明日もう一回出直します(マジ)(銚子漁港周辺) | 首都圏生きものめぐり ~関東の動植物に会いにいくぶらっと散歩~

首都圏生きものめぐり ~関東の動植物に会いにいくぶらっと散歩~

雑誌編集者である著者が自ら首都圏の公園や自然地に足を運び、そこで出合った生きものの情報をお届けします。
都会の印象が強い東京にも、カワセミやタカ、多くの昆虫が暮らしています。「首都圏ってこんなに生きものが多いのか」と驚かされる情報が満載です。

以前、コメント欄で「チバラキ方面は行かないんですか?」と聞かれましたw

埼玉からだとアクセスがよろしくないため、

これまではせいぜい谷津干潟や手賀沼辺りが限界だったのですが

実は東京駅から高速バスが走っていることを知り、今回初めて銚子へ向かいました。

未開拓から、一気に千葉の東端へ。

 

 

 

 

 

 

銚子は漁業の町ということもあり、自然地とは言い難いのですが

実は世界有数(日本有数の域を超えているらしい)のカモメの飛来地

一番早いバスに乗っても到着は9時過ぎになってしまいますが

帰りのバスは16時発。時間は十分にあります。

 

右写真はズバリ銚子漁港の建物。海底のヘドロを浚っているようでした。

 

 

 

 

 

先日、三浦の長井漁港でも撮影したクロガモ

実は最初にクロガモを撮影したのはここだったりします。

(先に長井~ソレイユの丘編を紹介したため、前後が入れ替わりました)

 

なお、個体数は銚子漁港の方が圧倒的に上。

長井漁港で見たのはオスメス合わせて5羽のみでしたが

こちらは1日滞在で50羽以上に遭遇しています。

 

が、実はそれを上回る大量飛来地が意外なほど近くに……!

詳しくはまた後日お送りいたします。

 

 

 

 

 

クロガモ♀をクローズアップ。

色合いだけならミコアイサのメスに似ているかもしれません。

(サイズはこちらの方が一回り以上大きいですが)

 

 

 

 

 

上を向いているクロガモ♂。水を飲んでいるところです。

(海水なんか飲んで大丈夫なんだろうか?)

人やハトみたいにゴクゴク水を飲めないため

口ばしに溜めた水を上を向くことで喉の奥に流し込むという

人から見ると非常に効率の悪い飲み方をします。

 

 

 

 

 

クロガモ♂の顔を可能な限りクローズアップ。

長井漁港の時よりも近くに寄ってきてくれたので

それなりに鮮明に撮れました。

 

 

 

 

 

クロガモのいる風景in銚子漁港

 

 

 

 

 

で、本命はこちら。

波止場に大群で止まり、時に岸辺まで寄ってくる

カモメ類の大群です。とにかくとんでもない数。

数えようとはしない方がいいです。確実に日が暮れるか発狂します。

 

 

 

 

 

魚でも現れたのか、水面にたかるカモメの大群です。

この時点で1種でなく、さまざまな種類のカモメ類が集結しているのですが

そのほとんどはセグロカモメオオセグロカモメウミネコのようでした。

ただ、ぶっちゃけカモメ類は種ごとの差が微々たるもので

素人には識別が非常に困難……この時点では専門の図鑑も持っていなかったため

あとで写真を持ち帰ってから家で調べるという面倒な工程が必要でした。

 

 

 

 

 

魚の死骸をついばんでいる個体も。

漁港なので、こういうシーンは日常茶飯事みたいです。

 

ただ、たまにカモメそのものの死骸が転がっているのがマジ勘弁(汗)。

あの個体数を考えれば不自然なことではないのですが……。

きっと日々自治体の職員さんや地域の皆さんが片付けているものの

休日で朝早かったので間に合わなかったのでしょう。

(ちなみに証拠写真としてカモメの死骸も撮りましたが、あまりにグロすぎるのでカット)

 

 

 

 

 

 

砂浜が露出した所にも、カモメ類が集まっていました。

こうして比較的近距離で撮影できるものも多いのですが

かなり距離のある波止場に集団で固まっていることも多いため

本格的にカモメ類の飛来状況を調査したいのであれば

三脚と望遠レンズは必須です。

 

 

 

 

 

一気にぶわっと飛び上がるカモメ類の超大群。

もはや個体数どころか種の識別すらできません。

 

 

 

 

 

が、近くで止まってさえくれれば

Web等で検索をかけるとある程度の識別はできるもの。

ここからは、銚子漁港で遭遇したカモメ類の新顔をご紹介します。

 

まずは、全身に白みを帯びたその名もシロカモメ

この個体はまだ若いらしく、大きくなると背中は灰色を帯びてきますが

それでもやはり他の種と比べて白味が強く、割と簡単に識別できるそうです。

 

遭遇率・・・1 (首都圏ではここ以外でコンスタントに観察できる所はない模様)

インパクト・・・4

美しさ・・・3

俊敏性・・・3

 

 

 

 

 

これもシロカモメ。水上に浮かんでいる個体もいました。

 

 

 

 

 

続いてこちら。一見するとよく見るユリカモメか、

先日葛西で遭遇したズグロカモメのように見えますが、実は別物。

見分けのポイントは脚で、前述の2種と違ってこれは黒。

正体はミツユビカモメといい、この日何度かエンカウントしました。

(逆にユリカモメとの遭遇率は低かったように感じます)

 

遭遇率・・・2

インパクト・・・3

美しさ・・・3

俊敏性・・・3

 

大きさはユリカモメとほぼ同じくらいで、カモメ類の中では小型なほう。

 

 

 

 

 

水面蹴りをするようにして魚(?)を探しているミツユビカモメ?

