渡良瀬遊水地に到着しました。この時点で11時半くらい。
つつじヶ丘公園からかかった時間は、やはり3時間弱といったところでした。
上の写真は、最近すっかりお馴染みのノスリ。
今年はあちこちでエンカウント率が高い気がします。
なお、土手からすぐ近くの建物のアンテナに止まっていました。
当日の渡良瀬遊水地です。右はいつも食事をする道の駅きたかわべ。
ちょうどいい時間帯なので、バードウォッチングする前に腹ごしらえを済ませましょう。
(あまり遅くなると売り切れが生じることもあります(経験済))
いつも通りナマズの天ぷら定食を注文。
やっぱりこれが一番「らしい」メニューかなと。
でもいつもよりナマズ天の数が減って掻き揚げに摩り替わって(?)やがる。
ついでに黒蜜のソフトクリームも注文。
2月の現在はようやく真冬らしい気温になりましたが
この頃はまだ「暖冬」らしく、歩き続けると汗ばむほどでしたので
屋外でも特に問題なく食べられました。美味です。
渡良瀬遊水地内の谷中湖へ。なんか天気がよくなってきましたね。
水鳥の数もそれなり。この日は水が大分引いていましたので
陸地にあがって休憩している個体が多かったように感じます。
岸辺からの距離が大分あるため、谷中湖は正直カモの撮影には不向き。
そもそもここにはカワセミやハクチョウなどの人気の鳥もあまり飛来せず
ミコアイサがたまに来る以外は珍種もあまり期待できないので
基本スルーしてさっさとヨシ原(チュウヒの出現ポイント)に行ってしまうのが常でした。
しかし、この日最大の“出合い”は谷中湖にありました。↓
湖の真ん中に佇む、やたらとデカい鳥。
基本白色ですが、顔つきといい羽の先といい白鷺の類ではありません。
極限までクローズアップして撮影したのがコレ。
正体は紛れもなくコウノトリです。
絶滅危惧種……ではなく、日本では一度野生絶滅した巨大な鳥。
最近、千葉県の野田市で野生復帰に向けた活動が行われているため
そこから飛んできたのではないでしょうか?
(兵庫県にも盛んな所がありますが流石に遠過ぎますし)
遭遇率・・・1 (一回絶滅していますので)
インパクト・・・5 (後述しますが非常にデカい あと顔が怖い)
美しさ・・・4
俊敏性・・・3 (飛べますが、あのサイズではそんなに俊敏には動けないはず)
本来であれば田んぼなどに飛来する鳥だったらしいのですが
この巨体を維持するためか非常に大食漢であるため、
農薬の使用などに伴う餌となる生きものの減少により徐々に棲家を追われ、
絶滅に至ったとのことです。(勿論他にも理由はありますが)
今、各地で飼育→放鳥が行われているのは、
主に大陸から譲り受けたものをルーツとしているとのこと。
飼育されている個体と、上写真のように野生復帰した個体を合わせて
今日本にいるのは数百羽程度という噂です。
手前にいるアオサギと比較してみてください。
サイズ差が一目でわかりますね。
羽を広げたところ。遠くからではあまり迫力が伝わってきませんが
間近で見たらビビること間違いナシでしょう。
全長はオオハクチョウよりやや小さいそうですが、
ツルのように直立するため、嘴の位置は多分ハクチョウより高くなりますから
下手すると恐怖心すら覚えるかもしれません。嘴も尖っていますしね(汗)。
トキに関しても同じですが、この手の海外から譲り受けての野生復帰には
否定的な声も多くあると聞きます。実際、コストも含めて課題はあるでしょう。
しかし、コウノトリのような大食漢が野生で生きられる環境というのは
獲物が多い……即ち(基本的には)良好な環境が保たれているということ。
つまり多様性に富んだ良い環境の指標動物であると考えるのであれば
野生復帰させることには大きな意義があるのではないかと、個人的には感じています。
何より渡良瀬遊水地は、小学校の歴史でも習う足尾銅山の鉱毒を沈殿処理するために
人工的に作られた遊水地。そこにコウノトリがやってきたというのは素晴らしいことです。
(ちなみにコウノトリが渡良瀬に飛来したこと自体は、これが初めてではありません)
まあ、田んぼのカエルあたりにとってはサギやヘビより嫌な存在かもしれません。
ピンポイントでブルーギル辺りを根絶やしにしてくれれば御の字なのでしょうが
野鳥がそんな人の都合に沿って動いてくれるわけもなく。(^ ^;)
遠距離ながら一通りコウノトリを撮り、満足してヨシ原へ移動。
道中、歴代で最も近距離で、最もクリーンにアカゲラを撮ることができました。
