目を疑うほどの狂った状況(国営武蔵丘陵森林公園) | 首都圏生きものめぐり ~関東の動植物に会いにいくぶらっと散歩~

首都圏生きものめぐり ~関東の動植物に会いにいくぶらっと散歩~

雑誌編集者である著者が自ら首都圏の公園や自然地に足を運び、そこで出合った生きものの情報をお届けします。
都会の印象が強い東京にも、カワセミやタカ、多くの昆虫が暮らしています。「首都圏ってこんなに生きものが多いのか」と驚かされる情報が満載です。

ツバメのいる風景

国営武蔵丘陵森林公園のすぐ目の前です。

8月の初日、暑い中足を運んでまいりましたが

如何せん広い公園なので飲み物が怒涛の勢いで減っていく……。

 

 

 

 

 

 

ポケGOも起動。レア度の高いドラゴン系ポケモンが多いということで

この日は狩りにも注力しました。 何度か端末がオーバーヒートしましたが

 

 

 

 

 

入口ゲートでいきなり現れたミヤマカミキリ

胸部背面がしわしわになっているのが特徴……らしい。

大型のカミキリムシだけに注目度は高く、

入園者の皆さんが写真を撮られていました。

 

 

 

 

 

 

これはウスバカミキリ

よりによって小便器の中に落ちていました(汗)

そのまま見捨てるのもアレかと思い、不潔上等で救出。

このあと普段の2倍時間をかけて手を洗ったのは言うまでもない。

 

 

 

 

 

別のトイレで壁に貼り付いていたキマダラカミキリ

……この手の公園や山中では、実は意外と便所まわりは

昆虫の出現率が高いと聞いています。

 

ただ、正直あまり長居したくない環境ではあります。

間違えても張り込みなんてしたくない

 

 

 

 

 

 

武蔵丘陵森林公園といえば、関東有数のヤマユリの自生地。

今年は梅雨が長引いたためか開花期が遅れており

8月初頭の時点で結構な株数を確認できました。

 

 

 

 

 

 

夏らしい園芸植物も健在。ヒマワリ(左)とコリウス(右)の大花壇です。

コリウスは花ではなく葉の色を楽しむもので、種類も大変豊富。

夏の暑さに強いため、色々な公園で使用されてはいますが

ここまで大規模にかつコリウスのみで魅せている事例は初めて見ました。

 

 

 

 

 

 

山野草も咲いていますが……ヤマユリと違って

この辺は植栽されたものかも? 

キキョウ(左)とフシグロセンノウ(右)です。

 

 

 

 

 

さてさて、去年も訪問したオミナエシの花壇に移動します。

人為的に植栽されたもので、ここもまたかなり大規模。

ジャンルを問わず昆虫を呼びやすい植物なので

私のような人間にとっては理想的な撮影スポットです。

 

 

 

 

 

チョウやハチなどの小昆虫を狙い、カマキリの姿が。

まだ若い個体ですが、ミツバチくらいなら容易に捕獲できるはず。

(でもこんな目立つ所にいていいのだろうか?)

 

 

 

 

 

アカハナカミキリ。顔が黄色いのはオミナエシの花粉のせい。

 

 

 

 

 

交尾中のヒメトラハナムグリ

活発にブンブンと飛び回るため、実は撮影が結構困難です。

 

 

 

 

 

そして、憧れのオオセイボウにも無事再会を果たしました。

このハチを撮るためにオミナエシの前に陣取るカメラマンが

ここに限らず結構いるという話を聞きます。

(なんか今年は数が多いという噂も)

 

 

 

 

 

正面から見るとこんな感じ。

顔はあまり可愛くない……かもしんない。

 

 

 

 

 

今年初撮影のチョウトンボ

この翌日に出かけた昭和記念公園ほど多くはありませんが

池の周囲でちらほらと見かけました。

 

 

 

 

 

昼飯は園内のレストランでピザを購入。

店内がかなり混んでいて満席(席数を削っているせいもある)だったので

暑さにはある程度強いこともあり、外で食してしまいました。

「東松山の辛みそを使ったやきとりピザ」です。

 

猛暑日の屋外で食うもんじゃない気もしますが、大変美味です。

やきとりと特製の辛みそがとてもマッチしていました。

 

 

 

と、腹ごしらえを済ませて散策を再開した直後に目にしたのが……↓

 

 

 

 

 

!?

