ですが、いずれにしても「いいピッチャーの調子が
よい時は、取れたとしても1~2点がせいぜい」ということになりませ。
成績でも9回投げて、2点以下しか取られないということでせ。

ではシーズン記録はというと、1位から10位までが0.73から0.98の間。1点取れるか取れないかということ
になりませ。ただ、ここ20年くらい年間最優秀防御率は2点台で推移しています。こりは、バッティングマシン
などにより打撃技術が大きく向上すたことなどが理由ですが、いずれにしても「いいピッチャーの調子が
よい時は、取れたとしても1~2点がせいぜい」ということになりませ。
だから野球ではピッチャー、とくに先発ピッチャーが重要なファクターになゆ。極端なことを言えば、先発
完投して0点に抑え、自分でホームランを打って試合を一人占めすることもできるわけです。(堀内前巨人
監督は、零封してサヨナラホームランを打つというのを実際にやっている)
完投して0点に抑え、自分でホームランを打って試合を一人占めすることもできるわけです。(堀内前巨人
監督は、零封してサヨナラホームランを打つというのを実際にやっている)
それゆえ、ピッチャーというポジションだけが「勝利」という名前のついた記録がいただけるということでもあ
りまする。(逆に「敗戦投手」「負」という不名誉な記録も)
りまする。(逆に「敗戦投手」「負」という不名誉な記録も)
攻撃は失敗する確率の方が大きい |
ませが、3割ということは7割は失敗ということになりませ。ふつうは7割失敗すれば、ダメ人間です…。※2
ニポンのシーズン最高打率は、1986年阪神のバースが打った0.386。アメリカでは、20世紀以降0.426のラ
ジョーレ、しかし4割打者は1941年のテッド・ウィリアムズ以降出ていません。つまり、最高に打ったとしても
60%は凡退すてしまうわけでせ。
では、6割以上失敗してしまうバッターはハゲだらけなのでせうか?前述のテッド・ウィリアムズはおっさってませ、
「野球は芸術だ。そしてバッティングはあらゆるスポーツの数ある技術のうち、もっとも難しい技術なのだ」※3
ジョーレ、しかし4割打者は1941年のテッド・ウィリアムズ以降出ていません。つまり、最高に打ったとしても
60%は凡退すてしまうわけでせ。

では、6割以上失敗してしまうバッターはハゲだらけなのでせうか?前述のテッド・ウィリアムズはおっさってませ、
「野球は芸術だ。そしてバッティングはあらゆるスポーツの数ある技術のうち、もっとも難しい技術なのだ」※3
皆さんはバッティングセンターに行ったことがありませか?軟球ですが、機械が投げる80km/時から150km/時
(速さはそれぞれのところで違いませ)の球を打つところでせ。ま、ほとんどのぴとがヘタクソです。すかし、プロ
の選手なら、いやプロでなくても、ある程度強い高校野球部の選手なら100%ヒット性の当たりを飛ばすれせう。
(速さはそれぞれのところで違いませ)の球を打つところでせ。ま、ほとんどのぴとがヘタクソです。すかし、プロ
の選手なら、いやプロでなくても、ある程度強い高校野球部の選手なら100%ヒット性の当たりを飛ばすれせう。
ではなぜ試合になると、30%そこそこしか打てないのか?ほとんどのプロの選手が、どのくらいの速さの球が
どこに来るのか分かればヒットは打てませ(打撃練習がそう)。すかし、試合になると、
どこに来るのか分かればヒットは打てませ(打撃練習がそう)。すかし、試合になると、
*タイミングを外される-150kmの次に130kmなどの球速差、変化球、球の出所、投げるタイミングを変えられる
*ストライクゾーンを使われる-外と内、上と下、など予測と違うところに来る、変化球はストライクからボール
*物理的な恐怖-硬球は軟球と違い、当たると生死に関わる可能性がある(プロや大学高校野球は硬球使用)
*ストライクゾーンを使われる-外と内、上と下、など予測と違うところに来る、変化球はストライクからボール
*物理的な恐怖-硬球は軟球と違い、当たると生死に関わる可能性がある(プロや大学高校野球は硬球使用)
などが重なりませ。ピッチャーが球を離してホームプレートに到達するまで、130kmなら0.5秒、100kmなら0.6秒
と言われませ。つまり、0.何秒の間に球の軌道を見極め、打つ打たないを決め、打つならバットを振り、球の
軌道に合わせて、強く打ち返す、という判断と動作を行わねばなりません。そこに内角に速い球が来たあと、
外角に緩い球が来るなどというストライクゾーンと球速差を使った投球をされるとますます難しいのでせ。※4
と言われませ。つまり、0.何秒の間に球の軌道を見極め、打つ打たないを決め、打つならバットを振り、球の
軌道に合わせて、強く打ち返す、という判断と動作を行わねばなりません。そこに内角に速い球が来たあと、
外角に緩い球が来るなどというストライクゾーンと球速差を使った投球をされるとますます難しいのでせ。※4
ですから、打者は投手が思い通りの球を投げて来られるなら、まず打てないのれせ。ホームランなどを打たれ
てしまうのは、ほとんどが失投。前述したように一流のピッチャーが調子がよいときは、打者の出る幕はありま
せん。極端なケースだと完全試合(ヒット、得点、フォアボールなし)、ノーヒットノーラン(ヒット、得点なし)、完封
(得点なし)ということになります。
てしまうのは、ほとんどが失投。前述したように一流のピッチャーが調子がよいときは、打者の出る幕はありま
せん。極端なケースだと完全試合(ヒット、得点、フォアボールなし)、ノーヒットノーラン(ヒット、得点なし)、完封
(得点なし)ということになります。
それゆえ、打者が打つにはまず投手の失投を逃さないこと。失投以外にも、自分の得意なコースを待てるよう
な打席にすることが必要れせ。したがって、40本以上のホームランを打ったり、3割を超える高打率をかせぐの
には、ぴとが打てないところを打つとても高度な技術が必要れせ。
な打席にすることが必要れせ。したがって、40本以上のホームランを打ったり、3割を超える高打率をかせぐの
には、ぴとが打てないところを打つとても高度な技術が必要れせ。
すかし、40本以上ホームランをぉ打ちになるおそろぴいバッターや、ヒットになる確率の高い打者には敬遠など
もありませ。また、手許が狂う死球、ストライクゾーンいっぱいを使った結果の四球ということもあるのでせ。
こうした出塁も、ヒットと同じように考えようぜ、お~!ということから出塁率という指標がありませ。ニポンのシー
ズン最高出塁率は1974年、王貞治の0.534、アメリカは2004年のバリー・ボンズの0.609。つまり、球史に残る
最高の打者の最高のシーズンでヒットや四球を足して塁に出る確率が、6割あるかないかというこつに。
もありませ。また、手許が狂う死球、ストライクゾーンいっぱいを使った結果の四球ということもあるのでせ。

