人質作戦は悪役の基本です(裏高尾~高尾山 -後編・動物編-) | 首都圏生きものめぐり ~関東の動植物に会いにいくぶらっと散歩~

首都圏生きものめぐり ~関東の動植物に会いにいくぶらっと散歩~

雑誌編集者である著者が自ら首都圏の公園や自然地に足を運び、そこで出合った生きものの情報をお届けします。
都会の印象が強い東京にも、カワセミやタカ、多くの昆虫が暮らしています。「首都圏ってこんなに生きものが多いのか」と驚かされる情報が満載です。

 

裏高尾の登山口から入って最初の影信茶屋です。

休憩にはピッタリで、ポケストップとジムも配置されています。

でもここでレイドバトルしてもさすがに人は集まらないと思う……。

 

 

 

 

 

日光浴するテングチョウ

うちのブログだと御開帳時の写真ばかりですが

本当は翅を閉じて止まることの方が多く、

この模様を撮る機会はあまり多くありません。

 

 

 

 

 

昆虫を探す場合、地表の乾いた林沿いはあまり成果が挙がりません。

彼らも食事をしなければ生きていけないので、

食糧となる草花が豊富なところを重点に探し、

こういう地形の場所は「歩く」ことに専念した方が効率的かつ安全です。

(ただし、まれにテングチョウなどがひらひら飛んでくることもあります)

 

 

 

 

 

 

山火事が起きた際の消火用と思われる、水の入ったドラム缶。

どうあってもボウフラの発生源になってしまうのは否めませんが

消火器なんて常設するわけにも行かない以上、不可欠な装備です。

 

水面にアメンボが何匹か浮いていました。

たぶんここで沸くボウフラなどを糧としていると思われますが

気になるのが、このドラム缶以外に水場らしいものが近くになかったこと。

まさかこのアメンボ、こんな狭い缶の中だけで繁殖してるんだろうか?

確かにアメンボは飛ぶこともできますが(見たことはありませんが)

そんなに遠距離を移動できるとも思えないですし……。

 

 

 

 

 

 

2つ目の休憩所となる、小仏城山の城山茶屋。

影信茶屋よりも広くて収容人数が多く、かつサクラの木が多いので

シーズンを逸しなければ花見スポットとしても優秀です。

(前にも書きましたが、平地よりも開花期が遅れるので要注意)

 

ここから次の茶屋までは距離が長く、アップダウンも激しくて足に来るので

疲れていなくても体力に自信があっても、一旦小休止したほうがいいでしょう。

また、ここの茶屋のすぐ近く(敷地内?)にはちょっとした草原があり

昆虫探しにはよいスポットとなっています。

 

 

 

 

 

開けた草原に現れたニワハンミョウ。いぶし銀の輝きが目を惹きます。

光の当たり具合によっては緑色に光ることもあり、

無印のハンミョウには遠く及ばないものの、結構きれいです。

 

 

 

 

 

ツチイナゴ(左)にビロードツリアブ(右)。

アブについてはさすがにそろそろ見納めかな……と思いましたが

先日28日に里山ガーデンで確認しました。後日ご紹介します。

 

昆虫の出現期もサクラと同じで全体的に間延びしているんだろうか?

 

 

 

 

 

ニッポンヒゲナガハナバチ(だと思う)にも遭遇。

何気に春しか見られないらしいので(ビロードツリアブなどよりは期間が長いです)

この時期のお花畑などでは要チェックです。

ちなみに触角が長いのはオスならではの特徴だそうな。

 

 

 

 

 

城山茶屋近くの、大きなサクラの木。

満開時点で葉がまったく見られなかったことからすると

ソメイヨシノではないかと思われます。

 

 

 

 

 

高尾山の山頂。これは当然氷山の一角。

実際はとんでもなく混雑していて、あちこち人だらけでした……。

この時期と紅葉シーズンは大抵こんなもんです。

 

 

 

 

 

いつも通り、沢沿いの道を下っていると

道端の岩穴からゲッ、ゲッ、ゲッ……という鳴き声が。

 

