食べる前に呑む前に吐くっ!!!(花をたずねて鎌倉歩き・後編) | 首都圏生きものめぐり ~関東の動植物に会いにいくぶらっと散歩~

首都圏生きものめぐり ~関東の動植物に会いにいくぶらっと散歩~

雑誌編集者である著者が自ら首都圏の公園や自然地に足を運び、そこで出合った生きものの情報をお届けします。
都会の印象が強い東京にも、カワセミやタカ、多くの昆虫が暮らしています。「首都圏ってこんなに生きものが多いのか」と驚かされる情報が満載です。

前回の続き。何気に生涯初の長谷寺へ。

私が紹介しなかっただけで(汗)本来であれば鎌倉を代表する名所です。

アジサイが人気のお寺ですが、ウメやサクラも美しく、

この時期の参拝者もかなりのものでした。知名度の高さが伺えます。

うちの雑誌もこういう真っ当な知名度がほしい

 

 

 

 

 

 

境内に咲くカワヅザクラ(だと思う…)には、野鳥の姿も。

メジロ(右)やヒヨドリ(左)が蜜を求めてやってきましたが、

左のヒヨドリが捕まえているのはどうやらハチのようです。

同じ花の蜜を求める生きものの間でも、

しっかりと「食う・食われる」の関係は成り立っています。当たり前ですけどね。

 

 

 

 

 

一番美しく撮れた、ヒヨドリとサクラの写真。

若干葉桜なのが残念っちゃあ残念ですが、時期的に致し方ありません(汗)。

 

 

 

 

 

前回の2月の鎌倉めぐりの際にも、同じようなのを見かけた気がします。

なんか和むお地蔵様。 でも私に良縁は来ない気がします

 

 

 

 

 

 

境内に咲いていたフクジュソウ。やはり大分株が大きくなってきていましたが

中には咲いたばかりと思われるオレンジ色の花も。

「秩父紅(ちちぶべに)」というフクジュソウが似たような色をしていると聞きますが

特に名札なども立っていなかったため、これの正体は判然としませんでした。

いずれにせよ栽培されているものであり、自生しているわけではないでしょうが……。

 

 

 

 

 

境内は無論「和」を基調としているため

日本ならではの花景観が随所で見られますが……。

 

 

 

 

 

一方で、ムスカリなどの外来園芸植物も観察できます。

しかもちゃんと名札つき。早春期からこうした花が咲いていると

ウメやサクラなどを愛でる際の+αのお楽しみになりますね。

 

こうした小さな花にも目を向けて、丁寧に紹介していただけるのが

「花をたずねて鎌倉歩き」の最大の特徴。一般的な鎌倉ツアーとは異なり

より花を軸とした“生きもの”に注目する街歩きとなっています。

(もちろん鎌倉ならではの文化や歴史についての解説もあります)

本ブログを愛読していただいている物好きな方には、特に魅力的なことでしょう。

 

 

 

 

 

境内の見晴台付近で休憩中。足元にヒヨドリが。

観光客が落としたらしいスナック菓子を拾いましたが……。

 

 

 

 

 

サイズが大きすぎたのか、角ばっていて喉に刺さるのか

なかなか呑み込むことができません。

呑もうとしては吐き出す……の繰り返しで見てるこちらが心配しましたが

それでも諦めようとしませんでした。彼にとってはそんなに美味だったのか?

 

 

 

 

 

猛禽類は嘴で肉を千切って食べることができますが、

ヒヨドリの嘴では無理な話です。(ヤマガラみたく嘴で叩き割れるなら別ですが)

それでも諦めず、格闘すること約5分。ようやく呑み込むことができました。

(何度も吐き戻している間に角が取れたのかもしれません)

 

 

 

 

 

その後、件のヒヨドリをクローズアップ。

口元が黄色くなっているのは、もちろんサクラ等の花粉のためです。

スナック菓子を頬張る前には、サクラで吸蜜していたのでしょう。

案外、2枚目にUPしたヒヨドリと同一個体だったのかも?

 

 

 

 

 

見晴台にて、ヒヨドリのいる風景

餌付けされているのか知りませんが、この1羽だけ非常に人懐っこかったです。

 

 

 

 

 

 

長谷寺を出て、近くにある光則寺に移動。

以前に紹介しました東慶寺などと同じく、境内に山野草が豊富な

自然あふれるお寺で、水場には写真のように貝やカエルの卵なども。

どうやらヤマアカガエルの卵(右写真)のようです。

自然度が高い分、アカガエルの仲間も近くに暮らしているのでしょう。

 

左の貝は、たぶんサカマキガイの仲間かと思われます。

かなり前に日本に入ってきた外来種らしく、全国の池沼で見られるようですが

撮ったのはこれが初めてですね。一応、新顔登録しておきます。

 

遭遇率・・・3  (珍しいものじゃありません)

インパクト・・・1

美しさ・・・2

俊敏性・・・1  (そりゃ貝ですので……)

 

 

 

 

 

光則寺の境内で、なぜか飼育されているクジャク

檻の中でしたが、羽を開いた姿を見せてくれました。

 

正月にシャボテン動物公園で放し飼いになっているクジャクを見ましたが

あの時は羽を開いてくれなかったので、これは嬉しいサービス。

もっとも、クジャクが羽を開くのは「威嚇」の場合もあるらしいので

放し飼いの個体がご開帳したらむしろ危険信号という説も聞きますが……。

(トリビアですが、クジャクにはコブラの神経毒が効かず、一方的に餌にしてしまうそうです(72へぇ))

 

 

 

 

 

ウサギのような形の花を咲かせる、ウサギゴケ

ちなみに村田先生はこの花が大層お気に入りだった模様です。

写真だとわかりにくいですが、非常に小さいので

カメラでクローズアップするか、ルーペでもないと観察は困難かもしれません。

 

 

 

 

 

 

散策後は、有志で集まりランチタイム。

オプションですが、鎌倉歩きの締めには必ず「食事」が付いてきます。

より鎌倉の魅力を堪能したいため、

私は必ずランチまで同席させてもらうようにしています。

この日はイタリアンでした。隠れ家的でお洒落なお店に行くことが多いです。

 

 

 

 

 

 

メインディッシュの牛肉をいただいた後、デザートにはパンナコッタも。

そういえばパンナコッタが流行り出したのっていつごろでしたっけ?

確かナタデココとほぼ同時期だったと記憶していますが……。

(一応、平成に入ってからのことなのは間違いないです)

 

 

 

【3/2 鎌倉花めぐり散歩中に撮影した生きもの】

鳥類・・・イソヒヨドリ、シジュウカラ、トビ、ハクセキレイ、ヒヨドリ、メジロ

昆虫類・・・ナナホシテントウ、ホソメヒラタアブ

その他・・・サカマキガイ?、メダカ、ヤマアカガエルの卵