2年ぶりのレンゲショウマと、いよいよ近づきつつある「奴」の気配(御岳山) | 首都圏生きものめぐり ~関東の動植物に会いにいくぶらっと散歩~

首都圏生きものめぐり ~関東の動植物に会いにいくぶらっと散歩~

雑誌編集者である著者が自ら首都圏の公園や自然地に足を運び、そこで出合った生きものの情報をお届けします。
都会の印象が強い東京にも、カワセミやタカ、多くの昆虫が暮らしています。「首都圏ってこんなに生きものが多いのか」と驚かされる情報が満載です。

昨年訳あって撮りに行けなかった

夏の御岳山レンゲショウマ

今年は気候の影響によるものなのか

例年に比べると開花期が前倒しだったようです。

 

株数は、山頂の自生地以外のエリアでは

微妙に花数が少なかった気もしました。

まあ、自生地が安定しているなら良いのですが……。

 

 

 

 

 

俯瞰で見るとイマイチ株数の規模が

よくわからないんですよね(汗)。

まあとりあえず、見つけるのに苦労しないレベルには

開花していました。久しぶりですね。

 

 

 

 

 

 

その山頂の自生地内に

ニホンミツバチが巣を作っていました。

もちろん、駆除はせずに巣はそのまま残し

注意喚起のみされています。

 

なお、このミツバチの蜜源ですが

一応レンゲショウマにも来ることはあります。

しかし、どちらかというとオーソドックスに

アザミなどの方が好まれているようです。

(蜜の量が少ないのか、はたまた不味いのかは不明)

 

 

 

 

 

立派なタマゴタケが生えていました。

このキノコ、この後ハイキングコースに行ってからも

そこそこの数を見かけておりますので

今年は発生条件がドンピシャだったのかもしれません。

 

そういや以前にも猛暑・多雨だった時に

各種キノコが大量発生したことが

あったような気がしないでもない。

 

 

 

 

 

牧野富太郎博士にもゆかりのある

キレンゲショウマの花。

ドラマ「らんまん」にも登場しましたが

あちらとは違い、栽培されているものです。

 

 

 

 

 

すごくくたびれた表情(?)で

指先にとまるアキアカネ

 

何かこういうことが多い気がする……。

 

 

 

 

 

これはクロスズメバチのようです。

最初に新顔登録したのも御岳山なので

ちょっと思い入れがあったりします。

 

 

 

 

 

どうやらアブラムシに蜜をねだっているらしい

ムネアカオオアリです。初めて見たシーンですね。

 

 

 

 

 

……見なかったことにしよう。

 

 

 

 

 

 

ロックガーデンを経由し

沢沿いを歩くハイキングコースへ。

 

まだ猛暑日真っ只中ではありましたが

周りが高木ばかりなこともあって

それほど暑くはありませんでした。

 

 

 

 

 

沢沿いではサワガニに遭遇。

この界隈ではオーソドックスな生きものです。

石を引っ繰り返すとよく出てきますが

その後石を戻さなくてはいけないのが面倒なので

触れる石はそれなりに絞るようにしています。

 

 

 

 

 

最近、ニュース等にもよく登場する

クマ出没情報がここにも。

実際、ハイキングコースに入る前に

ビジターセンターでも具体的な場所付きで

ハイカーによる目撃情報が紹介されていました。

 

とあるブログ友さんは先日別の場所で

ツキノワグマに遭遇されたと聞いております。

クマ自体の数が増加傾向にあるとの、専らの噂。

いずれは私もどこかでエンカウントするかもしれませんし

常にその可能性を頭に置いておく必要があります。

 

首都圏生きものめぐり的には

できれば会ってみたいところではありますが

会ったその瞬間、最悪、こちらの命が

終わる可能性もあることは留意しておかなくては……。

 

 

 

 

 

 

先程もお話したタマゴタケです。

このキノコ、非常に成長が早いのが特徴で

左の状態(まさにタマゴ)から数時間で

キノコらしい形状になり、さらにまた数時間で

閉じた傘が開いて右のような姿になってしまいます。

 

ちなみに見た目に反して毒はなく

それどころか日本有数の美味しいキノコだそうです。

ただし、何となくタケノコ辺りに通じますが

あまり成長していない傘の閉じた状態の方が

風味が強く美味だとされています。

 

 

 

 

 

一見詰んでいるように見えますが

カメムシは食べたくないのか

この後アキアカネは飛んで行ってしまいました。

 

 

 

 

 

キアシナガバチの巣。

かなり巨大で、ハチの数も多いですね。

変に刺激しなければ無害なので

撮影後はそのままやり過ごしました。

 

 

 

 

 

昼食は……結局いつもコレになってしまいます。

やはり一番「山らしい食事」なので(汗)

 

 

 

 

 

下山後はいつも通りに御嶽渓谷へ。

川沿いを歩き、出現する昆虫等を撮りながら

下流の沢井駅方面に向かいます。

もちろん、帰る前には例年通り

澤乃井園に立ち寄って軽食をいただく予定です。

 

 

 

 

 

山岳域らしくミヤマアカネ

何度か出現したほか……↓

 

 

 

 

 

カワセミも姿を見せてくれました。

これだけの川なので「いて当然」なのですが

エンカウント率は正直あまり高くありません。

(多分、いたち川辺りの方がずっと上)

 

 

 

 

 

最後に、澤乃井園で食した冷奴です。

以前食べた田楽味噌のヤツは

残念ながらメニューからなくなっていましたが

豆腐につきましてはあれと同じく硬めの木綿豆腐。

シンプルに醤油で食べても大変美味でした。

 

今後も幾度となく御岳山に行くと思いますが

その都度お世話になるのではないかと思われます。

 

 

 

 

 

【8/27 御岳山~御嶽渓谷で撮影した生きもの】

鳥類・・・アオジ、カワセミ、キジバト、キセキレイ、コゲラ、シジュウカラ、ハクセキレイ、ヤマガラ

昆虫類・・・アキアカネ、アリグモ、イチモンジセセリ、ウラナミシジミ、オオアメンボ、オオシオカラトンボ、オンブバッタ、カノコガ、キアシナガバチ、キイロスズメバチ、キマダラセセリ、キマワリ、クロカナブン、クロスズメバチ、コウベキヌゲハキリバチ、コフキゾウムシ、シオカラトンボ、シマアメンボ、ショウリョウバッタ、シロオビクロナミシャク、センチコガネ、セグロアシナガバチ、チャバネアオカメムシ、ツマグロヒョウモン、ニホンミツバチ、ヒメウラナミジャノメ、ヒロバネヒナバッタ、マメコガネ、ムネアカオオアリ、モンスズメバチ、ヤツメカミキリ、ヤマトシジミ、ヤマトシリアゲ、ユウマダラエダシャク

その他・・・サワガニ、ニホンカナヘビ

 

 

 

 

★次回、生きもの探索ツアー「首都圏生きものめぐり」は

 2023年10月15日(日)に開催いたします。

 行先は「三番瀬&葛西臨海公園」でございます。

 現在お申込を受付中です。ご興味のある方はこちらよりお申込ください。

 (講座の概要につきましてはこちらをご参照ください)

 

 

【小学校6年生までのお子さんのご参加につきまして】

小学校6年生までの方は、初回500円でご参加いただけます。

ただし、御父兄の同行をお願いいたします。