 

 

 

 

鳴き声の主は、前に一度紹介したタゴガエルなのですが

やはりというか岩穴から出てきてくれず、

ほじくり返すわけにもいかないので、撮れずに悶々とします。

正直、高尾山随一のストレスの元です(爆)。

 

 

 

 

 

そんな岩穴のちょっと手前、小さな水溜りにこんなものが……。

その場で概ね予想は付きましたが、これがタゴガエルの卵なのです。

すでにおたまじゃくしの体ができあがりつつあるのがわかりますね。

卵は手の届くところにあるのに、産んだ張本人は穴の奥に引きこもったまま。

 

 

ふと、悪魔が私にささやいた。

 

 

「大人しく穴から出てこないと、

この卵を【検閲により削除】するぞ!」

 

??「ほっほっほっほっ。子を想う、親の気持ちは、いつ見てもいいものですね」

 

 

 

……なんてことを半分本気で言ったところでカエルに通じるわけもなく

結局最後まで親を撮ることはできませんでした。

(鳴き声はしたので確実に穴の奥にはいたはずです)

もちろん、卵を破壊したり誘拐したりといった人道に反することはしていませんのでご安心(?)ください。

 

 

生物調査などのやむを得ない事情があるのなら話は別ですが

観光客が無理やり穴をほじくり返したりするのは

色々な意味で避けた方がいいでしょう。

残念ですが、運よく表に出てきてくれるのを待つしかないみたいです……。

 

 

 

 

 

落ち葉の広がる斜面でうろうろしていたイカル

種(のようなもの)をついばんでいました。

この日は山頂付近と麓のケーブルカー駅近く、

計2回遭遇しています。山岳域ではこの時期も割りとよく見るんですよね。

 

 

 

 

 

最後に、夏の兆しを感じさせるオオルリ

距離は恐らく20m以上で、しかもかなりの枝被りでした。

これまた新カメラでなければ、証明写真すら撮れなかったんじゃないでしょうか。

 

さて、例年ですと春山ハイキングは石砂山と高尾山のみなのですが

今年はもう1ヶ所足を運んでまいりましたので、次回ご紹介します。

……といっても過去に訪れた場所ではありますが

この時期に出かけたのは今回が初めてだったり。詳しくはまた後日。

 

 

 

【4/20 裏高尾~高尾山で撮影した生きもの】

鳥類・・・イカル、オオルリ、カケス、カルガモ、キジバト、キセキレイ、シジュウカラ、ハクセキレイ、ハシボソガラス、ヒヨドリ、メジロ、ヤマガラ

昆虫類・・・アメンボ、スギタニルリシジミ、ツチイナゴ、テングチョウ、ナナホシテントウ、ニッポンヒゲナガハナバチ、ニワハンミョウ、ビロードツリアブ

その他・・・タゴガエル(の卵)、ニホンカナヘビ

 

 

【4/20 裏高尾~高尾山で捕獲したポケモン】

アチャモ・・・1

イーブイ・・・1

キモリ・・・1

ココドラ・・・1

サイホーン・・・1

サボネア・・・1

タマタマ・・・7

ツボツボ・・・25

ドジョッチ・・・2

ナッシー・・・3

ナッシー(アローラ)・・・3

ノズパス・・・1

ヒトカゲ・・・1

プクリン・・・1

プリン・・・2

ブルー・・・1

マリル・・・1

マンキー・・・2

ミミロル・・・25

メリープ・・・14

モココ・・・1

 

≪総括≫

相変わらず山岳域にしてはポケストップが多く(しかも増えたっぽい)

道中の東屋などで休憩する際に起動すると、結構成果が挙がります。

キャンペーン中に付きレア度の高いメリープがたくさん沸きましたが

何より圧巻なのはアローラナッシー。アプリの中での話になりますが

高尾山の山頂に巨大な椰子の木が生える様はちょっと笑えます。

ちなみに大量捕獲したツボツボですが、使い勝手についてはお察し下さい。