嵐の跡(石神井公園) ※グロ画像注意 | 首都圏生きものめぐり ~関東の動植物に会いにいくぶらっと散歩~

首都圏生きものめぐり ~関東の動植物に会いにいくぶらっと散歩~

雑誌編集者である著者が自ら首都圏の公園や自然地に足を運び、そこで出合った生きものの情報をお届けします。
都会の印象が強い東京にも、カワセミやタカ、多くの昆虫が暮らしています。「首都圏ってこんなに生きものが多いのか」と驚かされる情報が満載です。

例の15号台風が抜けた翌々日の記録です。

(1ヶ月以上前の記録になってしまい申し訳ありません……)

遅い夏季休暇をとったものの、台風直後では山も海も荒れているため、

比較的ダメージの少なそうな石神井公園に出かけました。

 

通行止めになるような箇所はほとんどなかったものの

一部の枝が折れて散乱しており、台風の強力さを物語っていました。

今通過している19号台風はこれ以上に危険という話ですが……。

 

 

 

 

 

 

台風が過ぎて気温が上がってくれば、昆虫も鳥も活動を開始します。

左は先日も撮影したコシアカスカシバ。右はツクツクホウシです。

 

樹木の枝などは散乱している一方、こうした昆虫については

台風でやられたと思われる死体を全く見かけません。

私が気づいていないか、別の生きものに食われているか、

あるいは公園管理者(後述)が既に片付けている可能性もありますが……。

 

 

 

 

 

チョウトンボもいたのですが、とまってくれなかったので

こんな証拠写真しか撮れませんでした(汗)。

 

 

 

 

【以下、グロ画像があります。閲覧注意】

 

 

 

 

 

枯れ枝が散乱する中、アオドウガネを捕獲したオオスズメバチ

写真だとわかりにくいですが、羽音を立てて大暴れしており

初見の方はビビること間違いなしです。

 

台風が通過して活動を再開した途端、これです(怖)。

 

 

 

 

 

く、首が……。

 

 

 

 

 

落ちました(怖)。

毒針ばかりが注目されがちですが、オオスズメバチは顎の力も強く

甲虫の身体すらも容易く(?)噛み砕いてしまいます。

 

ハチの方は狩りに夢中でこちらにほぼ無関心だったので、

これはチャンスと超接写。多分カメラとの距離は20cmなかったと思います。

これだけのダイナミックな狩りのシーンはそう何度も撮る機会がないので

ある程度の危険は承知の上で、思い切り接近しました。

 

「子供がまねしたらどうするザマス」「謝罪と訂正を要求するザマス」みたいな

クレームがきたらどう論破してやろうかと指をバキボキ鳴らしているのですが

今のところその手の類のコメントは来たことがないですね。

 

 

 

 

 

ニホントカゲの若い個体が近くにいましたが

こんな痩せた個体ではオオスズメバチに勝てそうにありません。

実際、喰われる事例も多いと聞きます。

場合によっては鳥やネズミが犠牲になるとかならないとか……。

 

 

 

 

 

台風の被害につきまして。

まず、人通りの多い池沿いの園路などは公園管理者も重視しているのか

このように午前中の段階でほぼ片付けられています。

 

 

 

 

 

一方、少し離れた場所は後回しにせざるを得ないのか

やや大きめな枝などが落ちているところもちらほら。

ただ、幹が折れるような場合にはさすがに立入禁止のテープが貼られます。

 

大きな枝はもちろんですが、踏んづけるとバランスを崩すような細かい枝も

散策時には油断のならないトラップ。足元にはくれぐれも注意しましょう。

 

 

 

 

 

秋に入ったゆえか、石神井公園の池でも

渡りのカモを見かけるようになりました。

こちらはオナガガモ。まだエクリプスかもしれません。

(よく見ると首周りにオスの本来の模様の名残があります)

 

 

 

 

 

一方、台風一過は晴天に伴い気温も上がるもの。

真夏の暑さに晒され、口をあんぐり開けた鳥も散見されました。

ちなみにこういう口を開けた個体は、カラス、アオサギ、カワウで

よく見られるような気がします。

 

ところで今年の暑さはいかがだったでしょう?