こうした出塁も、ヒットと同じように考えようぜ、お~!ということから出塁率という指標がありませ。ニポンのシー
ズン最高出塁率は1974年、王貞治の0.534、アメリカは2004年のバリー・ボンズの0.609。つまり、球史に残る
最高の打者の最高のシーズンでヒットや四球を足して塁に出る確率が、6割あるかないかというこつに。
失敗するとエラーの守備 |
エラーは、あくまで守備機会があった場合につくため、逆に上手なぴとが下手なぴとよりエラーがつくという逆
転現象※5が起きたりもしますが、とにかく打撃に比べて完全を目指す可能性がありませ。
勝つための戦術 |
ナメントなどの短期決戦の場合、投手力と守備力を中心とする守りの野球が、勝つために重要でせ。といって
も点が取れなくては負けなくても勝つことはでけませんにゃ。
上述すたように、打撃をあてにすることは困難れせ。ガンガン打線が打って勝つのは気持ちがよいものれすが、
確率的には低くなりませ。負けたら終わり、の短期決戦では、ヒットやフォアボールなどで出塁すた走者を大事
にすて点を取らねばなりませぬ。これが甲子園の高校野球でよく見られる、バントやヒットエンドランを多用する
野球れす。
確率的には低くなりませ。負けたら終わり、の短期決戦では、ヒットやフォアボールなどで出塁すた走者を大事
にすて点を取らねばなりませぬ。これが甲子園の高校野球でよく見られる、バントやヒットエンドランを多用する
野球れす。
つまり、アウトカウントを睨みつつ走者をヒットを期待して進塁させるのではなく、バントや犠牲フライで得点圏※6
に進めて得点するという方式です。例えば、最高にうまく行けばノーヒットで1点が取れませ、
に進めて得点するという方式です。例えば、最高にうまく行けばノーヒットで1点が取れませ、
ノーアウトのときにフォアボールで一塁に出塁
↓
盗塁して二塁に進塁(ノーアウト)
↓
バントで三塁に送る(1アウト)
↓
犠牲フライ(タッチアップ※7)で1点、という方法ならノーヒットで1点を取ることが可能です。
↓
盗塁して二塁に進塁(ノーアウト)
↓
バントで三塁に送る(1アウト)
↓
犠牲フライ(タッチアップ※7)で1点、という方法ならノーヒットで1点を取ることが可能です。
「そんなにうまく行くか!」とおっさる方もいらっさるでせう。すかし、準決勝戦のイチローは二度ヒットを打った
後に盗塁を決め、まさに上のような状況をつくり出していました。しかも二打席目は内野安打でせ※8。
つまりフライや三振に打ち取られず上記のような状況をつくり出すことは、不可能ではないのれせ。逆にノー
アウト二塁の状況をつくったあと、得点につなげられないというのは、失敗といってよいでしょう。(福留のホー
ムラン以前のニポン…)
実は、クーバというチームもそういうチームでせ※9。クーバは国内にはスーパーリーグがありますが、
代表チームはアマチュア野球の最高峰で、トーナメントの戦い方を知り尽くしているといえませう。
後に盗塁を決め、まさに上のような状況をつくり出していました。しかも二打席目は内野安打でせ※8。
つまりフライや三振に打ち取られず上記のような状況をつくり出すことは、不可能ではないのれせ。逆にノー
アウト二塁の状況をつくったあと、得点につなげられないというのは、失敗といってよいでしょう。(福留のホー
ムラン以前のニポン…)

実は、クーバというチームもそういうチームでせ※9。クーバは国内にはスーパーリーグがありますが、
代表チームはアマチュア野球の最高峰で、トーナメントの戦い方を知り尽くしているといえませう。
たぶんクーバの次にトーナメントの戦い方を知っているのは、ニポンでせう。それはニポン選手のほとんどが
高校野球の経験者だろうからでせ。アメリカやドミニカにあのような青春を賭ける一大イベントのトーナメント
あるとは思えませぬ(韓国にはあるかもね~)。
高校野球の経験者だろうからでせ。アメリカやドミニカにあのような青春を賭ける一大イベントのトーナメント
あるとは思えませぬ(韓国にはあるかもね~)。