ある看護師の女性は、そう悩みを打ち明けました。
彼女は頑張り屋で、病院内でも責任のある仕事を任されていました。話し方も誠実で、外見もかわいらしい雰囲気です。他人から見たら「どうして、そんなに悩んでいるんだろう?」と思えますが、彼女にとっては深刻な悩みだったのです。心にマイナスのエネルギーがたまっているせいで、表情も沈んだ様子でした。
そんな彼女に、あるとき心理カウンセラーの友人が、子供の頃の田舎で過ごした楽しい思い出や、両親にしてもらったことを紙に書き出す事を提案しました。
すると彼女は、自分が生まれ育った町の自然の美しさや、毎日お弁当を作ってくれた母親や、余裕があるわけではないのに東京の大学に行く学費を用意してくれた父親に対して、感謝する気持ちが芽生えてきました。
「決して優しい両親ではありませんでしたが、不器用な両親なりに一生懸命、育ててくれたんだと思います。もう両親のせいにして、自分が不幸だなんて思うことはやめます」
彼女は「自分は出身地や両親のせいで幸せになれない」という呪縛から、やっと卒業したのです。
自分に自信を持てない原因を、自分以外の誰かのせいにしている人は、意外と多くいるものです。しかし、誰かのせいにしても、何も解決しません。
自分の人生を自分でコントロールしていく覚悟を持つと、人生の見え方が変わります。
自分の不運を生まれた環境や両親のせいにしている人は、そろそろそんな自分を卒業しませんか?
これからの人生は、自分の心で明るく変えていきましょう。
植西聰 著
『一瞬で気持ちを切りかえる!
凹まない人の感情整理術』(ナガオカ文庫) より