でも、脚の色が赤いように見えるのでユリカモメかもしれない。

……とまあ、私の識別眼では何とも心許ないです(汗)。

 

 

 

 

 

では、これは何か?

口ばしに赤い斑点がなく、脚はウミネコのように黄色。

今までに見たことがあるようで見たことのなかった配色。

種名は……カモメです。

いやもっと具体的に……と言われても困ります。

カモメという種名のカモメ類なのです。

 

遭遇率・・・1

インパクト・・・4 (ユリカモメよりやや大きめ)

美しさ・・・3

俊敏性・・・3

 

 

やはり世界トップクラスのカモメの飛来地。

数だけでなく、種の多さでも大いに楽しませてくれます。

それだけに、中途半端な知識で満足な識別ができなかったのが悔やまれます(汗)。

 

 

 

 

 

カモメ以外にもこんな新顔が登場。

カイツブリの仲間で、アカエリカイツブリといいます。

 

遭遇率・・・1 (他の海岸線にもたまに出るらしいのですが)

インパクト・・・4

美しさ・・・3

俊敏性・・・4 (やたら潜るので撮影には根気が求められます)

 

アカエリ(赤襟)ということで首元が赤くなるらしいのですが、それは夏羽の話。

日本では基本冬季にしか飛来しないので、色は地味です。

たまにカンムリカイツブリに首の赤いタイプがおり

そちらをアカエリryを誤認してしまうこともあるので要注意です(というか経験済)。

 

 

 

 

 

 

漁港だけあって、近隣には魚介料理を出すお店がたくさん。

王道ですが、刺身定食をいただきました。

ちなみに久しぶりにイカを食した気がします。

今年は銚子でもやはり不良で、女将さん曰く「久しぶりに入荷した」そうです。

 

 

 

 

 

 

ちなみに漁港からやや離れたところには、花を楽しめるガーデンもあります。

ハーブガーデン・ポケットといい、その名の通りハーブ類が多数。

小動物の飼育展示や、ハーブ料理を提供するカフェ、お土産物屋などもあります。

カモメに飽きたら(もしくは識別に疲れたら)立ち寄ってみるのもいいかも?

また、ニホンミツバチが活動を開始していました(右写真)。今年初遭遇ですね。

 

 

ぶっちゃけ識別に疲れたのは、知識と情報源がなかったから。

もしその場で種の識別ができていれば、新顔のカモメだけを狙って撮影できたし

もっと時間に余裕を持って動けたはずです。

まだ銚子漁港には、識別できていないだけで新顔の水鳥が多くいるはず!

 

 

 

 

 

そういうわけで

これを持って明日始発で

再度銚子に行くことにしました。

 

ちなみに専門的な図鑑だからか、お値段は税別3,600円。クソ高い……。

 

 

 

 

 

ヒェッ!?

 

 

 

 

【2/24 銚子漁港周辺で撮影した生きもの】

鳥類・・・アオサギ、アオジ、アカエリカイツブリ、イソヒヨドリ、ウミウ、ウミネコ、オオセグロカモメ、オオバン、カモメ、カワウ、カワラヒワ、カンムリカイツブリ、キジバト、クロガモ、コサギ、シロカモメ、シロハラ、スズガモ、セグロカモメ、ツグミ、トビ、ハクセキレイ、ハジロカイツブリ、ホシハジロ、ミツユビカモメ、モズ、ユリカモメ

昆虫類・・・ニホンミツバチ

 

 

【2/24 銚子漁港周辺で捕獲したポケモン】

アノプス・・・2

オタマロ(御玉杓子)・・・1

ガーディ・・・3

カラカラ・・・1

カラナクシ(海牛)・・・3

キモリ・・・5

キャモメ(鴎)・・・1

クラブ(蟹)・・・5

ケイコウオ(熱帯魚)・・・3

コイキング(鯉)・・・3

ゴマゾウ・・・1

サボネア・・・18

スバメ・・・1

タッツー(タツノオトシゴ)・・・1

タマゲタケ・・・1

タマタマ・・・2

ダンバル・・・1

チコリータ・・・2

チョボマキ・・・1

チョンチー(提灯鮟鱇)・・・2

ツタージャ・・・1

ディグダ・・・1

テッポウオ(鉄砲魚)・・・1

ドジョッチ(泥鰌)・・・1

ニョロモ(御玉杓子)・・・1

ヒトカゲ・・・2

ヒトデマン(海星)・・・1

フシギダネ・・・2

ブルー・・・1

ホエルコ(鯨)・・・1

ポニータ・・・5

マイナン・・・1

マメパト・・・1

マンタイン(マンタ)・・・2

メノクラゲ(海月)・・・4

ヤドン(馬鹿カバ)・・・4

ヨーギラス・・・1

リリーラ・・・3

 

≪総括≫

青字「みずタイプ」のポケモン。モチーフとなった生きものも記載してみました。

こういう臨海域では、みずタイプのポケモンが必然的に出やすくなるもの。

一方でこの日は好天だったため、ほのおタイプ、くさタイプも多く出ました。

サボネア(サボテン)の捕獲数が顕著に多いですが、

もしかするとこれは天気のせいだけでなく、トップの写真にも挙げたとおり

臨海域ゆえにサボテンの生息地だから……とかいう理由かもしれません。

ちなみにポケストップは、食事所のあるエリアに固まっています。