説明不要の狂った状況。一瞬人為的なものかと疑いましたが、

近くを通りかかった園のスタッフさん曰く「たまにある」とのこと。

 

 

 

 

 

やたらたくさんのカブトムシが集っているのみならず

とうとうオオムラサキまで飛んできましたびっくり

地味なメスだったのは少し残念ですが、十分に大収穫です。

 

 

 

 

 

ハイパーカオスなこの状況に、足を止める子供たち多数。

そりゃあそうだろ。 こんなん夜のカブトムシ捜索とかで見る光景だろ。

 

 

 

 

 

右の方でブレているカブトムシは、ちょうど格闘中。

下の個体が上の個体を投げ飛ばしているところです。

 

このライバルを蹴落とす時のぶつかり合う音が

常にこの木の周囲でガツガツと鳴り響いているから堪らない。

あんなに音立ててぶつかり合うとは思いませんでした。

 

 

 

 

 

他のライバルを蹴落として樹液を独占していたカブトムシを

ちょっと拝借し、手に乗せて接写。色艶がいいですね。

決して一番大きかったわけではないのですが、大変屈強です。

 

 

 

 

 

ちなみに、投げ飛ばされたカブトムシは下から登り直しです。

一部バラバラになった個体も転がっていましたが(汗)

あれは恐らくカラス辺りにでもやられたのでしょう。

 

基本的に夜の散策はあまりしない私にとって

樹液レストランが密になるのなんて初めて撮る光景でした。

今年はカブトムシが多いと方々で聞きますが

一体何が理由なのか? 長ったらしい梅雨がようやく開けたので

一斉に出てきたのかもしれません。

 

ちなみにここの樹液場にいたのは

カブトムシ、クロカナブン、カナブン、オオムラサキ、

キタテハ、ミヤマカミキリの6種類でした。 なぜかクワガタはいない(謎)

 

 

 

 

 

ちょっと地味ですが新顔もご紹介。

ハグルマトモエというそこそこ大型の蛾です。

 

遭遇率・・・2

インパクト・・・3 (スズメガの系統と同じくらいのサイズ)

美しさ・・・2

俊敏性・・・3

知名度・・・2 (図鑑には載っている)

 

 

 

 

 

お馴染みのヤマトシジミ

そんなにカタバミが好きか

このどこでもある植物を食草としていることが

都会進出を果たしている大きな要因と言えるのかも?

 

 

 

 

 

大量の昆虫が次から次へと姿を現すため

ポケモン狩りに興じている余裕はほとんどありませんでした。

それでも、フカマルなどのレア度の高い面々が多数現れ

こちらも充実した内容となりました。

 

オオセイボウからカブトムシ軍団など、ここの夏は見所が満載。

ただし、木陰が多いとは言えども熱中症リスクが高いので

(おまけにクソコロナのせいで一部売店が閉鎖されており休憩・吸水が制限される)

飲み物は多めにチャージしておきましょう。 自販機があまりないのも注意ポイント

 

この翌日は上記の通り昭和記念公園に出かけました。

同じ関東の国営公園。そちらの成果も近日中にご紹介します。

 

 

 

 

【8/1 国営武蔵丘陵森林公園で撮影した生きもの】

鳥類・・・アオサギ、カイツブリ、カルガモ、カワウ、キジバト、ツバメ

昆虫類・・・アオメアブ、アカハナカミキリ、アブラゼミ、アメンボ、ウスバカミキリ、ウチワヤンマ、ウラギンシジミ、オオカマキリ、オオシオカラトンボ、オオセイボウ、オオヒラタシデムシ、オオムラサキ、オンブバッタ、カナブン、カブトムシ、キタテハ、キマダラカミキリ、キリギリス、キンケハラナガツチバチ、クビキリギス、クマバチ、クルマバッタモドキ、クロカナブン、クロヒカゲ、コカマキリ、コチャバネセセリ、コフキトンボ、ササキリ(幼虫)、ササグモ、シオカラトンボ、シオヤアブ、ジガバチ、ジャコウアゲハ、ジャノメチョウ、ショウリョウバッタ、スジブトハシリグモ、セイヨウミツバチ、ダイミョウセセリ、チャバネセセリ、チョウトンボ、ツチイナゴ、ツバメシジミ、ツマグロヒョウモン、ニイニイゼミ、ハグルマトモエ、ハサミムシ、ハナグモ、ハヤシノウマオイ、ハラアカヤドリハキリバチ、ヒメウラナミジャノメ、ヒメコガネ、ヒメトラハナムグリ、ベニシジミ、マメコガネ、ミヤマカミキリ、ミヤマチャバネセセリ、ムラサキシジミ、ヤブキリ、ヤマトシジミ

その他・・・アカミミガメ、コウガイビル、ニホントカゲ、ヌマガエル

 

 

 

【8/1 国営武蔵丘陵森林公園で捕獲したポケモン】

カブルモ・・・1

タツベイ・・・9

チルット・・・13

ナックラー・・・35

ハクリュー・・・1

ビブラーバ・・・1

フカマル・・・2

ミニリュウ・・・42

ヨーギラス・・・1

 

※カブルモとヨーギラス以外はドラゴン系または進化後にドラゴン系になります。

 

 

★現在、生きもの探索ツアー開催に向けて準備中! ご期待ください。m(_ _)m