■カリウムを豊富に含む食品を摂取すると脳卒中のリスクが下がる
(Potassium-rich foods cut stroke, death risks among older women:9月7日 英語版配信分)

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『カリウムを豊富に含む食品を摂取すると脳卒中のリスクが下がる』
http://irorio.jp/kondotatsuya/20140907/160074/
[IRORIO]

過剰なナトリウムの排出を促す作用があることで知られるカリウム。
日本人はカリウムの摂取量が不足気味と言われているが、米アルベルト・
アインシュタイン医学校の研究により、閉経後の女性がカリウムを多く摂取
している場合、脳卒中のリスクが低下することが分かった。

サプリではなく食物からの摂取

研究チームは脳卒中の既往歴がない閉経後の女性(調査開始時の年齢50
~79歳)9万137人を対象に、平均11年間にわたるフォローアップ・データを分
析し、食物から摂取するカリウムの量と脳卒中を患うリスクについて調べた。

カリウムの摂取量が多いと脳卒中、早死にのリスクが低下

分析の結果、カリウムの摂取量が最も多かったグループは、最も少なかった
グループに比べて脳卒中を患う確率が12%低く、虚血性脳梗塞を患う確率は
16%低いことが分かった。

高血圧ではない女性に限った場合、カリウムの摂取量が最も多かったグループ
は脳卒中全般を患うリスクが21%、虚血性脳梗塞を患うリスクは27%低かった。

またカリウムの摂取量が最も多かったグループは、摂取量が最も少なかった
グループに比べて早死にする確率が10%低いことも判明。

高血圧の場合、脳卒中のリスク低下は認められず

ただ、カリウムの摂取量が最も多かったグループでも、もともと高血圧だった女性
の場合、死亡リスクそのものは低下するが、脳卒中を患うリスクは下がらないこと
が分かった。

研究チームはこの結果を受け「高血圧の状態になる前に、カリウムを積極的に
摂取しておくことがより効果的と思われる」と述べている。

WHOの推奨値を上回っている人はわずか

WHOが推奨する1日のカリウム摂取量は3510mgだが、今回調査対象となった
女性のカリウム平均摂取量は1日2611mg。推奨値を上回っている割合はわずか
16.6%だったそうだ。

高カリウム血症の人は要注意

主席執筆者のSylvia  Wassertheil-Smoller博士は「今回の研究で、女性が野菜
や果物を摂るべき理由がまた1つできた」と述べ、カリウムが豊富なバナナ、ジ
ャガイモ、サツマイモ、豆類などを摂るようすすめている。

ただし、肝機能や腎機能の異常、カリウムの過剰摂取等により血中のカリウム
濃度が上がってしまうと(高カリウム血症)、心臓に危険がおよぶため、注意が
必要と指摘している。

アルベルト・アインシュタイン医学校の研究結果は米国心臓協会の学会誌『Report』
に発表された。

  [英語版 元記事]
http://www.sciencedaily.com/releases/2014/09/140904183729.htm