自分の所感では、確かに厳しかったものの

去年よりはマシだったように感じます。

 

 

 

 

 

お昼は、隣接する文化センターの食堂で。

濃厚な漬け汁で鴨せいろのように食べる武蔵野うどん

おすすめ且つ定番です。歯ごたえもあります。

 

 

 

 

 

 

水辺の雰囲気は至って落ち着いており、

前日朝まで大荒れだったようには見えません。

 

 

 

 

 

三宝寺池にて。アオサギゴイサギカルガモなどの

オーソドックスな水鳥が観察できました。

まだ、こちらの池にまでは渡りのカモは来ていないようです。

 

 

 

 

 

羽ばたくカイツブリ。まだ若い個体みたいです。

 

 

 

 

 

珍しく、交尾or産卵中以外で撮影できたギンヤンマ

向きが少々残念ですが、ヤンマの仲間は撮る機会そのものが少ないので

もし止まっているシーンに遭遇したら、その都度カメラに収めたいものです。

 

 

 

 

 

ハラビロカマキリ。これも「ムネアカ」ではありません。

このまま永久に会えずに終わってほしいですね(汗)

 

 

 

 

 

最後に、本ブログにしては珍しくチョウの幼虫です。

(最近は大分苦手を克服できましたが、それでもまだ触れません)

 

恐らくゴマダラチョウの幼虫ではないかと思われます。

アカボシゴマダラか?とも思いましたが、背中の突起の数・形状などから

在来のゴマダラチョウと見て間違いないかと。

最近数が少ないので、強豪にも雨風にも負けず

立派に成長・繁殖してくれることを祈るばかりです。

 

 

 

 

【9/10 石神井公園で撮影した生きもの】

鳥類・・・アオサギ、オナガガモ、カイツブリ、カルガモ、キジバト

昆虫類・・・アオドウガネ、アブラゼミ、アメンボ、イチモンジセセリ、オオスズメバチ、オンブバッタ、キンケハラナガツチバチ、ギンヤンマ、クマバチ、クモヘリサシガメ、コアオハナムグリ、コシアカスカシバ、コシアキトンボ、コバネイナゴ、ゴマダラチョウ(幼虫)、コミスジ、サトキマダラヒカゲ、シオカラトンボ、ショウリョウバッタ、チョウトンボ、ツクツクホウシ、ツマグロオオヨコバイ、ツマグロヒョウモン、ハラビロカマキリ、ヒカゲチョウ、ヒメジャノメ、マユタテアカネ、ミンミンゼミ、ムラサキツバメ、ヤマトシジミ、ヨコヅナサシガメ(幼虫)、ルリタテハ

その他・・・アメリカザリガニ、スジエビ、ニホントカゲ、メダカ

 

 

 

【9/10 石神井公園で捕獲したポケモン】

アノプス・・・2

イワーク・・・1

エアームド・・・4

オムナイト・・・7

カブト・・・11

カラナクシ・・・2

キャモメ・・・2

キリンリキ・・・3

クヌギダマ・・・2

ケイコウオ・・・2

ココドラ・・・10

サボネア・・・9

スコルピ・・・1

ダンバル・・・2

デルビル・・・10

ノコッチ・・・1

パールル・・・6

バネブー・・・9

ヒンバス・・・5

ベトベター・・・1

ホエルコ・・・2

ミズゴロウ・・・1

ミツハニー・・・4

ミミロル・・・10

メリープ・・・3

ラルトス・・・9

リリーラ・・・3

 

≪総括≫

キャンペーン期間中(?)につき、怒涛の勢いでレア種が沸きましたが

台風直後は折れた枝などが産卵しており、あまりプレイには適しません。

プレイするか撮影するか、どちらかに徹した方がいいかもしれませんが

これだけレア種が沸くと勿体無い気もしますしね……。(汗)