車道沿いの並木に普通に飛んできました。
ちなみにこの写真、木からイモ●シを引きずり出した直後。
食われる寸前のイモム●らしきものが嘴から覗けているような気も……。
一応補足ですが、今でも私はイ●ムシが苦手です
ここからはひたすら猛禽祭りで、例のポイントでハイイロチュウヒを待っている間
無印のチュウヒが何度か上空を横切りました。
晴天で真上を飛んでくれたので、本当はもうちょい綺麗に撮りたかったのですが
激しく手ブレしてしまいました……。(荷物を背負っていると引っ張られてよくブレる)
遠方のチュウヒ。上の写真とは別の個体です。
ちなみに今更ですが、チュウヒは色の個体差が非常に激しい鳥で
トビやオオタカの若鳥なんかと誤認する可能性があります。
他の猛禽の場合、
腹巻模様が有名なノスリ、
白黒で眉毛模様が特徴のオオタカ成鳥、
目つきが他の猛禽と明らかに違うトビ、
白髪頭のミサゴなど、何かしらわかりやすい「符合」があるのですが
チュウヒの場合は個体ごとにやたら外見の差が激しく
白味を帯びているものもいれば全身茶色ということもあるのが厄介なところ。
そのため私は「低い位置を飛ぶ」という習性を元にチュウヒか否かを識別しています。
勿論これは確実な識別ポイントにはなりませんので
多分今までにもチュウヒだろうと思って実はトビだった……みたいなケースは
何度かあったんじゃないかと思っています。
超遠方のチュウヒ。ギリギリで顔も見えています。
この日はこういうふうに木に止まってくれるシーンも何度か撮れました。
今まで飛んでいる写真ばかりだったので、遠方ながらも嬉しいことです。
チュウヒが3羽いるシーン。個人的にこれが一番の収穫です。
家族なのでしょうか? こうして並んでいても体色が見事にバラバラです。
人の歩く土手をバックに、
チュウヒ×2のいる風景です。
ラムサール条約登録地として大切に保全されている……と聞くと
恐れ多いといいますか、人の営みと離れた印象を受けがちですが
何のことはない、土手ひとつ越えた先は普通に住宅街ですし
土手には犬の散歩やランニングで日々人が訪れます。
絶滅危惧ⅠB類に属するチュウヒは、人の暮らしのすぐ近くにいるのです。
地元の人たちにとっては、古くからの親しい隣人のような存在なのかもしれません。
帰り際、ミサゴにも遭遇しました。
多分池にダイブする直前と思われます。
日没直前。ヨシ原に別れを告げて帰路につきました。
2日連続べらぼうな距離を歩いたおかげで足腰はガタがきていましたが
同時に2日連続で大きな収穫があり、大変満足しています。
ハイイロチュウヒが撮れなかったのは残念ですが
まだ、今冬中にチャンスはあるはず。近日中にまた足を運びたいものです。
【1/26 つつじヶ丘公園~板倉町農耕地~渡良瀬遊水地で撮影した生きもの】
アオサギ、アカゲラ、イソシギ、オオセグロカモメ、オオハクチョウ、オオバン、オナガガモ、カイツブリ、カルガモ、カワウ、カワセミ、カワラヒワ、カンムリカイツブリ、キジバト、ケリ、コウノトリ、コガモ、コハクチョウ、シジュウカラ、ジョウビタキ、セグロセキレイ、ダイサギ、チュウヒ、ツグミ、トビ、ノスリ、ハクセキレイ、ハシビロガモ、バン、ヒドリガモ、ヒバリ、ヒヨドリ、ホオジロ、マガモ、ミコアイサ♀、ミサゴ、ミヤマガラス、ムクドリ、メジロ、モズ
【1/26 つつじヶ丘公園~板倉町農耕地~渡良瀬遊水地で捕獲したポケモン】
アチャモ・・・4
アノプス・・・2
アリアドス・・・2
イーブイ・・・2
カブト・・・1
キノココ・・・1
キモリ・・・1
ケイコウオ・・・1
ケムッソ・・・2
コイキング・・・11
ゴマゾウ・・・1
コロトック・・・1
サイホーン・・・1
タマゲタケ・・・9
タマタマ・・・1
テッポウオ・・・1
ニドラン♂・・・1
ニドラン♀・・・1
パールル・・・1
パラセクト・・・1
ヒトカゲ・・・1
ビリリダマ・・・4
ヒンバス・・・1
ブイゼル・・・2
ブースター・・・3
ブーバー・・・3
ヘイガニ・・・4
ホエルコ・・・2
ポニータ・・・2
マクノシタ・・・1
マメパト・・・1
リザード・・・3
ルージュラ・・・5
レディアン・・・2
ロコン・・・3
キャンペーン期間中につき、進化後ポケモン(赤字)が多く出現しました。
ただ、前にも言ったとおり渡良瀬はポケストップもジムも少なく
特に例のチュウヒ頻出ポイントには見事に「何もない」ため、
鳥を待ちながらポケモンを狩るのは難しいといえます。