スピリチュアル系、心理系、成功系のメソッド、セラピーに共通するテーマ「自己価値を受け取る」「自分を愛する」など自分の価値について扱っています。

 

私も心理系セラピーを学んでいた頃、この「自己価値」をいかに受け取るかが最大のテーマでした。

 

心理系セラピーでは最貧国のスラムを援助していましたので、心理トレーナーが度々現地を訪れてスラム街の人達の心の輝きについて熱く語っていました。

 

スラム街の人達は目がいきいきと輝いている。

 

それに比べて今の日本人は豊かになったけれど目が死んだようになっている。

 

スラムの人達から見れば日本は豊かな国で私たちの憧れであり、これからの日本は「こころ」の時代だと熱く語っていました。

 

ところが最先端脳科学はこの分野にまで踏み込んできました。

 

以前のNHKスペシャル「鬱の起源」という番組で紹介されました。

 

BMI技術を使った実験で被験者に三つの質問をしました。

 

A:相手より少なくお金を分けられた時

B:相手より多くのお金を分けられた時

C:相手と同じ額のお金を分けられた時

 

質問をしたときの感情を司る大脳辺縁系(扁桃体)のストレスホルモンの分泌量をスキャンする実験を行っていました。

 

その結果、それぞれの場合のストレスホルモンの分泌量は、A:通常の1.7倍、B:通常の2.1倍、C:通常通りという結果でした。

 

相手より少なくもらった時だけでなく、相手より多くもらった時も、ストレスホルモンはさらに激しく分泌されました。

 

また、心理学者が現在でもアフリカで狩猟生活をしている人達にアンケートしたところ非常に自己肯定感が高いことが調査で分かってきました。

 

狩猟生活では全員平等に食べ物を分け与える生活をしています。

 

人は公平・不公平感を感じる環境に置かれると自分の価値を低く感じるようで、実はそれは人間の本能部分が原因であることが分かってきました。

 

アフリカの人達のインタビューで「自分は必要とされている」「自分には価値がある」という言葉を聞いたとき少し驚きました。

 

心理トレーナーがスラムの人達は生きていくためスラム全体で生きていくために協力した生活をしていると語った言葉を思い出しました。

 

ここまで解明してきたかと正直考えさせられました。

 

最先端脳科学は急速に脳とこころのしくみを解明してきています。