12月は坊主かもしんない……(銚子漁港) | 首都圏生きものめぐり ~関東の動植物に会いにいくぶらっと散歩~

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雑誌編集者である著者が自ら首都圏の公園や自然地に足を運び、そこで出合った生きものの情報をお届けします。
都会の印象が強い東京にも、カワセミやタカ、多くの昆虫が暮らしています。「首都圏ってこんなに生きものが多いのか」と驚かされる情報が満載です。

漁港だけに。

 

 

そういえば銚子漁港の水揚げ量が

10年連続日本1位とのこと。おめでとうございます。

私が小学生だった頃は1位が釧路、2位が境港でしたが

随分と勢力図(?)が変わったようですね。

(ちなみに3位が八戸、4位が銚子でした)

 

 

 

 

銚子漁港に足を運んだのは今年が初めてでしたが

最後に訪れたのは3月であり、大分間が空いてしまいました。

ここは基本的に「冬のカモメ」が見所のスポットなので

カモメのほぼいない春~秋には

高い交通費をかけてまで来ることはない……という感じです。

 

 

 

 

 

飛来しているカモメの大半はセグロカモメ(写真)です。

12月の内はまだ数が少なく、その分珍しい種類のカモメが

観察しやすい……などと手元の鳥観察本に書いてあったのですが

これがまた当てにならないことこの上なく(汗)。

既にセグロカモメの大群が沿岸部に押し寄せていました。

 

気温を始めとして環境が目まぐるしく変化する中

最早10年前の本は頼れないということを実感。

また、狙いの珍種カモメの姿もなし……と

坊主(目ぼしいものが撮れない)の雰囲気がプンプン(汗)

 

 

 

 

 

 

奇妙な表情のカモメたち。

カモメの顔はクローズアップすると怖いことで有名ですが

口もデカくて少々ビクッとさせられます。

右は……何か魚でも食べているんでしょうか?

(さすがに舌じゃないと思いますが……)

 

 

 

 

 

ちなみに銚子漁港には

セグロカモメオオセグロカモメが飛来しますが

この2種は背中の色で見分けられる……と言われています。

右の黒色の濃い個体がオオセグロカモメなのですが

こうして並んでいる時ならまだしも

単体ではなかなか識別が難しいかもしれません。

 

 

 

 

 

ヒェッ!?

……誰がこんな所にエイの死体を?

 

 

 

 

 

打ち上げられた魚の死体。

これ何でしょうか?コチ?(鯒)

それともサメの仲間か?

近づけなかったので判然としませんでした。

 

ちなみに最初に訪問した時

巨大なサメの死体が港に転がっていてビビったのはいい思い出。

 

 

 

 

 

波止場にズラリと並ぶカモメの大群。

海にもたくさん浮かんでいます。

多分、大半がセグロカモメだろうとは思いますが

とてもじゃないけど確かめることは無理。てか嫌だ

 

 

 

 

 

これは外川漁港周辺。

銚子漁港周辺よりもカモメとの距離は近いのですが

数につきましては大分劣ります。

 

今回の狙いは、過去2回の撮影でまだ撮れていなかった

ワシカモメという大型のカモメだったのですが

残念ながらこの日も確認できず……。

 

 

 

 

 

人工的な波止場だけでなく、自然な岩場にもカモメの集団。

まさに関東最大級のカモメの楽園です。

年明けて1月中旬くらいにでもなれば

珍しいカモメももう少し増えてくる……かもしんない(弱気)。

 

 

 

 

 

 

カモの数も結構なものでした。スズガモ(左)が一番多く、

オカヨシガモ(右)の集団も飛来していましたが

昨冬あれだけ観察できたクロガモの姿がありません。

もしかしたら、あれだけ多かったのがイレギュラーだったのか?

 

実は先日の鎌倉歩きの帰り、江の島に向かう途中に

海岸線にクロガモがいないか江ノ電の車窓からチェックしたのですが

そちらでも1羽も確認できませんでした。

 

 

 

 

 

おっと、シロカモメの若鳥みたいですね。

セグロカモメの集団に1羽だけ混じっていました。

 

銚子漁港のカモメたちは種族間で仲がいいのか

色々な品種が入り乱れています。

だから識別に困るんです(呪)

 

 

 

 

 

ちなみにこっちが成鳥のシロカモメね。

1羽だけでしたが、波止場で見かけました。

他のカモメと比べると明確に「白さ」が目立つので

遠くからでも識別できるかもしれません。

 

 

 

 

 

お尻から見ても、白いのがよくわかります。

 

 

 

 

 

ちょっと躍動感のある写真。

セグロカモメの若……でいいんだよね?

色々な種どころか成長・若鳥までが混在しており

1つ1つ識別していたらそれだけで1日が終わってしまうので

まあ、ほどほどに(汗)。

 

 

 

 

 

恐らく歴代で最も躍動感のある

鳥同士のケンカの写真

(多分、ウミウではないかと思われます)

 

 

 

 

 

イソヒヨドリの♂……のように見えるのですが

何でしょう? 頭のこの白い模様は。

こんなふうに白い部分のある鳥なんて今まで見たことがなく

もしかして亜種か? それとも何かの病気か?

例の白アトリと同じく、謎は謎のまま残っています。

 

もしわかる方がいらっしゃいましたら、教えてくださいませ。

 

 

 

 

 

 

この時は日中やや温暖だったこともあってか

昆虫の姿もちらほらと見かけました。

左はセスジツユムシ、右はヤマトシジミです。

この2匹が、今年最後に観察できた昆虫ということになります。

 

 

 

 

 

 

帰り際、銚子駅前で見かけたイルミネーション。

規模は決して大きくありませんが、

駅前に彩りを添えるという意味ではなかなかのものでした。

 

さて、今年の通常記事はこれで最後となります。

締めとしては大晦日に、今年の新顔ランキングを発表いたします。

もう少しだけお付き合いいただければ幸いです。

 

 

 

 

【12/16 銚子漁港で撮影した生きもの】

鳥類・・・アオサギ、イソシギ、イソヒヨドリ、ウミウ、ウミネコ、オオセグロカモメ、オオバン、オカヨシガモ、カルガモ、カワウ、カンムリカイツブリ、キンクロハジロ、シロカモメ、スズガモ、セグロカモメ、セグロセキレイ、ダイサギ、トビ、ハクセキレイ、ヒドリガモ、ヒヨドリ、ホシハジロ、ムクドリ、ユリカモメ

昆虫類・・・セスジツユムシ、ヤマトシジミ

 

★現在、生きもの探索ツアー開催に向けて準備中! ご期待ください。m(_ _)m